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広島カープ考察

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2010年12月の記事

全31件 (31件中 1-31件目)

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広島ドラフト指名選手の傾向を探る　４

　それでは、実際にドラフト選手を検証していきたいと思いますが、はっきり申し上げてかじった程度しか知りません。なので、名を挙げる選手は主に広島と縁がありそうな選手や過去にリストアップした選手、有力校からの選手しか挙げません。なのでドラフトに詳しい方は是非、この広島ドラフト傾向シリーズと照らし合わせて検証してみると面白くなる・・・はずですのでお試しください。・野村祐輔（明治大学）右投右打　投手中国新聞に載っていたので真っ先に挙げましたが、この選手は確か広陵高校出身の選手です。色々なサイトを見てみると、ＭＡＸ１４９キロの直球とスライダー、カーブ、チェンジアップ、シュートと多彩な変化球を織り交ぜるだけでなく、制球力や試合をまとめるセンスに優れた完成度の高い投手と評されていました。他の投手に比べて名前の露出度は低いですが、典型的な先発タイプの投手であることや試合をまとめる投球センスなどを考慮すると、この選手が最も前田健太に近いタイプの投手であり、苑田スカウト部長が惚れ込みそうなタイプの投手ではないかなと思います。なので、余程のことがない限り一巡目候補に最後まで残るでしょう。・菅野智之（東海大学）右投右打ＭＡＸ１５７キロの直球に加えて高速スライダー、カットボールを武器とする剛腕投手で、原監督の甥だそうです。ただ、野村と違って本格派投手と言うよりは速球派投手なので、好みの投手ではないかなと言う印象や原監督の甥ということで指名の可能性は低そうです。・藤岡貴裕（東洋大学）左投左打ＭＡＸ１５０キロを叩き出すだけでなく、スライダーやカーブなどを織り交ぜる投手だそうですが、正直この投手のことはあまりよく知りません。ただ、左よりも右を重視するのが広島流なので今現在は野村の次点といったところでしょうか。以上がビック３と紹介されている投手たちの検証です。少し尺がピンチなのでそれ以外は次回に廻したいと思います。

2010.12.31

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広島ドラフト指名選手の傾向を探る　３

　いよいよ２０１０年も１時間半を切りました。皆様はテレビにくぎ付けかもしれませんが、そんな中でも書いていきたいと思います。ただ、少し長くなりそうなので２編に分けたいと思います。　　・今年のドラフト指名選手と補強箇所を検証するなどと大きなことを言って申し訳りませんが、私はそれほどドラフト候補選手に詳しいわけではありません。なので、有力選手や過去に注目されていた選手などを中心に照らし合わせて検証してみたいと思います。それではまずは今年指名された選手の特徴を書いていきたいと思います。「投手とバッテリーの指名」、「速球派投手ばかりの指名で、スピードや球威重視」、「福井や岩見、金丸、弦本、池ノ内など主にリリーフタイプの指名」以上が今年のドラフトの特徴だと思われます。従って今年の上位候補はこれらのタイプではなく、先発タイプのドラフト候補が上位指名されるのではないでしょうか。　また、投手と捕手の指名で内外野手の指名はありませんでした。特に外野手は昨年のドラフトでも指名がなく、広島が掲げるポスト緒方、前田のような三拍子タイプの若手外野手も突出した選手がおらず（岩本はタイプが違うので除外）、そろそろ中位か下位での指名があるかもしれません。内野手も若い選手が小窪だけでそれ以外の選手はまだまだ心もとないので大卒か社会人あたりの選手の指名も考えられるかと思われます。【送料無料】別冊野球小僧2010ドラフト総決算号価格：1,300円（税込、送料別）【送料無料】別冊野球小僧2009ドラフト総決算号価格：1,200円（税込、送料別）

2010.12.31

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広島ドラフト指名選手の傾向を探る　特別編

　本来、これは書こうとは思わなかったのですが、一応過去の広島のドラフトの傾向を書いていきたいと思います。ただし、前回までに掲載したものは割愛します。・強豪大学の中での指名は主に東北福祉大学、青山学院大学、法政大学のみで、それ以外の強豪大学での指名は滅多にない。これは自由枠があった時代の弊害だと思います。資金とパイプがない広島には昔から馴染みのある大学からの指名しかありませんでした。・関西の大学からの指名はほぼ皆無これも同様のことが言えると思います。最近で指名した選手と言えば森だけですが、関西外大とあまり強豪とはいえない大学です。ただし、これは今も続いています。・社会人チームからの指名は主に自動車関係社会人チームでの指名は主にトヨタやホンダ、日産などが殆どであり、その他にはＴＤＫやＪＦＥ西日本など地方のチームです。・隠し球的な選手を上位、中位指名せっかくの貴重な枠を隠し球選手に使っていました。井生や吉田圭、丸木、今井などがその例に挙げられます。・故障している選手を中位指名かつて大怪我をした選手、故障中の選手を中位、下位指名していました。国木、鞘師、尾形などが挙げられます。　以上がその他の過去の指名傾向になります。ただ、上のものは自由枠が廃止された今、自由に指名できるので支障はないと思われます。

2010.12.30

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広島ドラフト指名選手の傾向を探る　２

　それではより深く広島が過去に指名した選手の共通点や傾向などを書いていきたいと思います。　「広島指名選手の傾向」・左腕よりも右腕優先これは広島の大きな特徴と言えるものであり、同じ力を持った投手ならば右ではなく左を優先する傾向にあります。・投手は総合力重視かつてのように直球だけの投手の指名はなくなり、例え素材型でも変化球を一通り持っている投手を指名するようになり、ノビシロよりもまとまりを重視しています。前回前田健太の名前を挙げましたが、その他にも外しはしましたが、唐川を指名しています。・左腕は打ち難さ重視大島や金城のような荒削りな大型左腕を指名する傾向は影を潜め、斉藤や山中、中村憲、伊東など打ち難さを売りとしたフォームをした投手を指名する傾向があります。身長は高い投手を基本的に好みますが、山中や外しはしたものの、長谷部などを一巡目指名しているので、その傾向は薄らいできているようです。・高卒左腕の指名今年は指名がなかったものの、基本的に毎年下位での指名が目立ちます。・長距離打者は右打者松山や岩本も指名こそありましたが、広島は基本的に山本浩二、衣笠、江藤、新井、栗原など長距離打者は右でなければいけないというこだわりすらあるように思います。・捕手は打撃優先型かつての指名は強肩であることは勿論、ある程度足が速い選手を好んで指名してきましたが、最近は会沢や中村、磯村など長打力を持ち味とした選手を指名する傾向があるようです。また、これら３選手も右打者であることからやはり長距離打者は右というこだわりが見え隠れします。・育成枠での指名は２人まで入団テスト実施後、数名の名前が挙がりますが、基本的に育成指名は２人までとなっています。これは育成ドラフトが行われてから続いています。・外野手は三拍子重視ポスト緒方や前田らが出てくることにこだわっているためか？長打力が売りの選手よりも三拍子そろった選手を指名する傾向があります。・スカウト会議でのコメントした分野は指名するちなみに今年スカウト会議後のコメントは「左の中継ぎ、大学・社会人選手を３巡目まで指名（実際は４巡目まで指名）」とあります。・広島出身の高卒選手は指名しない過去に起用法に口出しした経緯があり、それ以降広島出身の高卒選手らは指名しないようになりました。しかし、大学・社会人選手は永川、梵、中東、岩本など指名しています。・センス重視過去は荒削りで大成が微妙ですが、身体能力が凄まじい選手を指名していましたが、最近はセンスを感じさせる選手を指名する傾向があります。ノビシロよりもセンスを重視するようになり、前田健太や小窪哲也などがそれに該当します。前田健太はノビシロはないが、すぐに活躍できると評されていましたが、直球は１５２キロを叩き出し、投手３冠を獲得するなど素晴らしい活躍をしており、いかにノビシロや将来性などという言葉がいい加減なものかを実感します。・二遊間は小柄な俊足選手を重視これは広島の伝統的な決まり事であり、小窪のようなタイプは例外だと言えるでしょう。東出や梵、尾形など決して身長は高くない俊足選手の指名が多い傾向があります。ちなみに右よりも左打者の方が多いのも特徴的です。・三塁手は右打者この部分もこだわりみたいなものを感じるところであり、衣笠、新井、栗原、退団した比嘉や新人の比嘉などもやはり右打者でした。・１巡目指名は西日本選手？これは傾向と言うよりは特徴ですが、ここ最近は結果的に西日本出身の選手が指名される確率が高いのが大きな特徴だと言えます。　　以上が主な傾向です。次は来年のドラフト候補選手達と照らし合わせてみたいと思います。【送料無料】別冊野球小僧2010ドラフト総決算号価格：1,300円（税込、送料別）

