去りゆく選手紹介 vol.3
『末永真史』 久々に退団選手の紹介をしていきたいと思います。今回は末永、赤イチローと呼ばれる打撃センスの持ち主も今季で戦力外通告を受けました。本人は現役続行を希望してトライアウトを受けていましたが、今のところ連絡はない様子です。 ここからは私のイメージですが、正直末永は皆様が絶賛する程の打撃センスを兼ね備えていたいたとは思えません。三振が多く、選球眼もそれほど良くなく、持っている純粋な打撃力はそれほどのものはありません。しかし、末永は純粋な打撃力とは別に意外性を持った打者であり、ここぞという場面での一打が目立つ選手で、その場面の多さからポテンシャル以上の打撃力という印象を残してくれました。しかし、先程も書かせてもらったように実際それほど打率も高いわけでもなければパンチ力もなく、走力にしても二軍ならば盗塁できますが、一軍レベルだと盗塁できない中途半端な走力の持ち主であり、肩も左投なのであまり低い鋭い送球ができず、地肩自体もあまり強くなく守備力に難のある選手で、全てが「中の下」といった扱いづらいさも同居していました。それでも打力が不足していたブラウン政権時代では意外性を買われて起用され、先ほど述べた印象的な一打を見せてくれました。 しかし、ブラウン政権から野村政権に代わると、それまで争っていた天谷や赤松だけでなく、最近では廣瀬の打撃成長や丸、岩本、松山、中東らの台頭で一気に末永の出場機会は激減してしまい、完全に一軍への道が閉ざされる格好となっていき、今季は開幕前にチャンスをもらったものの、そのチャンスを活かせず首脳陣に見切られたのかそのままシーズンを終えてしまいました。 正直、持ち味が意外性のみの末永に声をかけてくれる球団はないかなと感じています。しかし、そのポテンシャル以上に印象に残る一打を見せた末永は真の記録よりも記憶に残る選手だったのではないでしょうか。【送料無料】The Extra 2%: How Wall Street Strategies Took a Major League Baseball Team fr...価格:1,953円(税込、送料別)