2020年 広島選手詳細 44
『山口翔』 今回は山口翔を見ていきたいと思います。昨季は先発ローテ入りを期待されるも春季キャンプで結果を残せずに二軍降格すると、その後は調子が上がらずに2.5軍に配属されるなどフォーム変更を繰り返すなどフォームが固まらず、一軍登板なしに終わりました。 まず奪三振率ですが、26回を投げて17奪三振で奪三振率は5.88とかなり低い結果となっており、一昨年の二軍降格以降三振を奪えないような状態となっています。次に与四死球率ですが、18四死球で与四死球率は6.23と非常に悪く、良くなっていた一昨年よりも更に悪い結果となっています。更に被安打は31安打3被本塁打と投球回数よりも多く、被本塁打率は1.04と打ち込まれていたのが見て取れます。ただフェニックスリーグでは奪三振率が11.66と非常に高いなど持ち直し気味ではあります。 最後に投球フォームですが、こちらがフェニックスリーグでの動画で、こちらが今年の春季キャンプ前の動画です。両方の動画を見る限り共通しているのはインステップしてからスリークォーターで投げるということでしょうか。そしてフェニックスリーグでの投球フォームを見てみますと、上体が前に突っ込みがちで開きも早く、且つ上記の通りの投球フォームなので左打者には打ちやすく、現にフェニックスリーグでは左打者によく打ち込まれていたように思います。ただ今年の自主トレ中の投球を見る限りでは前に突っ込んでいたのが修正されており、開きもフェニックスリーグの頃と比べると抑えられたように思います。 フェニックスリーグでは投球内容は被安打と与四死球率は冴えませんでしたが奪三振率が1年目の頃の高さに戻りつつあり、自主トレでの投球フォームを見る限りではかなり良くなっていそうなだけに、少なくとも昨季のような迷走はないのではないでしょうか。まずは今のフォームを固めて今季こそ一軍に昇格して遠藤と共に切磋琢磨して欲しいところです。古畑任三郎 COMPLETE Blu-ray BOX【Blu-ray】 [ 田村正和 ]