2020年の総括 打撃編
『健闘はしたか』 本日は打撃について振り返っていきたいと思います。まずオフに菊池がポスティング移籍でMLBを目指すことにより、代役二塁手としてピレラを獲得するも菊池が残留となり、ピレラは三塁へとコンバートされることとなります。ところがピレラは送球難によって全く三塁手としては起用できずに結局はレフトとして起用されることとなり、遊撃手は田中と小園の争いかと思われましたが、小園が不振と拙守などによって二軍降格、そして一番ショッキングだったのはドーピング違反で離脱していたバティスタと契約を結ばないことを発表、昨季途中離脱がなければ30本塁打を記録していたであろう長距離砲の穴は非常に大きく、開幕前から暗雲が立ち込めていました。それでも緊急事態宣言明けからの非公式試合でメヒアが打棒を爆発して三塁手としてのレギュラーを掴み取り、一塁は離脱した松山の代わりに堂林が打棒を発揮して開幕スタメンを勝ち取り、更に打順はタナキクを解体してピレラ、菊池という布陣を組み、新しい広島打線が幕を開けました。 しかし、この1、2番は最初こそピレラが打っていたものの、元々記事にて懸念していた通り、フリースインガー且つプルヒッターということもあって安定感なく、最初は記事通り好調でしたがみるみるうちに打撃成績が下降してリードオフマンとして機能せず、期待されたメヒアはこちらも記事にて「打撃内容は素晴らしいがどうしてもドアスイング(というより完全に横に寝かしており、昔バットを横に倒して構えて頭を押すと振る玩具のようなスイング軌道)が気になる」と懸念した通りに開幕後はさっぱりと打てなくなり、殆ど戦力にならずにシーズンを終えました。結局二人掛かりでもバティスタの穴は埋まることはありませんでした。 それでも堂林が春先から打棒を発揮し、6月は打率.414、7月も.340、5本塁打を記録するなど4番の鈴木誠也や西川らと共に打線を牽引、当初は守備位置の都合上スタメンから外れる機会もしばしばありましたが、途中から三塁手としてスタメン出場するようになりました。ただ西川は怪我を押して出場していたものの遂にパンクして故障離脱、堂林も9月以降は打撃不振となり、鈴木誠也も9月はOPS.754と並の選手なら悪くないですがチームの大黒柱としては不振気味に陥り、牽引していた面々が揃って失速してしまう事態となりました。ただそれでも田中が復活の兆しを見せ、松山も9月では爆発しており、二人はOPS.800を越えを記録、菊池もOPSは.791を記録、そして若手の大盛がスタメンに定着して打率.338、OPS.826を記録するなど代わりの選手がカバーするなどシーズンは上手く乗り切ることに成功したといえばしたのかなとは思います。結果的にチーム打率は.262、得点数は523、OPS.733といずれもリーグ3位の数字を記録しています。 個人を見ていきますと、鈴木誠也は9月こそ失速しましたが、それ以外ではOPS.900以上を記録しており、3割と25本塁打でOPS.953と今季もチームを牽引、他では長野が規定打席不足ながらも.285、10本塁打とTHE・長野という数字を記録し、OPSは.823と鈴木誠也以外で.800越えを記録しました。他の選手のOPSを見ると、堂林が.787、菊池が.757、田中が.721、松山が.722、規定打席不足組では西川が.794、會澤が.774、坂倉が.758、ピレラが.723と一応全員が最低ラインの.700を記録してはいたところが、イメージとは違ってチーム打撃成績が案外悪くなく、寧ろ大山を筆頭にサンズやボーアといった面々が揃っていた阪神よりも良い結果となっている理由と言えるでしょう。ただ今季の広島の戦いぶりを見ていきますと、時折大爆発して二桁得点(19点奪った試合がありましたね)を記録するもそれ以外だと拙攻気味という展開が目立っており、安定感がなかったような印象を受けます。そしてバティスタの離脱が痛く、一発長打を常に期待できる選手は鈴木誠也以外におらず、やはり鈴木誠也と並べる中軸を任せられる選手が欲しいところで、来季はクロンにその期待がかかることとなるでしょう。クロンがその期待に応えられたとすれば全員がそこそこの打力を持った選手たちなだけに、一気に強くなる可能性を秘めてはいるのではないでしょうか。ただし、昨日の記事でも触れましたが、やはり左で一発長打を期待できる新外国人選手の獲得も検討して欲しいところではあります。赤兎馬 芋焼酎 25度 1800mlいも焼酎 せきとば 焼酎 1800 1,800 1,800ml 1.8 1.8l 1.8L 一升 瓶 1本 単品