2010.12.30

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広島ドラフト指名選手の傾向を探る　１

　実は昨日このテーマで書こうと考えていましたが、本日の中国新聞で実に見事にこのテーマに合致した内容だったので丁度良かったです。　「獲得選手傾向の変化」・Ｃ級即戦力投手枠が復活か？苑田スカウト部長が就任する前までの時代はよく下位で社会人投手の指名がありました。しかし、成果が皆無で確実に３年以内で戦力外通告をされるのでブラウン監督になってからはこの枠は廃止されました。しかし、野村新監督になってからは頻繁に社会人投手の名前が挙がるようになり、昨年は川口が指名されました。ちなみにＣ級即戦力というのは私が名付けた名称です。・即戦力投手を重視こんなこと書くこと自体に違和感がありますが、昔の広島は異常でした。しかし、ブラウン監督になってからはマシになり、今年は他球団が名前を挙げた即戦力候補を積極的に指名するようになりました。・素材型左腕投手の指名今年はなかったが、ここ数年必ずと言って良いほど素材型左腕投手を指名してきており、主に下位、もしくは育成での指名が目立っています。・ついに東海地区選手を指名今まで広島とは無縁といっても良い地区で、殆ど指名してこなかった地域ですが、松本スカウトが就任してからは堂林や庄司、川口、磯村、池ノ内など二年連続で東海地区から指名しています。選択の幅広がるのは良いことだと思います。・センス重視の指名今までは大成するかは分かりませんが、身体能力に優れた選手を重視して指名していましたが、今はノビシロなどはそこまでないが、センスを感じられる選手を指名してきています。前田健太や小窪などがその傾向の選手達ですが、前田健太は凄い投手になったあたりノビシロなどという言葉がいかにいい加減なものか実感します。・左腕は打ち難さ重視？今までは大島や金城、小島など荒削りですが、将来期待できる大型左腕を指名する傾向が強かったのですが、最近は斉藤や山中、中村、伊東など打ち難いフォームを特徴とした投手の指名が目立ちます。身長も高い選手が好みなのは相変わらずですが、外しはしましたが長谷部を一巡目したこともあります。・左の長距離打者獲得これまでは長距離打者は右打者に限定され、一種のこだわりに近いものを感じていましたが、岩本や松山など左でも指名するようになりました。しかし、まだまだ「長距離打者は右打者」というこだわりがあるように感じます。　以上がここ最近のドラフト戦略の主な変化だと思います。次はより深く広島のドラフト指名傾向を書いていきたいと思います。【送料無料】プロ野球問題だらけの12球団（2010年版）価格：1,470円（税込、送料別）

2010.12.29

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新人選手の一年を振り返る　８

　このシリーズも今回が最終回です。　「今村猛」背番号１６　右投右打　清峰高校　春の選抜優勝投手として菊池雄星と並び称された投手、１５２キロの直球とスライダーを操ることやクレバーな投球で制球も良く、賛否両論の「省エネ投球」を高校時代からしていた大物で、ソフトバンクと競合するかと言われていた中で運良く広島が単独指名に成功しました。全球団のスカウトが一年目から行けるかもしれないと言われていたので、前田健太のように早い段階で一軍に昇格することを期待していました。それでは一軍、二軍、フェニックスリーグでの成績を書きたいと思います。一軍成績：２試合　０勝１敗　４回　７被安打　７与四死球　０奪三振　１５・７５二軍成績：１３試合　４勝４敗　６３．２回　７７被安打　３９与四死球　４３奪三振　　　　　防御率４・８１Ｆリーグ：４試合　２勝０敗　２１回　２２被安打　６与四死球　３奪三振　３・８６　フレッシュオールスターでは１４８キロを叩き出したものの、一軍の登板では１４０キロすら届かない球が多く、１３０キロ前半にとどまっていて正直がっくりしたのを覚えています。二軍でも制球難で四球が多く、被安打や奪三振の面でも直球とスライダーしかないので、高校時代騒がれた投手と比較するとやはり物足りないと言わざるを得ません。実際に投球を見ましたが、直球が球威型の球質で空振りを奪うタイプの直球ではないことや球種が少ないことが最大の原因だと思います。　ただ、それでも普通の高卒の投手にしては悪くはなく、寧ろ良く頑張った方だと思いますが、クレバーな投球が売りだと新聞記事などには載っていましたが、防御率が二軍でも４・８１と被安打率や奪三振率の割にかなり悪いところなどは意外に精神的な面が脆く、二軍の終盤戦でも１４０キロに届かない球が増え、少し迷走していました。　しかし、フェニックスリーグでは制球力が少しずつ復調し始め、３奪三振が示すように８割くらいの力で投げた代わりに制球面がしっかりして２勝をあげています。その割には被安打もほぼ投球回数と同数に抑えており、少しずつですが立て直してきている感はあります。　そして、秋季キャンプでの西武との練習試合では西武の主力打者（栗山、中島、中村、坂田、大島など）を相手に４回を投げて４安打５奪三振とここにきて完全に復調してきました。ただ、球速は１４０キロが最速とまだ本来の姿には戻ってはいないので、まずはその投球に高校時代の球速がプラスすることと、変化球の種類を増やすことが今後の課題となりそうです。伊東と同じく、このまま順調に行けば来年は夏場に一軍昇格も夢ではないと思います。前田健太と共にチームを支える投手になってもらいたいと思います。

