V逸の原因を探る VOL.1
『偏りすぎた野手起用』 レギュラーシーズンも残すところ残り1試合となりました。少し早いですが、デイリースポーツにて緒方カープの誤算というシリーズが掲載されているだけに、ここでV逸の原因を個人的な感想で書いてみたいと思います。 まず第一に感じたのは選手起用の偏り、特に野手に相当な偏りがあったと思います。実は今季これを感じていたのは恐らく私だけではないのではないでしょうか。最初に違和感を持ったのはオープン戦が行われていた際、期待株とはいえ坂倉が全く打撃内容が奮わないばかりか、挑戦していた外野守備でかなり拙い守備を連発していたのに対し、二軍では高橋大樹が脅威リーグで凄まじい打棒を奮い、更に坂倉と違ってセンターも守れるので丸の抜けた穴の候補として十二分に期待を持つことができる状態でした。ところがいくら打っても一向に一軍昇格がなく、終盤にちょろっとオープン戦に出たのみで5試合で僅か7打席のみ、スタメン起用すら一度もないまま開幕を二軍で迎えました。それに対して全く不甲斐なかった坂倉は何度もスタメンのチャンスを与えられ、二軍降格もなく、全く冴えない内容と結果で開幕一軍を手にしました。確かに坂倉は期待株ですが、高橋もまだ鈴木誠也と同じく若手の貴重な右の長打を打てる外野手、明らかにこれはおかしいと言わざるを得ず、過去の記事でも記載させていただいています。 他に起用の偏りがあったのは堂林やメヒアらでも見られました。三塁候補として名前の挙がっていた安部を筆頭に、後半からは小窪も一軍に昇格してきましたが、オープン戦の成績を見ていただければ分かりますが、OPSを見る限り(正直全員物足りない成績ですが)最も結果を残したのは堂林でした。ところがいざシーズンに入ると、起用されるのは安部や小窪ばかりで堂林がスタメンで起用されたのはたったの一度のみ、オープン戦ではヤクルトのクローザー石山から一発を打つなど三塁の中では最も存在感を見せた堂林はチャンスを貰えないまま二軍に降格、メヒアに至ってはそもそもオープン戦で一度も三塁で試してみることもなく途中で二軍に降格しました。 そしてデイリースポーツのシリーズ1にて書かれていましたが、何と田中は既に春季キャンプの段階から右膝に異常があったことが明らかになりました。これにはさすがに驚愕と言わざるを得ず、そのような状態の選手を100試合近く、355打席も立たせていたのかと信じられません(ましてや最も負担の大きい遊撃手で)。しかも中日戦で三好が二塁打を打った際に代走で出していましたが、右膝が悪いにもかかわらず出場させたと言うことになり、全く持って不可解だと言わざるを得ないでしょう。その記事の中でも小園を進言したとありますが、個人的にはここにも疑問を覚える次第で、何故か曽根は試されることすらありませんでした。昨季の二軍の打撃成績は打率3割を越え、OPSも.800を越え、足も野間と肩を並べる程の脚力の持ち主、十分に試してみたくなる要素はありますが全くチャンスを貰えず、何と今季は一二軍合わせてたったの34打席しか打席機会を貰えていません。 更に申し上げると長野、あれだけ実績十分の選手でありながら実に勿体ない起用の仕方、そもそも鈴木誠也の離脱の際には菊池と並んで上手く噛み合っていたにもかかわらず、突然起用されなくなりました。その時には確かに野間が好調でしたがゴロ率が高く、いずれ落ちることは予想でき、しかもその時期の時点で既に状態が落ち始めていましたが、交互に起用しようということもなく、交流戦で苦しい戦いを強いられている時にようやくスタメン起用、しかしながらそれも短期間で終わり、後は代打起用が中心で二軍降格となりました。そもそも二軍に降格させるのならば絶好調となる夏場に合わせて早めに二軍降格させても良かったはず、この時期は高橋大樹が一軍に昇格しており、二軍では当時下水流が好調を維持していたのですが、下水流は一向に一軍に呼んでもらえずにトレードで放出されることとなります。迎打撃コーチが先入観に囚われるとなく目に見えるもので判断云々と言っていますが、そもそも過去の成績やデータを見れば夏場に強いことは一目瞭然であり、はっきりと目に見えるもののはずですが、彼は一体何を見ていたのでしょうか?私にはそれこそ先入観や妄想で判断していたのではないかと言わざるを得ないでしょう。現在長野は最早スタメンから外せない選手となっていますが、そもそも長野自体も夏場に強いのに上がってこず、何故一軍に昇格させない?という疑問の声が大きくなり、渋々昇格させたように見えます。これは2015年の赤松が中々一軍に昇格してこなかった時を思い出させます。 結論で言えば、口では競争と言っておきながら実態は特定の選手ばかりを起用し、思い切り偏った野手起用をしていたと言わざるを得ないでしょう。これも過去記事で書きましたが、当初に思い描いていた青写真を捨てきることができなかったのだろうと感じます。高橋大樹などは一発を打った翌日の試合にスタメンを外され、更に酷い時には足の遅くない選手に無理やり代走を出して下げるという真似をし出すなど首を捻りたくなることが非常に多かったように思います。偏った野手起用をしていたことにより、その選手らが不調に陥った際には完全に打つ手なしの状況を作ってしまいました。仮にその選手ら以外にいないのならばともかく、他に打撃好調な選手がいるにもかかわらず、機会をあまり与えず、特定の選手らに固執しようとしました。東出コーチが「競争がなかった」と言っていますが、「競争する環境や機会すら与えなかった」だけでしょう(でなければ春先の坂倉と高橋の説明が全くつかないでしょう)。ちなみにこれも過去記事ですが、やはり坂倉が全く打てていない時期に二軍で打撃好調の岩本が上がってこないとも書いています。他には槍玉に挙がることが多いですが野間、チャンスの場面で代打で出すなど少し信じ難い程積極的に打席機会を与え、守備でも今季は精彩を欠くことが多いですが、必ずと言って良い程出場機会を与えます(別に曽根でも良いわけですから)。正直申し上げて2013年、2014年に野手陣を上手くやり繰りしていた野村監督、新井打撃コーチらの下ならばもう少し上手く立ち回れていたのでは?と疑問を感じざるを得ませんでした。【最安値挑戦!】送料無料2,498円!更に2個で1,000円OFFクーポンあり!【特大2Lサイズ限定】ジャンボ広島かき1kg(解凍後850g/30粒前後)【カキ】【牡蠣】【かき】