FA移籍選手詳細 3
『鈴木大地』 今回は鈴木内野手に見ていきたいと思います。今季は開幕スタメンから外れましたが奪い返し、結果的には打率.288、15本塁打でOPSは.826とキャリアハイの成績を残しました。ただかつてのTEXのヤングと同じように遊撃手から二塁手、三塁手、一塁手と守備をたらい回しにされ、追い出されるようにスタメンを外されたことに不満を持ったか、FA権を行使して東北楽天への移籍が決まりました。ちなみに美馬は千葉ロッテへの移籍が決まり、実質的にトレードのような形となりました。 まず長打力ですが、IsoPは.166と自己最多の15本塁打を記録しているだけあってキャリアハイの数字となっています。ただラグーン席が設置された本拠地千葉マリンスタジアムで15本塁打の内の7本塁打を打っており、楽天へ移籍したので元のIsoPに戻る可能性があり、例年通りのIsoPになるとすれば.100~.130程となるかもしれません。次にミート力ですが、527打数75三振でミート力は7.03を記録しており、これは高めの数字と言って良いでしょう。ちなみに昨季は477打数55三振で8.67、不振気味の一昨年でも508打数85三振でミート力は5.98なので元々ミート能力に長けていると言って良いのではないでしょうか。続いて選球眼ですが、56四球/75三振で.747、昨季は44四球/55三振で.800、不振気味の一昨年は.647となっており、こちらも非常に高めの数字となっています。打撃内容を見る限りでは一度も3割を記録したことがないのが意外な印象で、打撃成績は安定してくるタイプではないでしょうか。 最後に打球方向とbatted ballですが、データで遊ぶプロ野球様からのデータによればレフト方向とライト方向への打球がほぼ同じぐらいとなっており、スラッガーでさえ逆方向に打ちがちな右投げの左打者の中では珍しいタイプです。ただこの選手も例に漏れず、ライト方向への打率が.519、14本塁打と大爆発なのに対し、レフト方向へは.159、1本塁打とボロボロの数字で、センター方向へも.225と低い数字となっており、広角に打ち分けてはいますが実を結んでおらず、昨季も同じ傾向にあるようです。となるならばせっかく他の右投げ左打ちの選手と違って同じ割合引っ張れるのならばプルヒッターとなっても良いのではないでしょうか。batted ballですが、こちらもヌルデータ様のサイトから拝借したデータではGO/FOが136/162FOとなっており、フライアウトが多い結果となっており、昨季も打球方向と同じようにフライアウトの方が多い結果となっています。打撃内容が良い割に3割を打てていない原因はレフト方向やセンター方向への打率が例年低いのが理由ではないかなと思います。後は推測ですが、フライを打つよりもライナー性の打球を打った方が良い打者なのかも?しれません。 打撃はある程度計算できる打者と言えそうですが、まだまだ改善できそうな余地は残っており、それができれば今季は不振でしたが松山のように打率3割前後は十分期待できる打者へと成長できるのではないでしょうか。ちなみに今季の守備のデータを見てみますと、主に三塁と一塁を守っていますが、いずれも低い数字を記録しています。過去のデータを引っ張り出してみますと、二塁手としてのCBRFはまずまずなので起用するのならば二塁手として起用した方が良さそうですが、西武から移籍してきた浅村が二塁に完全に定着している為、この辺りは兼ね合いと言うことになるでしょうか。【送料無料】警部補 古畑任三郎 1 DVD-BOX 1st,season/田村正和[DVD]【返品種別A】