2010.12.28

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新人選手の一年を振り返る　７

　今日も寒く手を動かしにくいので誤字脱字が目立つかもしれません（そういえばストーブなどをつける習慣がないなぁ）が、頑張って書いていきたいと思います。　「武内久士」背番号１２　右投右打　法政大学　１５４キロの直球が持ち味の法政大学の守護神で、春にはメジャーのスカウトが視察するほどの剛腕でしたが、右肩を故障して春のリーグを棒に振ったものの、秋に復活したことで再度ドラフト候補として名前が挙がり、広島から３巡目指名を受けました。ただ、スカウトは一年目から期待とコメントしていましたが、実際にその投球やフォームを見たときはかなり時間がかかる荒削りな大型右腕で、かなりの素材型だなと思いました。それでは一軍、二軍の成績とフェニックスリーグでの成績を書いていきたいと思います。一軍成績：６試合　０勝０敗　６．１回　７被安打　１奪三振　５与四死球　防御率７・１１二軍成績：４０試合　２勝２敗１７Ｓ　４２回　３７被安打　３１奪三振　２９与四死球　　　　　防御率４・９３Ｆリーグ：３試合　０勝０敗　３回　１被安打　１与四死球　２奪三振　３・００　一軍での成績はファームのレポートで少し疲れてきているようだというコメントがあったにもかかわらず、その直後に一軍昇格しているので少し割引いて考えたいと思います。二軍での成績の特徴は序盤は絶対的な守護神として投げていましたが、夏場から直球の力が影を潜め、１４０にも届かない時期が続き、成績が悪化して今の数字に至りました。しかし、それでも被安打が防御率の割に低く、直球はプロの打者相手にも通用したことは大いなる自信につながったのではないでしょうか。課題は制球力と体力の低さなどが挙げられます。特に体力の低さは大学時代からのもので、実際に見た投球でも１３５キロ前後と状態を落としていたものでした。将来リリーフをするであろう武内にとっては重要課題で、夏場にスピードが落ちるようでは困ります。まだまだ成長するノビシロがある投手だと思うので、制球や決め球の精度なども磨く必要がありそうです。来年は一軍を目標にしていると思いますが、まずは一年間状態を落とさない体力を身につけることが先決だと思います。

2010.12.28

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新人選手の一年を振り返る　６

　「堂林翔太」背番号１３　右投右打　中京大中京高等学校　夏の甲子園優勝投手、評価は完全野手の評価で的確にミートする打撃センスとと長打力が持ち味と評価されて広島に２巡目指名を受けました。広島に入団してからは三塁手として出場しています。それでは二軍の成績とフェニックスリーグでの成績を書きたいと思います。二軍成績：１００試合　打率．２０７　７本塁打　３２打点　２盗塁　１３四球　１１１三振Ｆリーグ：打率．３００　０本塁打　２打点　将来の和製大砲候補として期待されたことや素質を買われてほぼレギュラーとして出場しましたが、７本塁打を放つなど片鱗は見せましたが、打率が２割７厘、１１１三振と一番の持ち味と評価されたミートセンスが影を潜めてしまいました。しかし、フェニックスリーグでは打率３割を記録して片鱗は窺えます。野手転向一年目なこともあって守備は２３失策と大きな課題を残しています。　恐らくこの選手は長距離打者というよりは確実性に優れた中距離打者と言うのが本来の姿なのではないでしょうか。球団が彼に長打力を求めすぎるあまり長打重視の打撃をするようになり、本来の持ち味が出なかったのだと思います。幸い秋季キャンプでは「長打力はいったん封印」と発言しているので、来年は本来の自分の打撃をしてもらいたいと思います。　今、広島は三塁不足なのでレギュラーを取るチャンスは十分にあるので、巨人の坂本のようにレギュラーを獲れるように頑張ってもらいたいと思います。

2010.12.27

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新人選手の一年を振り返る　５

　少し遅い更新となりましたが、早速新人選手の一年を振り返ってみたいと思います。　「庄司隼人」背番号５２　右投左打　常葉学園橘高等学校　高校時代は投手として１４９キロの直球とスライダーを操る速球派でしたが、それと同時に打撃センスに定評があり、野手として４巡目で指名しました。ただ、本人は投手にこだわりがあったようで当初は複雑な様子でしたが、本人も野手として勝負する決意をしたようで、玉山のようなことにはならないだろうと安心しました。それでは二軍の成績とフェニックスリーグでの成績を書きたいと思います。二軍成績：６５試合　打率．１８０　０本塁打　９打点　０盗塁　８四球　２５三振Ｆリーグ：打率．２１６　０本塁打　４打点　１盗塁　高卒選手なので打率が低いのは致し方ないかと思います。ただ、打撃センスは定評があると言われた通り三振率は．１８８と素質の片りんを覗かせました。守備も４６試合で４失策と野手転向一年目としては悪くない数字だと思います。ただ、気になるのは走力の部分です。このような功打者タイプは一定の長打力を秘めているか一番を任せられるような走力を持っていないとレギュラーとして起用されるのは厳しいと思います。しかし、６５試合に出場しながら盗塁は０とあまり足を武器にするタイプではないのかなという印象を受け、正直残念な気持ちです。ただ、まだ体は高校生の体つきなのでまずはプロの体にしてからどのような選手になるのかを模索していってもらいたいと思います。【送料無料】プロ野球問題だらけの12球団（2010年版）価格：1,470円（税込、送料別）

2010.12.27

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新人選手の一年を振り返る　４

　「中村亘佑」　背番号１２６　右投げ右打　横浜商科大学高等学校　高校通算４６本塁打の長打力と１．８秒台のスローイングが売りの大型捕手との触れ込みで入団した選手で、会沢や今年指名された磯村のように最近広島がよく指名する「強肩強打」の大型捕手です。ドラフトで指名されてもおかしくない選手だったようですが、育成ドラフト２巡目で指名されました（最近のドラフト戦略の特徴はこのシリーズの後に書こうと思っています）。それでは二軍の成績とフェニックスリーグでの成績を見てみたいと思います。二軍成績：２１試合　打率．１８５　０本塁打　４打点　２四球　１３三振Ｆリーグ：　　　　　打率．１８８　０本塁打　２打点　育成選手であることや会沢、白浜など期待株の捕手がいることもあってはそれほど多く出場しておらず、僅か２１試合の出場にとどまりましたが、出場機会が非常に限定されがちな捕手にしては多く出場機会を与えられた方ではないでしょうか。ただ、高卒選手なだけにプロの球にはまだまだ手こずり、打率は２割も届かずに三振も１３三振と非常に多い結果となっています。それでも数少ない出場数の中でも捕逸が０、失策も０と堅実な守備を見せており、捕手としての基礎はしっかりしている捕手なのではないかなと思います。　来年は会沢が三番手捕手として一軍での出場機会が増えるのではないかと思うので、二軍のレギュラー捕手を白浜や上村と争うことになりそうですが、打撃を磨いてレギュラーを掴んでもらいたいと思います。　【送料無料】プロ野球問題だらけの12球団（2010年版）価格：1,470円（税込、送料別）

