番外編 他球団の新外国人調査 vol.12
『マニー・アコスタ』 それでは引き続き、新外国人選手の検証をしていきたいと思います。今回は巨人が獲得したアコスタを見て行きたいと思います。 アコスタと言えば、154キロをも計測する今球界で活躍しやすい剛腕タイプの投手です。毎年メジャーで40試合ほど登板を重ねているバリバリのメジャーリーガーです。ところが今年は大不振で、45試合に登板したものの防御率は6.46と目を覆いたくなるほどの惨状でFAとなり、巨人へ移籍することとなりました。それでは成績を見て行きたいと思います。 まずメジャーリーガーなので、メジャーでの登板しかないように見えますが、実は3Aでも毎年20試合前後とまとまった登板数をこなしています。丁度良いのでメジャーと3A両方の成績を見て行きたいと思います。まず奪三振率は83Aでは.04、11.95、8.92と9.00前後と1イニングに1つ三振を奪うほどの高い数字を記録しており、三振を取れる投手と見て良いでしょう。また、メジャーでの奪三振率は8.75、8.81、9.53とメジャーでも高い奪三振率を記録しており、奪三振能力は申し分ないと見て差し支えないと思います。次に与四死球率ですが、3A3年間では1.29、7.52、3.72と制球力には年ごとにバラつきが見られ、特に2011年は魔が差したのか分かりませんが、目を疑う数字を記録しています。メジャーでは4.75、2.87、4.08という成績を残し、2011年だけ3Aとは打って変わって良好な数字を記録していますが、2009年は4.58という数字なので、メジャーでは大体4.00以上と見て良いでしょう。3Aでもそれ以前は4.00以上なので制球力に関してはあまり良いタイプではなさそうですね。つまり、三振は多く奪うものの、制球は不安定で最近よく見かけるサファテやミコライオ、ソーサ、同じチームのマシソンと相通じるものがあります。彼らと同じ道を歩めるかどうかは球威面に掛かっています。そこで、被安打率と被本塁打い率を見てみますと、3Aでは0.86、0.64、0.77とやはり3Aでは投球回数以内に抑え込み、被本塁打率は0.32、0.00、0.99と2010年は悪い数字ですが、ここ2年間では全く本塁打を打たれておらず、球威面は十二分にしっかりしているのではないでしょうか。メジャーでは1.01、1.06、0.76というまずまずの被安打率を残し、被本塁打率は1.33、1.15、0.91という数字を残しています。154キロを記録し、3Aでは圧倒するアコスタでさえもメジャーでは共に1.00を越えてしまうなどメジャーが如何に厳しい世界かが見えてくるような気がしますね。 元々スピードがあるだけでなく三振も取れ、球威面もしっかりしているという最近日本球界で成功しやすいタイプであり且つその指標も良好な数字を示していることから課題の制球力も上記に挙げた投手らのようにストライクゾーンでごり押し勝負ができるだけに自然と良くなってくると見て良いと思います。来季はクローザーやセットアッパーでも十分やっていけるのではないでしょうか。マシソンと共にリリーフ陣を支える役割を担える投手だと思います。選手評価:A(サファテ二世か)【送料無料】マネーボール [ ブラッド・ピット ]価格:2,682円(税込、送料別)