賄賂が無く政治家は魅力的な仕事と考えるシンガポールから賄賂が後を絶たない日本への帰国。
日本の「キックバック問題」のニュースを見て、やはり考えるのはシンガポールでは政治家への賄賂が皆無である事と政治家はエリートが就ける魅力的な仕事と考えられている事です。その理由の1つに政治家の給与の高さがあります(僅かな賄賂を受けった後の懲罰が半端ではないから) そして大臣級の閣僚には「業績給」が導入されている事にも注目です。民間企業であれば当然のシステムですが政治の世界で業績給というのは珍しいのかと思います。国益を上げたり、公共サービスの施策など国民の利益に繋がる業績を上げた大臣は首相(現在はリー・シェンロン氏)の評価によって給与のアップがあります。 具体的にはシンガポールの政治家の給与は世界的に見ても破格で例えば大臣(M4クラスが最下位)で年収は約9,570万円(日本の大臣クラスは約2,940万円)です。 そしてM4クラスの大臣の給与の2倍相当が首相の給与と言われているので年収は日本円で約1億9,000万円(岸田首相は約4,000万円でその中から東日本大震災の復興財源確保のため約3割を返納)でアメリカのバイデン大統領の約4,760万円も超えてシンガポール首相の給与は世界一になっています(2022年統計) スポーツ界では大谷選手の高額契約は業績給の最たる例ですが、日本の企業でも浸透している業績給が政治の世界(いかに国を富ませて国民に少しでも豊かな生活を提供出来るか)にこそ適用されるべきものかと考えたりします。 日本の優秀な若者達が政治家を目指すためにはこの仕事がいかに魅力的であるかというアピールのためには給与というのも大きな要因になるはずだと思います(少なくても防衛費増額よりも意味があると)「国民の生活が苦しい中、政治家の給与を上げるなんて!」と思うのは当然ですが、国や国民の将来を考えたら日本の政治の世界は根本から考え直す必要があるのかと思います。