2010.12.26

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新人選手の一年を振り返る　３

　今日も寒い中、外にいたので手を動かしにくいのですが、頑張って書いていきたいと思います。　「永川光浩」　背番号１２０　左投左打　龍谷大学　言わずとも知れた守護神永川の実弟で、１４２キロの直球が売りの左腕だが故障がちでノビシロに期待と評されて入団してきた育成選手です。大学時代は殆ど投げておらず、実力は全く不明の投手だったのでかなり荒削りな素材型投手なのだろうという印象を持ちました。それでは二軍の成績を書いていきたいと思います。二軍：７試合　０勝０敗　７．２回　１３被安打　２奪三振　１１与四死球　　　　防御率１５・２６　故障でもしていたのかは分かりませんが、シーズンのほとんどを三軍で過ごしていたので二軍での登板すらあまりなく、育成の難しそうなかなりの素材型投手だなという印象を数字でも読み取ることができます。一応成績を挙げてみましたが、論ずるまでもなくまだまだプロの投手とは言えない数字が並んでいます。　しかし、シーズンの殆どを三軍で過ごし、実戦登板から遠ざかっていたにもかかわらず、しかも緊張するはずのプロ初登板で自己最速の１４２キロを叩き出すところはやはりかなりのポテンシャルを秘めた投手であり、鍛えれば１５０キロも夢ではなさそうなかなりの素材型大型左腕なのかもしれないという印象を持ちました。変化球はスライダー、カーブ、フォークと一通り持っているそうなので、オフの間に故障することのない体力作りをして一年間過ごせばかなりの成長を見せるのではないかと期待しています。　正直、大成するかは微妙なところですが、大成した姿をぜひ見てみたいと思わせる投手だと思います。【送料無料】プロ野球問題だらけの12球団（2010年版）価格：1,470円（税込、送料別）

2010.12.26

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新人選手の一年を振り返る　２

　このシリーズはできれば一日に二人書こうと思っていますので、続きを書こうと思います。　「伊東昂大」背番号６７　左投左打　盛岡大学附属高等学校　ドラフト５巡目指名を受けて広島に入団、１４３キロの直球とカーブが武器の大型左腕との触れ込みで入団した。この投手は最近広島がよく獲る「打ち難さを売りとする左腕」という今広島に所属している斉藤の二匹目のドジョウを狙った指名と言えます。ただ、どこの新聞記事でも荒削りな素材型投手との紹介だったのでてっきり時間のかかる投手なのかなという印象を持っていました。しかし、私の印象とは裏腹に今村よりも先に頭角を現して一軍に昇格して初登板を果たしました。それでは一軍、二軍の成績とフェニックスリーグの成績を見てみたいと思います（フェニックスリーグでの登板は１度なのであまり参考にならないかもしれません）。一軍成績：５試合　０勝０敗　４．２回　４被安打　３奪三振　３与四死球　防御率７・７１二軍成績：１８試合　１勝８敗　７９．２回　７２被安打　５５奪三振　５０与四死球　　　　　　防御率３・８４Ｆリーグ：１試合　０勝０敗　６回　１０被安打　３奪三振　２与四死球　４・５０　まず特徴的なのが一軍でも二軍でも被安打が投球回数と同等、それ以内に抑えていることが分かります。これは打者が伊東のボールをそこそこ苦にしていることの証明であり、奪三振率も高卒としては立派な数字を記録し、一軍では３つも奪えています。ただし、制球力にまだまだ課題を持っており、二軍では四死球率が５・６５とかなり悪いことが挙げられます。しかし、逆に言えば制球さえ改善されれば元々打者が苦にしているだけでなく、球の威力もまずまずのものがあるので、このオフにしっかりと制球を整えることができれば十分に一軍を意識できるかもしれません。来年は伊東も川口のように慣れられるとは思いますが、高卒なのでまだまだ成長できる余地は十分に残されていると思います。現実に今年は１４３キロを更新する１４４キロを計測し、スピード面での成長を見せています。実際の投球では変化球もカーブだけでなく、シンカーも持っているので意外にまとまった投手という印象を受けました。　今の投手陣は左腕不足なので来年はぜひ一軍でその雄姿を見せてもらいたいと思います。私の予想とは違って早い段階で大成するかもしれません。

2010.12.25

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新人選手の一年を振り返る

　今日からは広島に所属している選手達の成績を見ていきたいと思います。まずはドラフト６巡目指名された川口盛外から見ていきたいと思います。　「川口盛外」　背番号５７　左投左打　王子製紙　ドラフト時には最速１４３キロの直球にキレのあるスライダーが武器の投手と紹介されていました。しかし、ドラフト適齢期でありながら下位指名と言うことから察するに広島特有の「広島だけ即戦力評価」の典型的な投手だと言っても良いと思います。川口のファンの方には申し訳ありませんが、正直言って最初からあまり期待していませんでした。しかし、心のどこかで社会人出身なのだからある程度やるのではないかという淡い期待を持っていましたが、予想通りあまり戦力にはならず、一軍での登板は０に終わりました。それでは二軍の成績とフェニックスリーグでの成績を見ていきたいと思います。二軍成績：２５試合　０勝０敗　２６．２回　２３被安打　１４奪三振　１４与四死球　　　　　防御率３・３８Ｆリーグ：　５試合　０勝０敗　　５．２回　１０被安打　　１奪三振　　２与四死球　　　　　防御率４・７６　二軍では被安打を投球回数以内に抑えていますが、フェニックスリーグでは投球回数の倍以上打たれています。これは最初は新入りの投手なので手こずったが慣れられた印象があります。奪三振率も５に届いておらず、球自体が通用していないと思われます。与四死球率も４・７２と悪く、これでは一軍に昇格することはできないでしょう。触れ込みでは１４３キロと書かれていましたが、実際に投球を見たところ１３５キロ前後の球速で推移し、スライダーもそれほどキレのあるわけでもなく、寧ろスライド気味に変化する癖球に特徴があるタイプではないかと思います。　新聞記事などによると腕の位置を横に下げてフォーム改造を計画しているようですが、腕がそれほど長くないのでサイドに下げてもあまり効果的ではないのではないかと思います。ただ、このままでは慣れられた来年はそれ以下の数字で終わる可能性も否定できず、新人ですがいきなり正念場に立たされている投手だと思います。まずは直球とスライダーだけの単調な投球から脱却するためにもう一つ新球を習得することや力投派のようなモーションから投げるのでもう少しゆったりしながら投げてみた方が面白いのではないかなと思います。　来年は勝負の年になると思いますので、一層頑張ってもらいたいと思います。【送料無料】プロ野球問題だらけの12球団（2010年版）価格：1,470円（税込、送料別）

