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カテゴリ:広島東洋カープ
『節目の完封劇』 本日の広島は5-0で巨人に勝利を収めました。 先発アドゥワは動く直球を駆使して巨人打線の芯を外し続ける投球、巨人打線を僅か3安打3四球に抑え、133球を投げての完封勝利を飾りました(13:8:3:1)。 データで見ると、単純に過半数以上を直球が占め、スライダーやチェンジアップ(フォーク?)などを織り交ぜ、時折カーブを投げるというオーソドックスなスタイルで、映像で見るとストライク先行ですが細かい制球ではなく案外打ち頃のコースに投げ込んでいるのですが、不思議と打者が打ち損じています。 これはやはり動く直球が大きな要因で、恐らく不規則に変化しているものと思われ、カットするのかシュートするのか、やや沈むか浮き上がるか、ほぼフォーシームで来るか、全く予測がつかないのだろうと思います(本人が狙ってやっているのかは不明です)。 逆にこの不規則な変化が不発な日は以前の横浜戦のように4回10安打6失点といった内容になってしまうのですが、この日は上手くハマった日と言えるのではないでしょうか。 過去に阪神の秋山を苦手としていた際に朝山打撃コーチが「不思議なストレート」と評していましたが、アドゥワもベクトルこそ違うものの、正に「不思議なストレート」と言えるのではないでしょうか。 一方野手陣は初回に先頭秋山が先発山崎からフェンス直撃の二塁打を打つと、一死一三塁から小園が低めのフォークを打ってライトへのタイムリーヒットを放って先制します。 その後は無安打に抑え込まれるも5回に先頭菊池がストレートの四球を貰うと、続く林が初球を叩いてライト前ヒット、アドゥワがしっかりと犠打で送った後、秋山の投手強襲の内野安打で一死満塁、二死となるも野間が追い込まれてからも150キロ越えの直球やフォーク、スライダーをカットしていき、11球目の内寄りの直球を捉えて一塁横を破る2点タイムリーで貴重な追加点をあげました。 6回には先頭坂倉が初球スライダーが甘く入るというよくあるパターンの球がきて強振、打った瞬間それと分かるライトへのソロ本塁打を放ち、続く末包がやや高めの直球を完璧に振り抜いてこれも打った瞬間に分かるソロ本塁打で5点目をあげました。 ただ8回には末包が二塁打を放ち、暴投で一死三塁としながらも得点できなかった事は反省材料でしょうか。 今日の試合を大きく分けたのはやはり野間の打席だったかと思われます。 11球目の内寄りの直球を投げ込んできましたが、今の野間は引っ張る事ができており、秋山もそうですが基本的に走り打ちタイプの打者は内角が得意な傾向にあります(宇草もそうですね)。 個人的にこの二人には最終的に外角にシュートを投げ込んでくるのではないかな?と思いましたが、どちらも内角寄りの球を投げ込んできて結果的に痛打を浴びてしまう結果となっており、相手の配球ミスともいえるのではないかな?と思います。 それでもギアを上げてきて150キロ越えの直球を何球も投げ込んできた山崎に対してファールで粘り、変化球を織り交ぜられても当て、最終的に弾き返したのは見事でした。 ちなみにこの試合、田中が見事な頭脳プレーを見せており、twitterにて紹介されているので是非ご覧いただければと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.08.07 00:36:04
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