2022年 広島選手詳細16
『大道温貴』 本日は広島の選手を見ていきたいと思います。今回は大道投手、今季は先発ローテ入りを期待されましたが、僅か3試合の登板で防御率6.75の成績に終わりました。 まず奪三振率ですが、12回を投げて8奪三振で奪三振率は6.00と低い数字、二軍でも奪三振率は6.88とそれほど三振は奪えていません。続いて制球ですが、4四死球で与四死球率は3.00とまずまず良い数字ですが二軍では3.71とやや高いかなという数字となっています。一軍では与四死球率が悪くないこともあってK/BBは2.67とまずまずの水準となっていますが、二軍では2.00とそこまで芳しい水準とはなっていません。 続いてbatted ballですが、18GB:14FB:2LD:2IFFB:5HRでGB/FBは0.87と1.00に近く、GB%は43.9%とそこまで極端ではあまりませんが、FB%の方が51.2%と高めです。しかしながら球威面は5被弾が表している通り被IsoPが.396と投球回数の少なさもあって異次元の数字、被安打も16と投球回数を上回っています。恐らく一軍と二軍での与四死球率の違いは一軍の打者が甘く入った球を逃さずにしっかりと打っていることが大きいのかなと感じ、実際の試合を観ても甘めに入るシーンを見かけることが多かったように思います。この一発病は今季から発症したわけではなく、実は昨季のフェニックスリーグでも投球成績や内容は良かったものの、唯一気になった点として一発病を挙げさせていただいています。 そして球種ですが、直球が全体の5割を占めており、続いてスライダー(17%)、チェンジアップが16%、カーブが9%、カットボールが7.5%となっており、比較的オーソドックスな本格派投手のスタイルとなっています。しかしながらいずれも被打率が高く、直球は.346、スライダーは.333、チェンジアップ(昨季はスプリット表記ですが、大道は両方持ち球としているので混同されているのかも?)は.429となっています。しかしながら元々得意球としているスライダーの空振り率は昨季も16%と高く、今季も空振り率は17.5%と非常に高くなっており、この球種を決め球として投球を考えていきたいところです。一番の問題は直球が全く打者に苦になっていない点、空振り率は僅か2%で被打率も上記の通りさることながら3被弾しており、現状全く通用していません。 最後に投球フォームですが、腕の位置はオーバースローとスリークォーターの中間ぐらいの位置ではないかなと思います。しっかりと思い切り腕を振ることが出来ており、踏み込んだ左足の膝も直立に突っ張っていて右足は大きく引き上がるなど体重移動も十分に感じます。しかしながら現実問題として直球が通用していないのは何故なのかな?と思って見てみますと、開きが昨季に比べると早く開くようになっている点と右膝が踏み込むまでに既に正面を向いてしまっていて突っ込むようになっているのではないかなと感じます。特に後者の膝が前を向くのが早すぎて上体が突っ込みがちになってしまうところが大きいのかな?と感じます。他には足を上げたから体重移動する際に右膝を曲げすぎて上体を沈めすぎではないかなと感じます。実際動画を見ると投げる際に既に状態がかなり前へ突っ込んで沈んでしまっており、実際リリースする位置がかなり低い位置から放たれていて打者には角度を感じないのではないでしょうか?更に開きが早いという欠点や制球は真ん中にしばしば入ってくる部分と合わせ技で打者からは気持ち良く振り抜かれているのかな?と感じます。なんとなくですが新人紹介の記事の際にも書いていたのですが、腕を強く振る事に意識が行き過ぎているのかな?と感じます。 飛躍を期待されましたが躓いた格好となってしまった大道、それでも今季のフェニックスリーグでも3試合に登板して18回11安打17奪三振8四死球で防御率は3.00と森やコルニエル程ではないものの、まずまずの成績を残しました。ただ現状ではせっかくの腕の振りの強さが投球フォームの問題であまり活かし切れていないのかな?と感じるところです。そういった意味ではかつての矢崎や現在も一発病の課題を残しているものの遠藤に近いのかな?と感じます。ただ土台自体は比較的綺麗な投球フォームをしており、球速も二軍では先発で151キロ、一軍でも149キロを計測しており、腕の位置を見てもそこまで回転軸が悪いというわけでもないはず、変化球も空振りを奪えるスライダーも持っているなど活躍できる土台はあるはず、課題を矯正して来季こそは一軍の戦力になって欲しいところです。【チップショコラ1袋増量中】送料込★神戸のラスク1kg福袋★アウトレット《訳あり》ラスクバリューパック福袋(ご自宅用簡易包装)【神戸スイーツ お取り寄せ わけあり アウトレット SALE お得 お試し 洋菓子 焼き菓子】