2010.12.25

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番外編　背番号の魔力

　今回の広島の不安はわずか１階で最終回となります。ただそれだけではあじけないので今日は次回のテーマを書くだけでなく、番外編なるものを製作してみました。　「背番号の魔力」・背番号で選手は変わる！？　私は正直オカルト的なものはあまり信じてはいません。どちらかと言えばデータや数字など公平に判断できるものを好んで印象や意見を書いていくタイプだと勝手に思っています。しかし、今日はそれとは打って変わってオカルト的なテーマを取り上げてみることにしました。　まずは今年大活躍を遂げた前田健太が背負っている背番号「１８」です。この番号は長谷川、福士、佐々岡と代々チームを代表する投手が背負っている番号であり（白武など地味な投手も着けていましたが、チームに欠かせない投手でした）、大抵の投手は活躍しています。とまあこの番号は他球団でもエースが着けるので当然でしょうか・・・。　続いて面白いのが今年ドラフトで一巡目指名された福井が着けることになった背番号「１１」です。実はこの背番号は池谷（活躍）、紀藤（ぼちぼち）、横松（不発）、小山田（ぼちぼち）、ルイス（活躍）、ヒューバー（不発）と見事に三者三様に分かれているのです。順番的に見て福井はぼちぼち活躍するはずですが、果たして・・・。　一方であまり笑えないのが背番号「１４」と「１６」です。外木場、沢崎、津田、梅原などが背負っていますが、全員故障や病気などのアクシデントで活躍期間が短めなのが特徴的です。今１４番を背負っているのが篠田ですが、その篠田も二年連続で肩痛で戦線離脱しているだけにやや心配です・・・。１６番は長冨以降、球速や球威の衰えが早いことが特徴的です。山内も球威が落ち、宮崎も一年目ほどの直球が影を潜めています。今１６番を背負っている今村も一軍での登板は１４０キロに届かず、同じ経緯を辿っているのが気にはなります。また、１７番も意外に故障者が多いのが引っ掛かり、大竹は今頃来たのかもしれません。　また、背番号「２９」は中継ぎ投手が着けるべき番号なのかもしれません。小林誠二や近藤、小林幹英など中継ぎ投手が活躍を見せています。背番号「１３」は左投手が着けている場合が多いですが、いまいち微妙な成績であり、思い切って右投手に着けてみるのも手かもしれません（今現在は堂林）。　その一方で背番号「３４」は前田健太が一年目に着けていた番号であり、同じ番号を背負った中田廉が素材型と言われつつも比較的早い段階で一軍に昇格しました。この番号を出世番号とすることができるのか楽しみに待ちたいと思います。　これはあくまでもお遊び程度なので次回は新人投手の一年を振り返ってみたいと思います。余興にお付き合いください、ありがとうございました。

2010.12.24

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広島の不安

　今日は寒い一日でした。手が動かしにくいので誤字脱字があるかもしれませんが、ひるまずに書こうと思います。　　「広島の不安」・大野コーチ復帰で元に戻ることを危惧　投手陣はブラウン監督の方針もあって投げ込みを制限し、その分体調管理を徹底させたことやストライク先行の投球打ち出しました。その結果、斎藤や篠田、今井、小松、そしてエースの前田健太らが考え込んで気負わずに思い切り腕を振ることができて一定の成績を残し、中継ぎも役割分担をしてローテーションで廻したこともあり、潰れてしまった投手が比較的少なくなりました。　しかし、野村新監督になって大野がヘッド兼投手コーチになってからは投げ込みを復活させて考える投球を推進させ、それまでうまくいっていたブラウン流から１８０度転換してかつてのカープの練習へと戻ってしまいました。その結果、与四死球、防御率も大幅に悪化するだけでなく、大竹や今井が故障するなど大失敗に終わりました。故障後、大竹自身が不安を感じていたにもかかわらず、一軍に昇格させて登板させて更に悪化させてしまい、今井も二軍のレポートではまだ二軍での調整が必要だと書いているにもかかわらず一軍に昇格させるなどコーチとしての手腕に疑問を持たざるをえません。他にもシュルツや永川が離脱するなど結果的に明らかに失敗に終わり、最も多く球数を投げ込んだ小松は散々な成績に終わり、あまり効果があったとは思えません。　また、二軍では中継ぎとして主に登板していた相沢を先発として初登板させたことや疲労の色が窺えるとレポートで書いていた武内を一軍に昇格させるなどちぐはぐな面も窺えました。他にも良い投手はどんどん先発に廻すなど広島伝統の中継ぎ軽視の面や前田健太や４月の高橋建の起用など特定投手への依存など将来的に見てかなり不安な部分が見え隠れしたシーズンでした。　何も手を打たずに同じことを続けてしまえば数多くの投手が潰れてしまう可能性があり、非常に危うい存在だと思います。今年の反省を生かしてもう二度と大竹のような悲劇を生み出さないでもらいたいと思います。広島にカープはいらないのか価格：1,470円（税込、送料別）

2010.12.24

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広島変化の兆し　３

　今日は祝日ということもあるので早いですが書いていきたいと思います。　「ＦＡ補強への参戦」　広島はこれまでＦＡ補強には参戦せず、ＦＡでの選手流出ばかりが目立った。若手選手は成長せず、主力選手はＦＡで流出するという悪循環に陥ってしまった。しかし、昨年は日本ハムからＦＡ宣言した藤井の調査に乗り出したことや今年ついに内川の獲得に向かうなどＦＡ補強に参戦を正式に表明したことは非常に大きなことだと思います。　また、ＦＡ選手の補強だけでなく、石井琢朗や豊田清など他球団での実績のある選手の獲得に向かうなど若手選手への教育や将来のコーチ候補を獲得するなど外部からの血をまだまだ少ないながらも取り入れる動きが出てきたことは非常に大きなプラスになると思います。　また、黒田がＦＡになった際にはいち早く獲得を表明するなど以前には見られなかった積極的な姿勢が見られるようになりました。残念ながら内川獲得には失敗しましたが、ＦＡ参戦に大きな意義があったと思います。広島もようやく本当の補強をするようになったのではないでしょうか。野村ノート価格：1,575円（税込、送料別）

2010.12.23

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次回

　「広島変化の兆し」シリーズは次回で最終回となります。ネガティヴなことばかり取り上げてポジティヴなネタが少ないのは広島ファンとしては残念なことですが、それでもチームがどうしたら強くなれるかの意見を書いていけたら良いなと思います。

