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テーマ:政治について(20208)
カテゴリ:本帰国で再発見!
世界の注目を集める「アメリカ大統領選」はスーパーチューズデー(決戦の火曜日)の明日(日本時間では5日夜から)開票が始まります。著書「一気にわかる!池上彰の世界情勢2024」の結びで「もしトラ(もしトランプがアメリカの大統領に返り咲いたら)」という言葉を引用し、大統領就任時代(2017~2021)に行った世界に混乱を巻き起こした事例や返り咲いた後の危惧を挙げています(近々の新聞記事の内容も書き入れました)
1. ロシアのプーチン大統領を高く評価しているため、立候補当初はウクライナへの軍事支援を止めて早期解決を謡っていましたが、9月の朝日新聞の記事では軍事支援には触れずに「現在のロシアとウクライナ境界を非武装地帯にし、ウクライナのNATO加盟を否定」とあります。非武装地帯は戦争が始まってから現在までのロシアの占領地維持を意味しているので、やはりロシア寄りの姿勢は変わらないようです。 2. 歴代のアメリカ大統領の中でも最もイスラエル寄りのトランプ大統領は任期中にパレスチナ難民を支援する「UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)」への拠出金を廃止しパレスチナは大混乱、日本とEUがその穴を埋めバイデン大統領任期中にパレスチナ支援を再開しています。NHKのネットの記事では今年7月にイスラエルのネタニヤフ首相と会談し「大統領選挙で勝利すれば、すべてが早くうまくいく。中東での和平を実現できる。」と語ったようでイスラエル寄りの姿勢を全く変えないのだと思います。 3. 温暖化防止のパリ協定から離脱し、バイデン大統領任期中に再加入。 4. 大統領任期中に在韓米軍の撤去を考えていたようで、側近からそれは二期目に当選を果たしてからと諭されていたようです。二期目は無かったので実現していませんが、もし返り咲いてこれを実現したら北朝鮮やロシアにとってこれほど有難い話はないのだと思います。そして軍事面で日本に与える影響の大きさは深刻な問題になるかもしれません。 アメリカの有権者の一票の重要な決め手は「アメリカ国内の経済(インフレ)問題」や「移民政策」のように当然自国が抱える問題を解決してくれる人物にというのは当然で、他国の問題は二の次というのは十分理解は出来ても新しい大統領の就任が世界に与える影響の大きさを考えると、冷静な一票を願うだけです。 因みに「もしトラ」という言葉が「もしドラ(もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーのマネジメントを詠んだら」という著書をもじって使われるようになったと説明がありました。実業家でもあったトランプ氏は勿論ドラッカーのこの書著を読んでいると思いますが、ドラッカーの言うマネジメントは成果を上げる事が大前提とあります。万が一「もしトラ」になったとしても国内の問題だけでなく山積する国際問題を平和的に解決するような成果を強く望むところです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.11.04 12:20:03
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