広島 二軍投手陣 投球成績詳細 1
『成績の詳細が・・・』 それでは今回は二軍の投手陣について見ていきたいと思います。早速二軍の試合を調べるべく公式サイトを覗いて見たのですが・・・、毎度思うことですが二軍の試合は試合内容がざっくりと書かれているだけで細かく成績が書かれていません。これは阪神や中日も同様で、詳細に成績が書かれているのはオリックスとソフトバンクの二球団のみで、二軍の成績を調べるのには少々限界が見られます。その為、打球傾向が不明になっている点などがある為、少々不確かな詳細となることはご了承ください。ただそれでも広島の公式HPにはレポートと球速表示などが書かれており、これは非常にありがたいことですね。 まず二軍で先発を務めているのは福井、戸田、小野、武内、今井、中村恭平の六人で廻っています。この中で今井は一軍戦力の投手なのでそれ以外の五人について見ていきたいと思います。まず福井は5試合に先発登板、27回を投げて31奪三振と投球回数を上回る奪三振率を記録、更に特徴的なのがbatted ballで、ソフトバンク戦とオリックス戦での打球傾向を見ていきますと、それぞれ10:2:1、9:4:1とゴロを打たせることができている点が特徴的で、防御率も2.33と好成績を残しています。しかし、それに反して不安なのがやはり日頃指摘している球威面と制球、被安打数は実に23本と投球回数とほぼ同じ数字を記録しており、好投した先日の阪神戦の前までは投球回数を上回っており、分かる範囲では内野フライも殆ど記録していません。二軍レベルの打者に安打を多く打たれている投手が一軍に来た場合、安打数は更に増加し、それが二塁打や本塁打へと化けてしまうことになります。現に昨年までの篠田は二軍では粘って好投するものの、一軍では打ち込まれてしまって炎上しがちの投球が目立ち、先日二軍へと降格した今村も同様に二軍では4回4被安打1被本塁打と打たれており、やはり一軍では粘れずに炎上してしまいました。更に与四死球率は4.33と悪く、現時点では一軍に昇格させても安打と四球で走者を貯めて炎上してしまうのではないかと感じてしまう次第です。ただゴロを打たせるなど成長を感じるところはあり、後は長年の課題である球威面と制球力を如何に改善していくに懸かっているのではないでしょうか。 次に期待の先発左腕戸田はリリーフ登板もありましたが主に先発投手として登板し、20回27被安打2被本塁打14奪三振8四球で防御率は5.40という成績を残しています。スピードは最速143キロと平凡な数字で、奪三振能力に長けているわけでもなければ制球力に長けているわけでもなく、分かる範囲でのアウト打球傾向では8:6とゴロを打たせるわけではなく(安打の打球を入れればもしかするとフライやライナーの方が多いのかも)、一年目のシーズンオフに『特徴のなさが気掛かり』という指摘をさせていただきましたが、特徴らしい特徴がない左腕投手という印象は3年目の今でも変わっていません。ただ投げるだけではなく、どういう投球スタイルを確立していくのか考えていくべきではないでしょうか。 一軍に昇格した小野は先発とリリーフを兼任、9.2回13被安打7奪三振2死球で防御率は1.86と好成績を残しています。何より良い点はここまで無四球が続いており、制球面に改善の兆しがみられる点です。ただこの投手も球威面がどうなのかという懸念があり、その辺りがどうなるか気になるところです。武内は12回を投げて15被安打1被本塁打6奪三振3四球で防御率は3.00ですが、この投手も球威面がない上に特徴らしい特徴もなく、しかも武内の場合は27歳と中堅の年齢に差し掛かっており、立場的にも少し厳しい感が否めません。中村恭平は故障明けで2試合に登板して成績らしい成績は今のところ残せていませんでした。 それではリリーフに目を向けていきますと、素晴らしい成績を残しているのが新外国人左腕のフィリップス、11回投げて4被安打17奪三振6四球で防御率は0.00という成績を残しています。制球は悪いですが安打は殆ど打たれることなく、三振数も投球回数を大きく上回る数字を残しており、分かる範囲でのアウト打球傾向も6:3と安定しています。今のところ外国人勢が全員活躍しているので中々一軍に昇格できませんが、一軍でも十分やれるだけの力は持っているのではないでしょうか。もう一人好成績を残しているのが梅津、10回7被安打7奪三振2四死球で防御率は0.90を記録しています。ただゴロを打たせる投球ではなく、batted ballは8:6:1とほぼイーブン、ただ二軍で内野フライを4本打たせるなどキレはありそう(分かる範囲)で、状態は良さそうです。前田健太や中村恭平と同い年で、今年から支配下選手登録された池ノ内は6.2回投げて5被安打5奪三振4四球で防御率は0.00とフィリップス同様に無失点投球が続いています。また、サイドスローながら最速は146キロを計測するなど速く、更にbatted ballは11:1:1とゴロを打たせることができています。ただし、課題となるのが制球面で、四球の数は見ての通りですが、暴投も既に2つ記録しているなどやはり制球力に課題があります。この部分さえ改善されれば一軍でもリリーフ投手として活躍できるのではないでしょうか。 この他に岩見、久本、河内らですが、岩見は相変わらず制球力の課題が解消されておらず、久本は長打を打たれるなどまだ状態が上がってきていません。河内は4.2回で2被安打9奪三振1四球で防御率は0.00、二軍では敵なしの投球が続いており、一軍へ上げても良いのではないでしょうか。 今日から小野と横山が一軍へ昇格しましたが、小野は被安打数が多く、横山は春先調子が上がらないこともあり、他の投手にも充分チャンスはあると思われます。その中で福井や池ノ内など着実に成長している投手はいるだけに、更に成長して苦しくなる夏場辺りに救世主として活躍してくれることを期待したいですね。【JTB】ポイント10倍&2,990円以上送料無料!(シンガポール お土産)【シンガポール お土産が...価格:2,268円(税込、送料別)