2010.12.22

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広島変化の兆し　２

　仕事が終わったので今日も早速書いていきたいと思います。　「コーチ陣の世代交代」　広島のＢクラス低迷はドラフト戦略の失敗だけではなく、若手の選手の伸び悩みも最大の原因であり、責任はスカウトだけでなく指導者にもあったのではないかと思います。特にドラフト一巡目で指名された佐藤や河内などが大成しなかったのはコーチの指導不足も少なからず関係しているのは明白だと思います。　山本政権が終わり、川端や清川などかつてのコーチが去り、代わって小林幹英や山内泰幸、少し遅れて朝山など若いコーチに代わりました。当時は天下りのような印象を持ち、今でもファンからの批判的な意見が多いのですが、私は意外に彼らは指導力があるのではないかなと思います。　小林幹英、山内泰幸らがそれぞれ一軍、二軍投手コーチになってからそれまでの投壊現象は影を潜め、徐々に戦える投手陣になっていきました。小林コーチはブラウン政権の影響もあって投げ込みを減らして負担を和らげ、中継ぎの役割分担を決めて結果を残しました。山内コーチは前田健太や初勝利してからやや伸び悩み気味だった斎藤悠葵、篠田純平、今井啓介らを一軍に送り込むことに成功しました。特に篠田はオリックス戦で初回に滅多打ちを浴びて降板し、それ以降おかしくなってしまった時期があったのですが、プロの心構えを伝えて短期間で立ち直らせた点は見事だったと思います。今現在は山内が一軍、小林が二軍となっていますが、せっかく両者とも結果を残しているのだから私は以前の体制に戻すべきではないかと思います。佐藤剛士や天野浩一など小林、山内コーチらと出会っていればまた違った野球人生になっていたかもしれないと思うと残念です。　また、今のコーチ陣の中でも特に批判的な意見が多いのが朝山二軍打撃コーチです。朝山は現役時代、さほど芳しい結果は残せずに退団しました。しかし、広島はそんな選手に打撃コーチを任せることになり、私も最初は驚き、怒りました。　しかし、今年岩本にノーステップ打法を伝授させて見事に一軍に送り込むことに成功しています。　最初は批判が多かった三コーチですが、意外に指導力は悪くないのかもしれません。彼らの指導力に期待して今村や中田、堂林や会沢など次代を担う選手を一軍に送り込んでもらいたいと思います。

2010.12.22

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広島変化の兆し　１

　「ドラフト戦略の変化と即戦力選手の積極指名」　かつての広島は即戦力と言われている選手や高校球界の目玉と評されている選手達をことごとく避け、荒削りだが将来性は抜群といった投手、三拍子揃った大型野手の指名を大量に行ってきました。それは村上スカウト部長が前田や緒方を自らが見抜いた影響が大きいのではないかと思います。しかし、時代の変化とチーム環境を全く無視したドラフト戦略であり、自らが携わった選手達も殆ど大成せず（井生、田村、末永、甲斐、山本翔など）大失敗に終わり、肝心の即戦力選手も地元からの指名のみに終わりました。　しかし、２００６年からは村上スカウト部長から苑田スカウト部長に変わり、ドラフト戦略が変化してきました。上記のような選手ではなく、野球センスに秀でた選手を重視するようになり、比較的に早く出てくるであろうと評されている選手の獲得に向かうようになりました。この年に指名された投手は前田健太ですが、もし村上スカウト部長がそのまま続けていたとしたら恐らく増渕や大嶺などに行ったのではないでしょうか（増渕は活躍、大嶺は徐々に力をつけてきていますが）。当時、前田健太はそれほどノビシロがないが投球センスに優れ、すぐに出てこれる選手との評価がされており、苑田スカウト部長が重視しているドラフト戦略に合致していたと思います。また、分離ドラフトが開始されたこともあって即戦力選手を競合して指名するようになったのも苑田スカウト部長の時代からであり、長谷部、篠田と二度も競合に挑み、見事篠田を引き当てました。大学生も荒削りでとても即戦力とは呼べないような選手らではなく、身体能力はそれほどでもありませんが、野球センスに優れた小窪などは以前のドラフト戦略ならば恐らく指名がなかったのではないでしょうか。社会人選手も広島だけが評価している選手ではなく、他球団も目を付けた選手の上位指名が目立ち、社会人選手の質が変わってきたのもこの時期からです。昨年の川口の下位指名で元に戻ってしまったのではないかと思いましたが、今年のドラフトを見る限りではどうやら杞憂に終わったようです。上野、青木高、今年は岩見と他球団が指名候補に挙げた選手らを次々と指名しています。　今までのドラフト指名選手では即戦力での活躍は難しいなと思っていましたが、この時期からは「もしかして活躍するかも」と期待の持てるドラフト戦略に様変わりしたのではないかと思います。【送料無料選択可！】プロ野球戦力補強の通信簿 2000-2010 (単行本・ムック) / 小関順二/監修価格：1,680円（税込、送料別）

2010.12.21

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次回

　広島長期低迷の理由シリーズは今回で最終回を迎えましたが、次回からは「広島変化の兆し」という題名で書いていきたいと思います。私なりに変わってきている部分を取り上げたいと思いますのでよろしくお願いします。【送料無料】プロ野球本当の実力がわかる本（2010）価格：1,200円（税込、送料別）

2010.12.20

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広島長期低迷の理由を探る　１０

　今日は仕事がなく休みなので早速書いていきたいと思います。このシリーズは今日で最終回になります。　「結論」　これまで低迷の理由を取り上げて書いてきましたが、結局は資金の使い方が下手だったということと時代の変化に乗り遅れたことに尽きます。資金力のない広島が育成に時間のかかる選手を大量に指名して殆ど大成せずに退団してしまいました。ただでさえ荒削りな選手達を育てられないにもかかわらず、育成ドラフトで毎年必ずと言っていいほど育成選手を指名しています。これは非常に金の無駄遣いではないかと考えます。資金力がないのですから力のある選手を指名する少数精鋭で行くべきなのではないかと考えます。しかし、広島は未だに毎年大量の新人選手が入団しています。　また、村上スカウト部長の時代は三拍子揃った身体能力ある選手を重点的に指名してきましたが、そのほとんどが三拍子まとまった選手ばかりでした。時代は情報社会であり、力のある選手が隠し球として残っていることなど既にないのです。他にも未だに前世代的な投げ込み重視など時代の変化についていけてない印象があります。　野村克也氏の言葉を借りますが、変わろうとしないチームは中々浮上することができないのではないかと思います。

2010.12.20

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広島長期低迷の理由を探る　９

　今日は日曜ということで仕事が休みでした。平日は淡々と仕事をし、休日は家の中でぼーっとするという平凡な日々を送っております。スポーツ新聞の記事も年俸の話がメインになり、暇ですね・・・。球春到来を気長に待ちたいと思います。それでは早速、シリーズの続きを書きたいと思います。　「閉塞された現場」　巨人の監督は巨人ＯＢでなければならないという巨人なりのこだわりがありますが、実は広島も巨人と同じく、広島ＯＢの者でなければ監督になれないという風潮になってきています。しかも広島の場合、コーチですら広島ＯＢであることが原則であるかのように広島ＯＢばかりが名を連ねています。この部分に閉塞されているように感じます。　　広島で育った選手は広島の指導しかできず、結局のところ監督やコーチを入れ替えたとしても大して変りがないように感じます。ブラウンが監督になった時はメジャーでの経験を取り入れてそれまでの過度な投げ込みを抑制し、投手陣に関しては底上げができましたが、野村謙二郎に代わり、大野がヘッドとして就任してからは再び投げ込み重視へと移行し、元の投壊へと逆戻りしてしまいました。もっと外部招聘をしない限りは劇的な変化は望めないのではないのかという思いがあります。【送料無料】カープの美学価格：1,300円（税込、送料別）

