番外編 88世代特集 第9回
『宮崎敏郎』 それでは改めて88世代の選手を一人取り上げていきたいと思います。今回は来季二塁手のレギュラー奪取の期待がかかる宮崎敏郎内野手、丁度前回二塁守備でまた取り上げていなかったチームなので、丁度良いタイミングとなりました。 宮崎は小柄ながらも打撃力を売りの選手で社会人のセガサミーを経て2012年ドラフト6巡目で入団こんなに打力のある内野手がいたのに広島と来たら・・・、1年目から二軍で持ち味の打撃力を発揮して打率.343、7本塁打を記録して存在感を示し、一軍にも昇格して.250、2本塁打とまずまずの成績を残して翌年の活躍を期待されたものの、一軍で投手からの一塁送球(犠打でセカンドがファーストに入るシチュエーション)を気づかずに見逃してしまい、懲罰降格を受けて僅か5試合の出場に終わってしまいます。それでも二軍では成績を残し、今年は一軍で最多の58試合に出場し、打率.289、1本塁打を記録して来季への足がかりを掴みました。ちなみに二軍での打撃成績はOPS.889、.784、.836と非常に高く、もう二軍で経験することはないと言って良いと思われます。 打撃の詳細を見ていきますと、まず目につくのはミート力が意外と高い点、一軍では7.24と高く、二軍では15.7、14.7、9.88と非常に高い数字を記録しているなど三振はあまりしません。それと同時に四球も同じくあまり多く選ばず、20、12、15と非常に少なく、一軍では僅か6しか選んでいません。IsoDは二軍で.030~.055、一軍では.042と低い数字を記録しています。ただし、BB/Kは二軍だと高い数字を記録しており(1.333、.667、.625)、打撃の重要な要素はしっかりしており、一軍でも実戦経験をもっと積めばもっと打てるようになるのではないかと思われます。長打力は二軍の場合中距離打者の範疇となっており、ツボに嵌まれば一発が出るタイプと言えそうで、しかも横浜スタジアムを本拠地としているだけに、上手く行けば20本弱程の本塁打数を記録できる可能性も残されいているので、二塁手でこれほどの打撃力がある選手はかなり貴重な存在となりそうです。しかし、一番大きなネックとなってくるのは守備面、今年のRFは5.35と平均の5.66を0.31程下回っており、143試合フル出場換算にすると、一般の二塁手に比べて44個程アウトが少ないという結果となっており、簡単な単純守備得点の計算上-11点となります。それに対して今年の石川は5.82と高く(もしかしてまさかのセリーグ1位?)、守備では完全に石川の方が上回っています。寧ろ二人の良い部分を足せば凄い二塁手になりそうですが・・・。 現状、打を重視するのなら宮崎、守を重視するのなら石川ということになりそうです。ただ宮崎は足が遅いというわけではなさそうで、マイナスでも良いからせめてもう少し改善したいところです。それならば打撃力自体は非常に高いものを持っていると思われますので、一気にレギュラー奪取も見込めそうなのですが・・・。 『宮崎守備成績』二塁手 40試合 260.2回 88補殺 67刺殺 RF5.35※ 他のポジションと他の選手は後日追記します。各セット1,820円(税別)⇒クーポンで30%OFF!【楽天総合ランキング1位(2012年3月16日)】お試し...価格:1,965円(税込、送料込)