テイスティング3本目はボルドー「レオヴィル・ラス・カーズ」が手掛ける「クロ・デユ・マルキ」
アリアンス・フランセーズのワインテイスティンの3本目はボルドー地方左岸にある「Saint-Julien(サン・ジュリアン)村」の「Clos Du Marquis(クロ・デユ・マルキ) 2017年」でした。 アルコール度数 13.5% 1855年のパリ博覧会に目玉商品としてワインを展示することになった時、ナポレオン3世(またしても登場)の命令でメドックのワインに1級から5級まで格付けすることになり、その格付けは現在もほとんど変わらす1級には5つのシャトーのうちマルゴー村の「シャトー・マルゴー」、ポーリャック村は3つ(ラフィット・ロートシルト/ラトゥール/ムートン・ロートシルト)が君臨していますが、残念ながらサン・ジュリアン村には格付け1級のシャトーはありません。 サンジュリアン村はポーリャック村とマルゴー村の間にあって、格付け2級には5つのシャトーがあり、その代表的なのが「シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ」で今回テイスティングしたクロ・デユ・マルキはこのラスカーズの製法を踏襲して造ったワインだそうです。 葡萄品種はボルドー左岸を代表する「カベルネソーヴィニヨン」「メルロー」「カベルネフラン」の3種です。ソムリエからはアルコール度数が13度を超えるものは力強い「フルボディ」のワインと考えていいという説明もあって、深紅のフルボディワインは私には完璧なボルドー左岸のワインでした。 ネットで検索すると2011年で12,500円(売り切れ)、2017年は値段が表示されていませんがやはり売り切れです。今回はテイスティング参加者の特別価格で118.75ドルなので換算するとやはり1万円以上になりボルドーワインの中でもかなり高めです(シンガポールでは30ドル以上であればそこそこのボルドーが飲めると言われています) ポーリャック村の「Chateau Croizet Bages 」でテイスティング 2007年にボルドーを旅行した時はボルドー市内からバスを乗り継ぎ、マルゴー村、サン・ジュリアン村、ポーリャック村と北へ向かいました。その時、ポーリャック村の地層が他に比べて深く、その分葡萄の樹の根が深く深く地中に伸び様々な栄養素を吸収するため特に濃厚な果実味と奥行きのある秀逸なワインを造ると説明を受けました。格付け1級に3つのシャトーが選ばれていることに納得です。もう15年前のことなのにシャトーまで迷って歩いたことやテイスティングに興奮したこと等、すぐに思い出が蘇ってくるのはやっぱりワインが好きなんだなぁと改めて実感です。