2010.12.19

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広島長期低迷の理由を探る　８

　仕事でトラブルがあり、日付が変わる２０分前に書くことになりました。早速このシリーズの続きを書きたいと思います。　「コーチ人選にも問題あり」　数多く指名した素材型投手が大成せずに退団した理由はスカウティングだけでなく、コーチにも問題があるのではないかと思います。当時二軍コーチを務めていたのは清川コーチで、現役時代にワンポイントとして活躍したサイドスローのコーチですが、果たしてサイドスローだったコーチがオーバースローの投手を指導できるのでしょうか？事実、林や広池、梅津などは清川コーチの指導のもとで頭角を現しましたが、彼ら三人はやはりサイドスローです。それ以外のオーバースローの投手らはほぼ毎年フォーム変更を繰り返し、球速がガタ落ちしてしまって殆ど大成できずに退団してしまいました。　コーチ選びは現役時代のスタイルなどを考慮して選んだ方が良いのではないかと思います。

2010.12.18

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広島長期低迷の理由を探る　７

　今日はかなり冷え込み、手を動かしにくいのでコーンスープを買いました。やはり、冬の季節はおしるこかコーンスープですね（基本的に自販機は冬しか買いませんが）。仕事が早く終わったので早速書いていきたいと思います。「機能しないカープアカデミー」　広島は身体能力に目をつけてドミニカにカープアカデミーを創設しました。言ってみれば広島が作った野球学校のようなものであり、そこで目を付けた選手を連れてきて選手契約を行っています。昔活躍したチェコやペレスなどもカープアカデミー出身選手です。しかし、このアカデミーを運営するには当然資金が必要であり、資金力がない広島にとっては大きな出費と言えます。それでも連れてきた選手が戦力になっているのならばとやかくは言いませんが、最近全く戦力にならずに退団する選手が増え、機能していないことにあります。　最近の広島に入団して活躍したと言いきれる選手はメジャーリーガーのラモン・ラミレスくらいしかおらず、フェリシアーノもマルテもカリダもあまり活躍できてはいません。そのラミレスもブレイクしたのはメジャーであり、広島ではまるで戦力になりませんでした。以前、低迷していた広島の指名した投手の殆どは荒削りだが将来性に期待できる投手と書きましたが、カープアカデミーからやってきた投手も同様の特徴があるように感じます。　そもそもドミニカ人は投手よりも野手の方が向いているのではないかという印象があります。メジャーリーグでもプホルスやＡロッドを始め、ゲレーロやオルティス、マーリンズのラミレス、オリボ、カノ、マルティネス、カープアカデミー出身のソリアーノなど野手の方が圧倒的に活躍が目立っています。なので広島もドミニカから連れてくるのならば野手を連れてくるべきなのですが、現状は野手との契約は途絶え、投手のみ契約するようになっています。ただ、ソリアーノは左腕で１５１キロの直球を投げることができるので期待していますが、ハビエルやラウリアーノらを独立リーグへと派遣し、ゲレロと育成選手契約をしましたが、正直期待してはいません（独立リーグの成績も芳しいものではありませんでした）。ただでさえ資金力がない上に連れてくる選手は戦力にならないようでは最早ボランティアをやっているようなものです。その資金を補強に廻すべきではないのでしょうか。カープは復活できるか価格：1,470円（税込、送料別）

2010.12.17

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広島長期低迷の理由を探る　６

　今日は仕事が長引いて書くのが遅れてしまいました。今日もシリーズの続きを書いていきたいと思います。　「『三拍子』にこだわったスカウティング」　ＦＡで江藤智、金本知憲が流出してしまいながらも緒方孝市、前田智徳、野村謙二郎の三人が野手陣を引っ張って行きました。しかし、そのことが原因で若手選手の出場機会が著しく減り、結果的に成長を妨げる結果となり、やがて野村が引退し、緒方や前田の衰え始めたブラウン政権で野手のコマ不足が顕著に表れるようになったと新聞記事でも紹介されていました。ただ、その中でも東出や新井、栗原、森笠や大成までには時間がかかりましたが嶋は成長を見せており、決して若手の伸び悩みが最大の原因だとは思えません。若手野手伸び悩みの最大の原因はドラフト当時三拍子揃っていると紹介されていた選手を多く指名したことにあるのではないかと思います。現実に上記５名の中で三拍子揃っていると言えるのは譲歩しても東出だけであり、後の４選手は三拍子揃っているとは言い難いと思います。　かつての広島は高橋慶彦、山本浩二、野村、緒方、前田らのように三拍子揃った選手が多く、チームを支えてきました。球団もポスト野村、緒方、前田の獲得を目指したのだと思います。しかし、三拍子揃った選手などは下手をすればどれをとっても平均的な選手になりうる危険性を持っています。また、情報が発達したデジタル社会ではそんな凄い選手がいたらすぐに知れ渡り、他球団が上位で指名されてしまうだけに下位で残っている選手は大体三拍子揃っているとは言いながらも平均的な選手の可能性が高いように思います。　結果的にこのようなタイプの選手を数多く指名し、ほとんどの選手が大成せずに消えていきました。上記に挙げた森笠も三拍子揃った選手と言われていましたが、特筆した能力がなく、他の４人とは違って一度も規定打席に到達することなく今年広島のコーチになりました。前田二世と言われていた末永も売りにできるものがなく、一二軍を行き来しています。また、今年出てきた丸や２００９年のドラフトで指名された庄司もそのようなタイプという印象があり、正直心配です。下位指名で三拍子揃った選手を育てようという幻想をいつまでも持ち続けてそのような選手を指名している限りは中々野手の台頭は望めないかもしれません。　逆に強打者を見る眼は確かなものがあり、衣笠に江藤や新井、栗原らは勿論のこと岩本が台頭して会沢も一軍を窺うことができる存在になり、堂林も一年目ながら７本塁打を放っています。こちらの部門は眼力を信じてこれからも良い選手を発掘してもらいたいと思います。＜次回へ続く＞プロ野球でモノにな...価格：1,470円（税込、送料別）

2010.12.16

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広島長期低迷の理由を探る　５

　今日は仕事をすぐに片づけることに成功したので、早いですが前回の続きを書こうと思います。尚、ジャンルをスポーツに設定しましたので今後もよろしくお願いします。また、再び次回へ続くと書くのを忘れてしまい、申し訳ありませんでした。　「見通しの甘さ」　これは広島のドラフト戦略の失敗だけでなく、現状戦力の整理にも当てはまります。広島はまだ戦力になるにもかかわらず、戦力外通告やトレード、外国人選手を解雇することが目立ちます。これらは全て芽を出した選手が来年は活躍することを見込んで構想を練っていることが想像できます。この部分に甘さを感じます。　そもそも戦力構想とはもっとシビアに計算しなければならず、「期待」などという言葉を入れて戦力を計算すると不振に陥った時に大きな戦力ダウンへとつながります。現実に０８年にはアレックスが３割１５本７６打点を記録しましたが、天谷や赤松など若手の期待株が台頭したこともあって解雇されましたが、次の年は結局打線が低調でフィリップスやマクレーンを急遽獲得するなど慌ただしい印象がありました。その結果、結局春先の打線の不振が響いてＡクラスを逃す格好となりました。　また、２００７年には宮崎、上野、青木高広と社会人投手を三人獲得しましたが、それと同時にベイルを解雇しています。これも即戦力候補とはいえ、未知数な三人を計算に当て込んでしまったが故に起こったことだと思います。他にも梵の入団と同時にラロッカの解雇、昨年の牧野の戦力外通告などが起きています。　せっかくのプラスになりうる戦力補強を自らの手で無意味にしてきているのです。これでは結局、新外国人と若手の成長したとしても戦力の穴埋めに過ぎず、戦力向上が期待できなくなります。この傾向は今年も起こっており（外国人野手の総取っ替え）、もっと客観的な戦力構想をしてもらいたいものです。　＜次回へ続く＞広島東洋カープ60年史価格：1,200円（税込、送料別）

