「世界最大の太陽光発電インフラ」による2030年までの「電力供給計画」@シンガポール
先日のNHKのニュースで日本での電気料金の値上げについて特に大きく取り上げていたオール電化(3人家族)の家庭で12月の電気料金が約10万円には本当に驚きました。そこまでの値上げにならなくても平均で4月から1.5倍ぐらいの値上げになるのではと不安を煽るような内容でした。 シンガポールの電気料金はどうなるのかと流石に気になり、先月12月分の請求書を見るとそれまでとさほど変化がなく少しホッとしました(年中エアコンを使うので日本より少し高めです)そして来星当時、ショッピングモールは日本に比べ照明が暗く、エスカレーターも止まっていることが時々あってこの国の電力源は?と調べた事を思い出し(原発がないことだけ判明)改めてネット検索してみました。 2010年までは20%ほど石油をもとに電力を生産していましたが、現在はほとんどが天然ガスでパイプラインを通してインドネシアやマレーシアから輸入しています。近隣の国からの輸入でロシアのウクライナ侵攻の影響は少ないのかと推測します。 さらに調べてみると、シンガポール政府は2013年頃から天然ガスから再生可能エネルギー(太陽光発電)の導入を始め、2018年には全体の0.8%、4年後の2027年には15%、2030年までには年間で35万世帯への電力供給を目指しているようです。 具体的にはオーストラリアに世界最大の太陽光発電所と蓄電設備を設置し、そこからシンガポールまで約5千キロの送電システムで再生可能エネルギーを供給するという「シンガポール ・グリーンプラン2030」というものらしく、300憶オーストラリアドル(約2兆5千億円)以上が投じられ着実にプロジェクトは進行しているようです。 人口が5百万人程度の国だからこそ出来る国家プロジェクトだと思いますが、政府は「小国でも厳しい障害の中で野心的な行動を実行に移せる事を世界に示すことにもなる」とコメントしています。小国が世界6位の広さを持つ国オーストラリアとタッグを組んで産み出す「クリーンエネルギー」は明るいニュースで少なくてもこのプロジェクトによって電気料金の値上げに繋がる事はシンガポールでは無いのではと思っています。