|
カテゴリ:広島東洋カープ
『新家颯』 引き続き正念場となる選手を見ていきたいと思います。 2回目は同じく3年目となる新家投手、2021年育成ドラフト1巡目で指名された左投手で、高い角度から振り下ろす縦のスライダーやチェンジアップ(フォーク?)を武器とした投手です。 秋季キャンプからは黒田アドバイザーのアドバイスもあり、サイドハンドからの投球を交えた投球に活路を見出している最中で、首脳陣からは案外評価が高そうで支配下登録の期待もあるでしょうか。 まず昨季の成績を見ていきますと、2軍では24試合に登板して23回を投げて15被安打24奪三振24与四球・防御率3.91の成績を残しています。 被安打は投球回数よりもかなり抑えめになっている上に奪三振率も投球回数より多いので非常に高いのですが、同じく投球回数を越えている与四球数が最大のネックとなっています。 続いて投球フォーム(動画)を見ていきますが、驚く事に4月中旬の段階で既にサイドハンドで投げ込んでおり、どうやら秋季キャンプから取り組み始めたのではなく、この時点で取り組んでいたようですね(こちらは2軍戦登板の際の動画)。 まずオーバーハンドから見ていきますと、最初に気になるのがやはり背中を反りすぎではないかという点、森下も背中を反って投げるものの新家はそれ以上に思い切り背中を反っていますね。 そして腕の位置は本当に真上から投げるような形になっており、この高さから投げるのならば落ちる球が得意なのも頷けるでしょうか。 しかも背中の反りが一定でないのでトップの形(左腕が垂直になっていたり、背中と同じように斜めになっていたり)もバラバラ、グラブも右胸辺りで抱え込む事ができていないので制球力が悪いのも頷けるのかな?と個人的には思います。 そもそもトップの形や腕の振りに無理があるので背中を反りすぎに適度な形にした方が良いのではないでしょうか? また、後ろに体重が残ってしまっている点やもう少し体重移動の際の右足を回すような形ではなく縦に踏み出すような形にした方が良いのではないかな?と思いました。 実は以前の記事でも同じような事を書いていますが、やはり新家は元巨人・日本ハム・BOS・ソフトバンクの岡島氏の投球フォーム(動画)を参考にした方が良いのではないかなと思います。 岡島氏の投球フォームを見ると分かるのですが、トップの形や腕の振りに無理なく綺麗に振り下ろせていますね。 下半身に関しては岡島投手はリリースする際に地面から離れていく左膝が外側を向いているのに対し、新家は真っすぐ内側になっているなど新家の方が良い所もあるだけに、上半身の使い方を岡島氏に寄せていくだけで大化けする可能性があるのではないでしょうか。 個人的な意見ですが、別にサイドハンドに挑戦せずともオフに似たタイプの岡島氏について研究して投球フォームを改良した方が支配下登録・一軍昇格への道は近づくのでは?と思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.01.07 23:39:08
コメント(0) | コメントを書く |