「風のかたち―小児がんと仲間達の10年―』映画公開!!
8月1日より東京東中野にあるポレポレ東中野にて映画「風のかたち―小児がんと仲間達の10年―』が公開しています。ポレポレ東中野小児がんのこどもたちが参加するキャンプの様子をフィルムに残した映画です。今までは参加した関係者のみが映像を見ていたそうですが、昨年キャンプ開始10年の節目を迎えたことで公開することになったそうです。8月8日(土)にはイベントとしてライブやトークショーが開催されます。★公開記念イベント「風のかたち」祭り 開催!日時 : 8/8(土) 15:00~入場料 : 2,000円(ワンドリンク付)場所 : スペース&カフェ ポレポレ坐 (映画館・ポレポレ東中野の1階)スケジュール : 14:30~ 開場 15:00~ <ミニライブ> 苫米地サトロ [ゲスト]伊勢英子(画家・作家) 15:30~ <トーク> みんな仲間プロジェクト(小児がんネットワーク) 小俣智子さんほか&伊勢真一監督 16:00~ <DVD上映>「風のかたちキャンプ2008」 2008年のSMSサマーキャンプを追った最新記録映像 ※映画『風のかたち』ではありませんのでご注意下さい! 17:00~ ゴールドリボン賞 授賞式 17:15~ <トーク> 小児科医は語る―細谷亮太医師&石本浩市医師 17:45~ 終了 予約・お問い合わせ:いせフィルム 03-3406-9455 2008年夏、聖路加国際病院副院長の細谷亮太医師、済生会横浜市東部病院小児医療センター長の月本一郎医師、あけぼの小児クリニック院長の石本浩市医師、三人によって企画された“SMSサマーキャンプ”は10年目を迎えました。 元気一杯な年頃なのに、毎日病室で治療の日々をおくる小児がん患者の子どもたちに、自然との触れ合いや元患者のボランティアとの交流の機会を与えようというサマーキャンプを、カメラは10年間追い続けました。 かつては“不治の病”と云われた小児がんですが、今日では10人に8人が完治するようになりました。しかし、ドラマや映画の影響で、いまだ患者には偏見や差別が付きまといます。また、実際にも、眼に発症したがんによる失明、白血病による出産への影響など、完治しても後遺症が残る可能性があります。 それでも、病気を克服し、社会の小児がんに対する偏見や差別を跳ね返そうと、子どもたちはもがいているのです。 細谷亮太医師のもとには、完治した後も検診に訪れる元患者がたくさんいます。1年目のキャンプで患者であった少女は、10年目のキャンプでは一児の母となってボランティアとして参加します。小児がん経験を活かし看護師になりたいと夢みた少女は、聖路加病院で細谷医師の下で働くことになります。しかし、そのような中でも、完治できずに逝去してしまう子どももいます…。 小児がん患者や体験者を、悲劇の主人公ではなく、「再生」のシンボルとして描いたこの作品は、単なる難病を扱ったドキュメンタリーという枠にとどまらず、命の尊さ、生きる意味、未来への眺望、の映像化として、閉塞的な現代の社会全体に大きなメッセージを送ります。 ※「SMS」とは「スマート・ムン・ストン」と読み、三人の医師の名前の頭文字「スマート(細)」「ムン(月)」「ストン(石)」から取られています。 「子どもには、おとなにみられるような肺がんや胃がんはほとんどありません。おとなのがんは、80%以上がからだや臓器の表面にできますが、子どものがんは、ほとんどがからだの深いところ(骨、神経、筋肉、血液など)に起きています。これは、赤ちゃんの 責任ではなく、お母さんの不注意によるものでもなく、どうしようもないことなのです。 1年間に何万人かの赤ちゃんが生まれれば、必ず一定の割合で起きるものなのです。」 (『白血病の子どもたち』大月書店 より) 良かったら東中野に足を運んでみてください。