2010.12.15

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広島長期低迷の理由を探る　４

　今日は仕事が遅くなり、随分と遅れてしまいましたが前回の続きを書こうと思います。　「ドラフト戦略の失敗が攻撃力低下へと導く」　ドラフトでは即戦力の投手は獲得できず、指名して獲った素材型投手にも失敗し続けました。こうなるとドラフトでは投手指名を優先せざるを得なくなり、野手の補強を疎かにするようになり、野手を上位指名することが減っていき、指名しても下位指名か荒削りながら身体能力が高い大型野手の指名のみに留まり、ほとんどの選手が大成せずに既に退団してしまいました。　今現在の広島は今年は主力投手の故障などが重なり、悲惨な成績に終わりましたが、投手にはブラウン政権時代に若い人材が台頭し、後一歩で開花できる位置にいる投手がチラホラ出てきましたが、こと野手に関しては完全に人材が枯渇しています。１０年前は野手の方が層が厚かったのに対し、今は投手の方が質はともかくとして構想の中に入れることができる人数が多く、このドラフト戦略の影響で立場が完全に逆転してしまいました。　最近は野手の人材が枯渇してきていることに気づいて岩本や堂林らを上位で指名していますが、何とか投打の歯車を噛み合わさなければ再び立場が逆転し、今後もこのサイクルが続く可能性がありそうです。

2010.12.14

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広島長期低迷の理由を探る　３

　只今仕事を終えて帰宅しました。遅くなりましたが、前回の続きを書きたいと思います。次回へ続くを入れようと書いておきながらすっかり忘れてしまい、申し訳ありませんでした。　前回に深刻な投壊現象にありながら、即戦力となる投手を回避し続けて素材型の高校生投手ばかりを指名してきたと書きましたが、実際に大学・社会人選手を指名していなかったのかと言えば、それも事実とは異なります。実際に広島は即戦力として期待できるというコメントして社会人投手をよく指名しますが、それらは何故か下位で指名することが非常に多いことが大きな特徴として挙げられます。そして社会人の下位指名こそが広島カープ最大の矛盾したドラフト戦略なのではないかと思います。現実に社会人投手達が活躍できずに数年で戦力外通告を受けるということが非常に多いのです。筒井正也や仁部智、田中敬人ら社会人投手を下位で指名してきましたが、いずれも全く活躍できないまま既にカープを退団しており、活躍したのは小山田や佐竹、小林幹英の三人ですが、小林以外は入団した時点での年齢は２１歳と明らかに素材を買っての指名であり、本当に即戦力として期待していた投手達は何の貢献もできていません。　しかし、そもそもどうして下位に残っていたのかをよく考えてみてください。考えられる点は二つあります。年齢がドラフト適齢期を過ぎていたから、もしくは他球団が指名を見送ったのか。筒井、仁部、田中はいずれも指名当時２４、２５歳とドラフト適齢期です。筒井はドラフト指名当時、「１５０キロの直球とフォークが持ち味のリリーフ候補」という触れ込みを持ち、仁部は「１４６キロの直球と大きなカーブが武器」という触れ込みだけならかなり期待できる投手でしたが、ドラフト適齢期でありながらそれならばどうして上位指名されないのかと疑問を持ちます。この場合は明らかに後者であると考えます。　ドラフトは本来、即戦力候補を上位指名、素材型を下位指名と言うのが基本ですが、広島の場合は完全に真逆だったのです。　＜次回へ続きます＞もうしばらくこの話題にお付き合いください。

2010.12.13

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広島長期低迷の理由を探る　２

　前回の続きです（次からは次回へ続くと入れることにします）。　前回の投稿で上位指名は即戦力選手の補強が必須だと書きましたが、毎年即戦力の活躍を期待できる投手がいるとは限りません。そういう場合は高校生を獲得しても良いとは思います。　ただし、当時の広島は投手陣が完全に崩壊し、何年もかけてじっくり育成する素材型の投手では、その間に一軍の主力投手が酷使されてしまい、育つ頃には主力投手が何人か消えてしまいます。つまり、高校生を指名するのならばノビシロを期待する投手よりも早ければ一年目の後半、もしく２、３年目から十分に戦力として働くことができる投手を指名しなければならなかったのです。　しかし、広島が上位指名した投手のほとんどはそういったタイプの投手ではなく、大型で粗削りだが将来性は抜群と評されていた投手であり、１４５キロ前後をたたき出すが変化球や制球に大きな課題を残すだけでなく、フィールディングやクイック、牽制などやらなければならないことがたくさんある高校生投手ばかりでした。特に２００４年は自由枠を使用する球団が多く、ダルビッシュや涌井らを指名するチャンスをもった立場にありながら春よりも状態を大きく落とした佐藤を一巡目指名したことがそのような投手ばかりを優先して指名してきたことを裏返す何よりの根拠だと思います。

2010.12.12

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カープ長期低迷の理由を探る

　「最大の原因はドラフトにあり」　広島は資金力のある球団ではなく、ＦＡ補強ができる球団ではありません（今年は横浜の内川獲得に向かいましたが）。従ってチーム強化はドラフトで指名した選手やトレードで獲得した選手を主力選手に育成して勝っていく球団です。しかし、育成と簡単に言いますが、そう何人もぞろぞろと選手が輩出されるわけではありません。基本的に上位指名選手は即戦力の選手であることがたとえ資金があまりない広島といえども必須だと思います。　ところが、逆指名制度が導入されて９６年に黒田、沢崎という大学生投手を両獲りして以降、極端に高校生ばかりを指名するようになり、有力な大学、社会人投手を回避する傾向へと傾いていきました。投手陣が崩壊していたにもかかわらず、指名される投手は高校生ばかり、即戦力が必要なチーム状況を無視したドラフト戦略だったと思います。

2010.12.11

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初めまして

　今日からブログを始めさせていただきました。このブログでは私が応援している広島東洋カープについての投稿をしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。　さて、カープは今年も５位に低迷してしまい、１３年連続Ｂクラスという形でシーズンを終了してしまいました。そこで、カープ低迷の原因について私なりの意見をこのオフの間に投稿していきたいと思います。　ブログを書くのは初めての経験で稚拙な文章や読みづらいといったことなど未熟な部分があるかと思いますが、よろしくお願いします。

2010.12.11

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