番外編 戦力外選手 分析 14
『川上憲伸』 昨日、川上が中日に復帰するというビックニュースが入りましたね。本人はまだメジャーを希望していたと思いますが、残念ながらオファーなしに終わり、中日と3000万円で契約するという話になったようですね(契約金は記事を参考にしました)。なので、ブレーブスを自由契約になった川上は今現在、どれほどの力量を持っているのか。果たして元中日のエースは輝きを取り戻せるのか見ていきたいと思います。3年間はブレーブスに所属していたので、リーグ別表記にしたいと思います。『2009』メジャー:32試合7勝12敗156.1回153被安打15被本塁打 105奪三振63四死球 防御率3.86 K/BB1.67『2010』メジャー:18試合1勝10敗 87.1回 98被安打10被本塁打 59奪三振33四死球 防御率5.15 K/BB1.793A : 5試合0勝 1敗 21.0回 26被安打 5被本塁打 22奪三振 6四死球 防御率4.29 K/BB3.67『2011』2A :16試合2勝 4敗 40.2回 56被安打 9被本塁打 32奪三振19四死球 防御率8.41 K/BB1.68 以上が3年間の成績となりました。元々故障がちな川上ではメジャーとなりますと、体調面で厳しいものがあったのも確かですね。現に2011年は右肩の状態が思わしくなく、手術も検討していたという報道も流れていました。ただし、それを差し引いても日本球界で比較的奪三振率が高かった持ち前の投球が、メジャーレベルでは中々できず、球威のなさも相まって少々役不足で物足りない成績ですね。K/BBも1.50を僅かに越える程度と、完全に通用していなかった面があります。 ただし、3Aでは少ない登板機会ながらもK/BBが3.50を越え、完全に格の違いを見せつけています。やはり日本のプロ野球はマートンの発言通り、4Aという位置づけなのかもしれませんね。しかし、気になる点としてはやはり右肩の状態、被本塁打率は年々悪化しており、球威の急激な低下が顕著に表れています。個人的な推測として、やはり故障がちな川上には2009年の先発での起用が大きく祟ったのではないでしょうか。中継ぎ起用だったとしたらもしかすると彼の野球人生も変わったのかもしれません。 結論としては、3Aレベルならば通用する実力を持っていることや日本球界の打者は長打力がないことから成績は残すことができるのではないかと思いますが、右肩の回復次第という極めてリスキーな投資ということになりそうですね。そういった意味では3000万円という格安契約は中々良いチョイスだったのではないでしょうか。『回復すれば』先発として活躍できると踏んでいます。お買い得度:B(リスキーだが、この契約なら納得)【送料無料】The Extra 2%: How Wall Street Strategies Took a Major League Baseball Team fr...価格:2,930円(税込、送料別)