広島打者分析 VOL.8
『エルドレッド』 それでは引き続き、広島の打者を見ていきたいと思います。今回は広島が誇る長距離砲エルドレッド、今年は足を故障して途中離脱する期間があったものの、前半戦は爆発的な打棒を見せて打線を牽引して.294、21本塁打を記録し、日本シリーズでは3本塁打を記録して優秀選手に選ばれました。 まず今更だと思いますが長打力を見ていきますと、IsoPは.244と.200越えを記録しており、さすがスラッガーと思わせる数字です。次にミート力ですが、316打数で86三振でミート力は3.67とかなり低く、今更ですが皆様もご存じの通り、ミート力は低い打者です。また、選球眼も四球僅か31個を選ぶのみに留まり、BB/Kは31/86で.360、PA/Kは4.12と両方共に低い水準を記録しており、典型的なフリースインガーです。こういうタイプは爆発する時は爆発するのですが、不調な時期は全く打てなくなってしまう傾向があり、現に2014年も本塁打王を受賞しましたが打撃不振で一度二軍に降格したこと、今年も8月に一軍に復帰したものの、あまりパッとした打撃成績を残せなかったのが記憶に新しいのではないでしょうか。普通、これだけ打撃内容が芳しくないと普通は成績を残せないものですが、エルドレッドには長打力があるからこそ一定の打撃成績を残せるのだと思われます。ただし、この手のタイプはある日突然急激に衰えや大不振に陥り、そのまま戻ってこないか引退するケースも往々にしてありますのでその辺りは懸念が残るところです(NYYで移籍したソリアーノ、TEX最終年のリオスなどがそれに当て嵌まります。)。 それではbatted ballですが、78GB:85FB:20LD:29IFFB:21HRとなっており、GB/FBの時点で既にFBが上回っており、トータルでは78GB/155GB以外となっていて飛球がGBの2倍以上を記録しており、鈴木誠也と同じく典型的なfly ball hitterと言えます。次に打球別安打率ですが、GB打率が.308、FB打率が.500(HRなしで.376)、LD打率が.750、IFFB打率が.034となっています。明らかに出来過ぎなのがGB打率、内野安打を稼いでいるわけでもないのに.308はさすがに高すぎるきらいがあると言わざるを得ないでしょうか。また、HR含むFB打率は.500となっていますが、これは一発が20発以上放っている打者の特権というべきで、端的に言うと20本塁打を見込める打者はそれイコール20本の安打を無条件で望める(何を今更と言われるかもしれませんが当然ながら本塁打も安打の一部です)だけに、スラッガーの打者にとってそこは有利な利点ですね。しかしながらエルドレッドのGB打率はあまりにも運が良過ぎる部分は否めず、BABIP.340なのも頷けるでしょうか(ただし、FB打率は鈴木同様スラッガーということを考えると高打率も頷けます)。最後に打球別打率ですがレフト方向が.302、15本塁打、センター方向が.255、3本塁打、ライト方向が.354、3本塁打となっており、意外にもライト方向への打率が最も高いという結果となりました。実はこの傾向は今年たまたまではなく昨年も同様の傾向を見せており、以前は典型的なプルヒッターだったのですが、打撃スタイルが変わってきたようです。 できればもう少しミート力や選球眼を引き上げてくれれば更にもう一段上の恐ろしい打者になるのですが、広角に打ち分けるようになるなど打撃面での成長は続けることができています。コンタクトが非常に低い打者なので好不調の波が激しく、上手く調子を見極めて操縦する必要はあるものの、上手く導けば打撃成績を残せるものと思われます。個人的にこういう打者は6、7番辺りに座られると相手にとっては非常に嫌だと感じるところで、幸い広島には丸に新井や鈴木、松山などがいるだけに、エルドレッドを下位打線に置ける点は大きいと思われます。ルタオ Xmasドゥーブル5号 5号(4〜6名) クリスマス クリスマスプレゼント クリスマスケーキ クリスマスディナー チーズケーキ ドゥーブルフロマージュ スイーツ お菓子 LeTAO 北海道 お取り寄せ