正念場選手達に注目! 中村恭平
『育てる力がないのか・・・』 中村恭平について書く前に今更ながらご報告があります。広島はアピール不足とのことで中村恭平、岩見、金丸の3投手に二軍降格を通知しました。岩見は相変わらず制球難、金丸もあの投球内容では無理(そもそもワンポイントという役割は単に左打者を抑えるのではなく、「リーグを代表する左打者」と対峙するわけですから厳しい話、隠善や藤村に打たれるようでは問題外)と判断されたのでしょう。 この二人はフェニックスリーグでもあまり成長した投球もなかったので致し方ないでしょうか。さてさて、肝心の中村恭平についてみていきたいと思います。 中村恭平はドラフト2巡目で指名された153キロの直球を投げる大型左腕です。ただし、投球術や変化球など直球のスピード以外は改善の余地ありありの完全素材型投手で、広島はかつてこの手の投手を大量に獲り、見事に失敗してきた過去があるだけに正直、私は不安でした。そして、私(正直私だけではなかったはずです^^;)嫌な予感(予想つく?)は的中し、スピードはみるみるうちに下がり、現状では何の変哲もない制球力がアバウトな投手になってしまっています。現に二軍でも10試合しか登板せず(みるみるうちに球速が低下した影響)、フェニックスリーグにすら参加せずに直球の復活をテーマにし、変化球を封印してもう一度直球を呼び起こすということを主眼に置いて練習しているそうです。それは逆に言えば、まだそんな段階の投手を何故春季キャンプの一軍メンバーにしたのか不可解でならないのですが・・・。 なので、大島や永川のような数字での推察は一切何もできない状態の投手といえ、正直現状では戦力になる可能性は愚か「期待先行」での起用すら勧められる状態ではありません。しかし、中村恭平は大学時代のK/BBこそ低いものの、上昇曲線は描いてきた投手だったはずであり、そんな上昇曲線を描いてきた投手ですらこれほどまでにぐちゃぐちゃにしてしまうこと自体、やはり育てる力がないのだろうかと感じずにはいられません。現状では戦力としてどころかまずは自分の持ち味を取り戻すことから始めなければならない段階の投手なので、今年1年は二軍でじっくり漬け込んだ方が良いでしょう。 よくよく考えてみれば、広島の投手陣の中ではっきりと「育てた」と言い切れる投手は僅かに今井とコーチと二人三脚でフォーム改造を行って中継ぎとして頭角を現した青木高広、横浜からトレードでやってきた岸本ぐらいしかいないことに気づきます。しかもこの三人はまだ目立った活躍はなく、ちょっと活躍してる程度です。篠田にしても斎藤にしても(中田はまだ様子見)最初は魅力的な投手として出てくるものの、その後はどんどん劣化していき、何の変哲もない投手へと悪い方向へ変貌してしまう投手ばかりで、何とか中村恭平にはそうならないで欲しいものです。しかし、私の見解としては、斎藤や篠田で劣化してしまうにも関わらず、二人よりも遥に素材型の中村恭平が活躍できる可能性はほぼゼロではないかと思っています。果たして中村恭平は直球を取り戻せるのでしょうか・・・。PS:次回は他球団のプロスペクト選手を見ていきたいと思います。【送料無料】The Extra 2%: How Wall Street Strategies Took a Major League Baseball Team fr...価格:1,953円(税込、送料込)