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カテゴリ:海外リーグ野球
『台湾と似た事情、今後の参考にも』
今回はメキシコの野球について見ていきたいと思います。 メキシコのプロ野球であるLMBはメキシコシティの4連勝によってシーズンが終了、観客動員数は4連勝でシリーズが終わってしまった事で試合が少なくなってしまった事もあり、歴代2位の観客動員数となりました。 それでも今季は467万2669人の観客動員を記録し、昨季の473万4831人と僅かな差となっており、メキシコではWBC以降から野球人気が急上昇しています。 こちらの記事によりますと、メキシコ野球は近年レベルが上昇しており、多くのファンを魅了して放送やSNSでの関心に繋がっており、益々多くの企業がLMBのスポンサーとして出資したいという意向を持っているそうです。 そしてLMBの放送は多くの局で放送されるようになりましたが、驚く事に昨年から東欧や中央アジアの20ヶ国の地域にて試合配信が行われるようになり、合計30ヶ国以上でLMBの試合が中継されるようになったとの事です。 韓国でも全世界に韓国プロ野球KBOを配信する取り組みを行っており、MLB以外でもプロ野球を持つ各国でも海外に向けた配信への取り組みが実施されています。 日本ではパ・リーグが中南米諸国へ向けた試合配信が行われていますが、韓国やメキシコに比べると遅れを取っている印象、各国の取り組みを見る限りだと世界的に見て野球はマイナースポーツだから取り組まないというのはもう理由になっていないと思います(寧ろ海外にもNPBに関心を持ってもらうチャンスだと思います)。 また、スポーツナビにてメキシコ野球の選手育成に関するコラムが掲載されていました。 LMBには2軍が存在せずにアカデミーが運営されているとの事で、各球団が10代の選手をスカウトして育成し、MLBへの挑戦を推進しているとの事です。 つまり基本的にメキシコ人選手はMLBを目指しており、MLBと選手契約できなかった選手やリリースされてしまった選手がLMBに戻ってプレーするという構図が出来上がっており、この辺りは台湾と少し似た印象ではないかなと感じます。 台湾もトップの中のトップ選手はまずMLB(近年ではNPBに入団する選手も出てきました)に挑戦しており、今年のU18でもMLB球団と選手契約を交わした選手が参加しており、台湾の大谷翔平と称された選手もMLBと選手契約を交わしました。 そして元MLBの張育成や元西武の呉念庭らが海外でプレーした後、台湾プロ野球へ戻ってきてドラフト指名されていますね。 ちなみに選手がLMBからMLBへと亘るとLMB球団にはしっかりと移籍金が発生しており、この収入源が選手育成を支えているでしょうか。 ただ台湾もそうですが、仮にMLBと選手契約できなかったとしても自国にプロ野球リーグが存在している事もあり、プロ野球選手になれる環境が整っており、そこで頭角を現す事が出来ればNPBやMLBなどに挑戦できますね。 他では中国も同じような構図ができつつあり、できれば欧州でも何とかプロ野球リーグが出来れば劇的に環境も変わると思うのですが…。 ただ現在の問題点としては外国人枠が7人から20人に大幅増加、野球人気の急上昇によって球団経営が劇的に改善されて元横浜のバウアーや元楽天の安楽、元NYYのカノなどレベルの高い選手が次々とLMBに入団、見応えは十二分にありますが、その分自国選手が割を食う形となってしまっているようです。 ただ記事では前述の通り、元々メキシコ人選手はMLBを目指しており、現時点でもLMBのトップチームでプレーできているのは15~20%という事なので悪くはないそうです。 LMBでは今季から2球団が増えて現在は20球団となりました。 ただメキシコの人口は1.28億人と推定されているおり、1000万人に1球団が良いとされる理論に当てはめると球団数は「やや多め」となっています。 日本では16球団構想が度々話題に上がりますが、レベルを維持する為にはやはり外国人枠の大幅拡大が必要となってくるのかも?しれませんね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.09.14 13:00:10
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