123戦目
『契機となるか』 本日の広島は3-0で横浜に勝利し、巨人が敗れたことでマジックが遂に10になりました。今日本来先発する投手は福井でしたが、首の異常を訴えて薮田が代わりに登板することになりました。その薮田は横浜打線を僅か2安打に抑え、6回を投げて5奪三振4四球無失点と好投、151キロの直球に加えてカットボール、カーブ、フォーク、ツーシームと様々な球種を織り交ぜながらの投球はお見事でした(6:5:0、内F4)。横浜打線は中々手強い選手揃いなのですが、今日は横浜打線を寄せ付けませんでした。二番手今村は2三振を奪うなど三者凡退無失点(0:1:0)、三番手ジャクソンは三振と外野フライに打ち取ってこちらも三者凡退無失点(0:2:0)、最後は中崎が今村と同じく2三振を奪うなど三者凡退無失点で試合を締めました(1:0:0)。 一方野手陣はやはり月が代わるので攻撃スタイルが変わるのか?初回に二死となりながらも丸、松山の連打の後、鈴木のボテボテの打球が倉本の悪送球を誘い、これが結果的に内野安打+悪送球と判定しっかり送球すればアウトだったようなされ、幸運にも1点を先制します。それにしても鈴木のボテボテの打球が得点になるのはこれで何回目でしょうかね^^;。更にエルドレッドもこの幸運に続き、タイムリー内野安打を打って思わぬ形で2得点を記録します。6回には鈴木が先発三嶋から今度はしっかりと捉えた打球がバックスクリーンに突き刺さってソロ本塁打となり、貴重な追加点をあげました。しかしながら初回以降は安打が僅か3安打(本塁打含む)と沈黙、以前私が取り上げさえていただいた典型的な「速攻の広島」スタイルとなりました。ひょっとすると9月からはまた攻撃スタイルが変わるのでしょうか? 今日はやはり薮田に尽きます。緊急登板をモノともせず、寧ろ先発ローテを張っているかのような素晴らしい投球を披露しました。今日の投球を見て感じたことですが、ひょっとすると薮田はリリーフよりも先発の方に適性があるのかもしれませんね。リリーフだと故障歴と体力不足が気になるところですが、1週間に一度登板する先発ならば休養もしっかりと取れ、今の先発陣の顔触れならば5、6番手ですからリリーフを繋げることを想定して5、6回投げてくれれば十分ですから面白いかもしれませんね(勿論将来的に先発をするのならばイニングを食えるようになって欲しいところですが)。逆に大瀬良は先発よりも直球とカットボールの2つでジャクソンのような力押しの投球ができています。個人的な青写真としては「先発大瀬良でリリーフ薮田」という構想をイメージしていたのですが、「先発薮田でリリーフ大瀬良」という図式もありかもしれませんね。何はともあれ思わぬ形で出番が回ってきて結果を残した薮田、レギュラーやポジションを掴む選手はこういった運や偶然から勝ち取ることも多々あります。菊池も東出とレギュラーを争うはずが、東出が大怪我をして自然と菊池がポジションに入り、今やセリーグを代表する二塁手へと成長、巨人に移籍しましたが大竹も2004年は故障者続出でお鉢が廻ってきて結果を残して主力選手へと成長していきました(勿論、河内や岡上が怪我して結果を残していましたが大怪我を負ってしまった尾形などモノにならなかったケースもあります)。果たしてこの試合が薮田が覚醒するきっかけとなる試合となるかどうか、注目してみていきたいところです。 「野手陣 batted ball」「対三嶋」13:5:1(内F2、1HR)、「対田中」1:0:0、「対山崎」2:1:0野球太郎育児(vol.1)価格:1500円(税込、送料無料) (2016/9/1時点)