詐欺もどきのコンビニエンスストア―出店の誘惑
3か月前の6月後半に突然私の事業所に飛び込んできた、コンビニエンスストア―出店の話。私と両隣3件の土地を巻き込んでの交渉条件は、地代と開店までの必要経費にかかわる提示条件は悪くはなく、私と地権者一人は了解となり、あと二人の地権者は交渉が難航して了解を得られませんでしたが、私と隣接するもう一人の地権者の土地だけでも営業開始するという事になり、今月の24日に契約書を提示してくるまでに漕ぎつきました。しかし私が契約書の要所要所をざっーと読んで見て唖然です。当初のコンビニ誘致条件の提示話では、契約期間は30年契約という事で、地代は3年毎に情勢に対応して相互納得の上更新、私が値下げには応じない場合等を確認すると、土地賃貸の法律上この条項は規定されているためにこれは削除できなく、値下げ交渉はまずありませんとの事で、これもいささか不安ありですが、ここまでは仕方なしかなと理解でき納得、しかし、その後に書かれている契約条件が詐欺に近い...。契約は30年間の一方的拘束契約にもかかわらず、コンビニ会社側の判断だけで中途解約有りの条文が入っているのです。今回の私の土地のコンビニ出店の場合は、私の現在営業している事業所を廃業し、事業所を解体更地にしてコンビニにしますが、その解体更地費用に相当する1千万弱の費用は私が負担する訳で、それでも、その負担費用を上乗せした地代は私が提示した金額で契約できた為に地代に対しての不満はありませんが、解体に出資した金額と今の事業を撤退するリスク含めての期間を計算すると、最低10年間の契約確定を保証してもらえなければ今回の契約に乗るわけにはいきません。その件を担当者に確認すると、わが社の契約方針は日本全国共通ですので、私の件だけ10年確定契約は出来なく中途解約条項も削ることは出来ません、しかし、我が社は今回の私の土地の出店に関しては営業が確実に成り立つとの判断が下されて、この地区の重要出店場所と決定していますので、私どもの会社を信用してくださいの一点張りです。このコンビニ出店契約を読んで皆さんどう思いますか...?。空いている土地での出店地主の場合は、突然撤退すると中途解約されても出資金がないので何の損失も出ず、それまでの収入の地代は純利益となりますから問題はありません。私の場合は、現在自営の事業を撤退して鉄骨工場と事務所を解体工事し更地にしてから始めるわけで、地代は私の要望通りで納得ですが、その費用は私持ち出し1千万弱の出費であり、30年拘束契約というのであれば当然30年間もしくは、最低限10年の地代保障確定契約でなければリスク多いに大で、中途解約条項がある限りは博打と同じ契約書の内容です。こんな博打に同じ契約に乗って契約する人はまずいないでしょう、コンビニ側は何を考えているのでしょうか?貧乏人の欲望への誘惑を期待して足元を見ていると感じますね。私の年齢を鑑みた場合、良い話が飛び込んできたものだと大いに期待していましたが、今回の契約書の提示内容を見て、当然私はこの件はきっぱりと諦めて、この件は私の要求が契約書に反映されない限り終了と伝えました。たしかに、交渉の結果確定した地代に関しては大いに魅力がありましたが、コンビニ側からの一方的中途解約条項がある限りは、どんなに地代として金額的に良い条件でも、あっという間に閉店の可能性ありですから、私のような日々の生活に困窮している事業者はリスクが大きく、苦労してでも現状維持のほうがまだ無難となり、とてもじゃないが大博打を打つ気は起きません。当初からの話だけはとても美味しい話で、私もすっかり乗せられてしまい、その気になり2か月間ほどの期間楽しい夢を見てしまいましたが、いざ契約書の段階に入り、今までの話の中での要件になかった中途解約条項には唖然です。これは、時間をかけて美味しい話を交渉の過程でしみ込ませその気にさせて、乗り気になり引くことが出来なくなってきた状況を見極めて契約を交わすと言う、詐欺商法に近いと感じました。日本全国で見かける、あちこちに雨後のタケノコのように出店しては、いつの間にか消えていくコンビニエンスストアーを見ていると、詐欺まがいの美味しい話に乗ってしまう人が後を絶たないという事でしょう。儲かるのは同元だけという事で、全くもって、公営ギャンブルとやくざが開く賭場と同じです。