山崎豊子著「不毛地帯」& イランからのメール
山崎豊子著の「不毛地帯」もやっと最後の5巻目を読み始めました。元関東軍参謀で商社に勤務する主人公が「航空自衛隊の次期戦闘機選定」プロジェクトで大きな働きをした後、「日米自動車会社提携」と「中東(イラン)での石油発掘プロジェクト」でどのようなすご技を見せてくれるのか結末が楽しみです。 「石油発掘プロジェクト」ではイランの国王も含めた利権や富を巡るイランの国内事情が詳しく書かれています。時代設定がもう50年以上前だと思うので、今は様変わりしているのかもしれませんが「核疑惑」やアメリカとの不仲など私にとっては依然謎が深い国です。 そして本を読み進めているうちにイランの自動車部品の技術者とメールで何回かやり取りをした事を思い出しました。2017年4月に始まって結局うまくサポートが出来ず2019年4月でメールのやり取りは終わってしまいました。 その中、珍しく返信が遅れた理由として「イランのお正月だったので」と書かれていて写真を送ってくれました。 元々はイラン独自のお祝いだった「Nowruz(ノウルーズ)」という春を祝うお祭りで日本の春分の日にあたる日がお祝いの日だそうです。そしてその時Haft-Seen(ハフトスィーン )またはSeven S(7つのS)と呼ばれる頭文字がペルシャ語のSで始まる7つの物を飾るそうです。1. Somagh (sumac) : symbolizes the color of sunriseス―マック・・ウルシ科の実で日の出の色を象徴 2. Serkeh (vinegar): symbolizes age and patience酢・・年齢と忍耐の象徴 3. Senjed (dried fruit from lotus tree): symbolizes love蓮の木のドライフルーツ・・愛情の象徴 4. Samanoo (sweet pudding): symbolizes affluence 甘いプリンのサマヌー・・富裕の象徴5. Sabzeh (sprouts): symbolizes rebirth青草・・再生の象徴 6. Sib (apple): symbolizes health and beautyリンゴ・・健康と美しさの象徴7. Sir symbolizes medicine (garlic):ニンニク・・健康を保つための薬の象徴 このメールをもらった時にはただただ可愛らしいディスプレーに幸せな気持ちになりました。 最近はイラン出身のサヘル・ローズさんがイランの魅力について紹介したり「薔薇」を愛する国民であることを知って以前よりも少しイランの事を知りたいと思うようになりました。「世界は知らない事で溢れている」とNHKの「世界はほしいモノにあふれている」を見ている時いつも思っています。三浦春馬さんの素敵な物を見た時の純粋な笑顔が見られないのは残念ですが、何気ない生活の中でも素敵だなと思う物と一つでも多く出会いたいなぁという気持ちです。