カテゴリ:読んだ本
月一冊の割合で読む事にしています。
藤沢周平。 前から読みたかったのですが、やっと実現しました。 はじめは登場人物の諸設定。街の模写。 次に藩主の継嗣問題が絡んだ政権抗争であり、文四郎の父が切腹に処せられる。 現代の政権争いも大差ないような感じがしてならない。 それから、文四郎は日陰の生活へと移る。剣術を磨き成長する。 しばらくして家禄を戻される。その訳は、政権争いの道具に使われるのである。 しかし、見事に切り返し家老のたくらみは万事休すとなり、追放となる。 ここまで、なんとなくハードボイルド的な展開である。 これで終わりではないところが、またすばらしい。 最後は純愛小説の展開でおわる。 読み終わった感想は、歴史あり、推理あり、純愛あり。 心地よくすっきりした気持ちがいつまでも続いた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.06.01 21:09:09
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