今年の6月頃の事、潮来射場大会での射撃仲間との会話で、ある射撃友曰く「射撃は練習量が多い射手に上手な射手はいない」と、どこかの誰かが言っていたよ、との話題が上がりました。 どこかの誰か?、は、当然私が知っている射撃マンですが、この男は、性格温厚で嫌味のない男ですから、 射撃の話題の中において、軽いジョークで言ったのだと思いますが...。 あっ、これは、その中に俺も入っているなと即座に分かりましたから、それって、...俺のことだよ...。 この話題については、言うまでもなく確かに一理ありで、素質がある射手は最初から射撃勘が良く、トラップ/スキートと、そこそこの練習でメキメキと上達していき、上位に挙がってきます。 これ等の事は、スポーツ/学業/芸事等、全ての事において同じことが言えますが、それでも、才能さえも生かせず挫折していくのも事実です。 ただし、これらの射撃勘の良い射手とて、さらに上を目指して練習量を増やした場合は少し違ってきます。 一番はまるパターンが、練習量を増やした為に以前の射撃が出来なくなる事になり、もがき続けながら、そこから抜け出せる射手と、元にも戻せなくなり、ずるずると泥沼にはまっていくパターン。 ほとんどの射手が、一度は練習量を増やした経験があるはずで、練習量を増やしてはみたが、考えていたほどに簡単には効果が得られず、時間と経済の関係もあり、程ほどの練習の方が当たると早めに割り切り、練習はそこそこに大会一発勝負にかけると言う事になっていく。 反対に射撃勘の悪い射手は、トラップ/スキートとも、そこそこの練習では上達せず、それではと、練習量を増やしても益々難しくなっていき、練習などしても無駄と割り切り、大会だけ参加して楽しむ人と、最悪は挫折して射撃から離れて行く人となります。 私も40代のバブル時に経済的に少し余裕が出き、練習量を増やしたために挫折した苦い経験をして、全く当たらない状態になり、射撃から逃避し、同時進行していたモータースポーツに夢中になり、10年ほど射撃大会は出ず、月一回程度の射撃練習で年間1000~1500発の練習量に減っていきました。 練習量を減らして2~3年ほどすると、トラップ練習セットクレーは以前の勘が戻り始めて、8割安定から、たまに9割台のスコアーが撃てるようになっていきます。 8年ほど前から、また射撃に復活しますが、旧知の射友が公式セットを撃っていた為に、私も再び公式セットにチャレンジするも全く歯が立たずです。 この時点で、私は以前挫折した時の苦い経験を思い出し、射撃の考え方を変え、射方も変更しました。 射撃の考え方は射手それぞれにあると思いますが、私は年を重ねたせいもあり、射撃勘の悪い私が簡単に上手になる事は無理と割り切り、時間がかかっても、今考えられる自分なりの理想の射撃をしようと。 公式セットは、まだまだとても歯が立ちませんから、まずは練習セットクレーで、1ラウンド25枚のクレーを撃った場合に、自分が考えている射撃が何枚できているか...?。 たまには偶然のマグレで、25枚を理想に近いヒットが出来る時もあるわけで、マグレでも、できる時があると言うのであれば、その確率を上げることが不可能とは言えないのではと、唯我独尊...。 射撃への考え方を変えてから数年たちますが、考えを変えてからは、自分なりの向上心にそそられて、射撃が益々面白くて楽しくなっています。 まずは、自分の不甲斐なさを認める事、そして、今の実力において、何をどのようにすべきかを見つける事。 そう考えられようになってからは、以前とは違い、滅多メタのスコアーを撃った時でも、腹の中は別として、表向きだけは平然としていられるようになりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017年12月06日 21時49分45秒
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