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カテゴリ:広島東洋カープ
『栗林良吏』 今回は恒例?となっている広島の選手を見ていきたいと思います。 1回目は栗林投手、開幕直後は不安定な投球でセーブ失敗の場面が多く、一度は2軍降格となるも再昇格以降は安定した投球で守護神に無事復帰、最終的に55試合に登板して18セーブを記録して防御率2.92の成績を残しました。 まず奪三振率ですが、52.1回を投げて8.77とまずまず良い数字なのですが、過去2年の栗林の奪三振率と比較(13.93、10.99)すると物足りない数字で9.00を割り込んでしまいました。 続いて与四死球率ですが、こちらは20四死球で3.44とこちらも特別悪い数字ではないものの、昨季の3.15からは若干悪化してしまいました。 続いてbatted ballですが、64GB:40FB:13LD:12IFFB:4HRとなっており、GB/FBは1.14で、GB%は48.1%と引き続きGB%は高めではありますが、こちらも昨季に比べると下がっています(昨季49.5%)。 球威面は被IsoPが.109とこちらも悪くはないですが、昨季の.037と圧倒的だった数字と比べると跳ね上がっており、クローザーでGB%が高めにしてはやや高いのかな?と感じます。 そして球種を見ていきますと、直球が47%、フォークが27%、カーブが14.5%、カットボールが10%となっており、昨季と比べるとフォークの割合が落ちてカーブの割合が増えました。 しかしながらそのカーブの被打率が.261と昨季被打率1割代だったのが大きく跳ね上がり、カットボールも.278、直球も.253と打たれていますね。 逆にフォークは被打率.179、空振り率は25%と圧倒的だった昨季よりは及ばないものの、そこまで酷くなった印象はありません。 栗林本人はフォークを磨き直すと宣言しており、逆に直球とカーブが良かったと話してはいるものの、データ上では寧ろ直球とカーブ、カットボールの方が酷くなっています。 私もどちらかと言えばカーブやカットボールが浮いて打たれた印象の方が強く、直球も中日に移籍した中田に逆転サヨナラ2ラン本塁打を打たれて印象の方が強いでしょうか。 最後に投球フォームを見ていきますが、今回はCSファイナルステージの動画で見ていきたいと思います(youtube)。 この時期の栗林は疲労が溜まっていたのか?開きが早くなってしまっており、トップの際にユニフォームの「CARP」のロゴが完全に正面を向いてしまっていました。 更に木浪にサヨナラタイムリーを打たれた時の下半身は酷いものとなっています。 ちなみに春先は前膝が突っ張る段階が早めになっており、黒原と同じような形になっており、それが原因で球に力が伝わっていなかったのかな?と思います。 また、これは1年目の頃から書かせていただいているのですが、やはりリリースする際の跳ね上がっていく時の右膝の向きが三塁方向へ向いてしまっている部分を改善できればもっと良くなるのではないかな?と感じます。 他にはトップの際の右肩の位置がやや低めで、そこから振り下ろすので負担がかかりやすい印象、この辺りももう少し改善していきたいでしょうか。 今季の栗林はフォームに様々な異変が生じていたように思います。 8月は調子を取り戻して投球内容も良かったのですが、8月や9月は抑えてはいるものの三振が奪えなくなっており、CSでは完全に露呈してしまっている格好となりました。 このオフにどこまで体調を戻しているのかが気になるところで、やはりリリーフ稼業は過酷である事を窺わせますね。 そう考えると4年連続で守護神として全うした永川コーチの偉大さが良く分かりますね。 昨季は一時期守護神ではなくセットアップに転向したものの最終的に復帰しており、今季は4年連続で任される事が濃厚となりますが、永川コーチと同じく全うする事ができるでしょうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.01.14 00:16:07
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