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カテゴリ:広島東洋カープ
『渡部聖弥』 本日の広島は雨天中止となったので、宗山に続いて大阪商業大学の渡部聖弥外野手についても見ていきたいと思います。 どちらも地元広島出身で広陵高校を卒業していますが、こちらはセンターを守る右投げ右打ちの外野手で強肩強打が魅力です。 ただ今年の春季リーグでは宗山に共に不調に陥り、初めてのスランプと言えるほど奮わない打撃成績となりました(通算成績)。 また、今年の秋季リーグでは三塁手として本格的に出場する予定だそうです。 それでは成績から見ていきますと、宗山同様に下級生の時から傑出した打撃成績を残しており、強打者タイプながらも三振の数は少なく、四球も多く選んでBB/Kが1.00を大きく越えるシーズンもあるなど打撃内容も抜群でした。 ただ今年春はシーズンで41打数9三振4四球とどちらもイマイチな打撃内容でした。 そして長打力に関してですが、これも宗山同様に2年生の頃に一発を量産しており、特に2年秋では何と5本塁打を記録しました。 ただそれ以外のシーズンとなると1本塁打に留まっていおり、特に春季リーグではエンジンがかからないのか?下級生の頃の春季、秋季リーグを比較すると秋季の方が長打を多く打っています。 そして打撃動画(1、2)を見ていきますと、構えは山田哲人のようにバットを神主のようにしていますね(こちらは金丸と対戦した際の動画です)。 気になるのは大きく上げた足を踏み込む際に前足に体重があまりかかっておらず、後ろに体重がかなり残ってしまっているのではないかな?という点にあり、何やら踏み込むというよりもそっと下すだけになっているように感じます。 同じ横向きでの動画として大谷翔平(動画)や鈴木誠也(動画)と比較してみると前足に体重があまり乗ってなさそうに見え、そのせいかインパクトの最中に前膝が突っ張った際の前足の角度がかなり鋭利になっており、下半身をしっかりと使い切れていないように思います。 スイング軌道はレベルスイングといった印象で、フライを打つというよりはライナー性の打球が多そうな印象でしょうか。 ただ打球速度自体は大学日本代表選考合宿にて170キロを計測しており、強打者であることは間違いなさそうです。 ただ技術的にはまだ改善の余地を残している選手に見えました。 そして守備走塁ですが、一塁駆け抜けは大体4.3~4.4秒台となっており、左打者換算だと4.0~4.1秒台となっており、中の上ぐらいの脚力と言えるのではないでしょうか。 ただ近年プロのセンターを守る選手は俊足選手が多く、脚力はまずまず速いので守れない事はないかと思うものの、プロだと少し守備範囲の面でどうなのか気になるところです。 そして肩は強肩と言われていますが、選考合宿の際のシートノック動画にて渡部が映されているものの、正直驚くほどの強肩というわけでもなさそうに見えました(恐らくセンターに就いている背番号10の選手です)。 個人的には三塁手としての可能性も気になるところで、秋季リーグでは三塁手として出場するそうなので見てみたいですね。 個人的には強打者ではあるものの、ライナー性の打球が多い点や下半身の使い方にまだ課題があるような印象を受けます。 守備走塁に関してはどちらもそこそこといった印象で、あくまでも「強打者の割には動けるな」という選手なのかな?と思います。 あくまでも勝手なイメージですが、打者としての将来像は新井監督に近いのではないかな?という印象で、新井監督も強打者ではありましたが、どちらかと言えばアーチを描くタイプではなく強い打球をスタンドに突き刺すといった打者でした。 現時点で打球速度も170キロを計測しているだけに、もう少し課題を修正すれば個人的には渡部も新井監督のような打者になれるのではないかな?と思います。 守備も秋からは三塁を守る予定との事、新井監督も現役時代は三塁を主に守っていただけに、三塁が務丸事が確認できれば何とくなく新井監督が好みそうに思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.07.15 00:00:11
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