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リュウちゃんの懐メロ人生

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2009年10月03日
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こんにちは、リュウちゃんです。

一体、日本の流行歌は何時から始まったのでしょうか?

平成6年に社会思想社から発行された「新版・日本流行歌史」(上・中・下・全3巻)という本がありまして、この本の巻末には、明治初期からの流行歌が一覧表で作成されています。この一覧表の大正2年までは、歌手の欄がブランクになっていますが、大正3年になって、初めて歌手欄に名前が出て来ます。
その人の名は松井須磨子、歌の題名は「カチューシャの唄」(詞:嶋村抱月・相馬御風、曲:中山晋平)その後、安藤文子、中山歌子の名前があり、大正12年に、佐藤千夜子の名前が出てきます。曲は「須坂小唄」(詞:野口雨情、曲:中山晋平)

流行歌というものは、レコード録音が必須の条件、日本でレコード会社が誕生したのは、明治43年(1910年)にコロムビア・レコード、昭和2年(1927年)にビクター・レコードが設立され、レコード時代の幕が切って落とされました。
ビクター・レコード創立の翌、昭和3年に、日本の流行歌手第1号とされる佐藤千夜子が「波浮の港」でビクターからデビュー、流行歌・歌謡曲の時代の幕も切って落とされたのです。

その佐藤千夜子さんの歌、リュウちゃんは、少年時代に「愛して頂戴ね」を母親が歌っているのを聴いて、自然と覚えたような記憶があります。
「愛して頂戴」は昭和4年の発売、この年、リュウちゃんの母親は、僅か6歳ではないか!母親の母親から教えてもらったのかな?いや、そんな訳ないな、
いや、不思議です。また謎が一つ増えました。

「愛して頂戴ね」の歌詞(詞:西条八十)は以下の通りです。

ひと目見たとき 好きになったのよ
何が何だか わからないのよ
日暮れになると 涙が出るのよ
知らず知らずに 泣けてくるのよ
ねえねえ 愛して頂戴ね ねえねえ 愛して頂戴ね

まあ、何とストレートな恋の歌なんでしょうか!こんな歌詞の歌は、10年後の戦時体制の時代には、当然発禁ですね、まだこの頃は時代が良かったのでしょうね、西条八十さん、本当に歌謡曲創生の初めから、作詞に拘わっていたようですね、何だかリュウちゃんの生来軟派な性格も、この歌の影響であるかのように思えてきました。


佐藤千夜子、大正9年、東京音楽学校(現・東京芸術大学)入学、昭和3年、「波浮の港」を日本ビクターより発売、これが日本最初の商業レコードとされている。
★ 波浮の港、★東京行進曲、★紅屋の娘、★雨降りお月、★愛して頂戴ね、

二村定一は薬大から浅草オペラに転進した変り種、佐藤千夜子と共に、ビクター・レコードの創成期の二大歌手です。浅草オペラそのままに、明るく、陽気な歌が多い、「洒落男」は後年の植木等のヒット曲「無責任一代男」に焼き直されたようです。「笑い薬」のメロディは、アメリカ民謡の「藁の中の七面鳥」、リュウちゃんの世代では、フォークダンスの「オクラホマミキサーとして知られている曲です。舟木一夫さんの「高校三年生」の歌詞が思い出されます、
「僕ら、フォークダンスの手を取れば、甘く匂うよ黒髪が」

二村定一、佐藤千夜子と共に、レコード歌手第1号
★ 私の青空、★アラビアの唄、★洒落男、☆笑い薬、(★君恋し)☆バレンシア、★浪花小唄、

藤山一郎のレコードが初めて発売されたのは、昭和6年の「キャンプ小唄」のようです。この時、藤山さんは、東京音楽学校(現・東京藝術大学)声楽科の学生、昭和8年には、何と首席で卒業したそうですよ、これは凄い!

リュウちゃん、以前は何となく、クラシックの歌手としては、あまりパっとしない音大の学生が、歌謡曲歌手になったのかな?という偏見を持っていましたが、歌謡曲の国民的大歌手であった藤山さんが、クラシックの歌手としても一流であったことを知り、何か嬉しい気持ちになりました。「歌謡曲も偉いものだ、たいしたものだ!」
藤山さんの声は柔らかく、やや女性的で頼りない感じがします。ですが、クラシックのオペラなどを歌う場合は声量もタップリあったそうです。
歌謡曲はマイクに向かって吹き込みをしますので、藤山さんは、クラシックの曲をマイクなしで歌う場合とは全く別の、ささやくような歌い方を考え出したようです。これをクルーン唱法というそうです。

藤山さん本人の歌唱で、リュウちゃん年代の人が聴いたのは、「長崎の鐘」を筆頭として、「青い山脈」、「山のかなたに」、「丘は花ざかり」、それと。初期の「影を慕いて」、「酒は涙かため息か」などですが、テレビの懐メロ番組では、ほとんど歌われなかった歌の中にも、いい歌が沢山ありそうだということが判ってきまして、それからいろいろと聴きました。
まずは「懐かしのボレロ」、この歌、近江俊郎の「南の薔薇」とよく似ています。
リュウちゃん、「南の薔薇」は、カラオケ初期からよく歌っていましたが、「懐かしのボレロ」を知ったのは比較的最近、あれ?何てよく似た歌だ!「南の薔薇」のマネをしたのかな?なんて思っていましたが、実は「懐かしのボレロ」は戦前の曲、作曲は服部良一、「南の薔薇」は戦後の曲、作曲は米山正夫でした。
でも、本当によく似たスペイン風のエキゾティックな曲です。
エキゾティックな曲といえば、「三日月娘」、これはアラビア風ですね、歌詞(作詞:薮田義雄)は以下の通りです。

幾夜重ねて 砂漠を越えて
明日はあの娘のいる町へ
鈴が鳴る鳴る 駱駝の鈴が
思い出させて 風に鳴る

このアラビア風エキゾティシズムは、後年の久保田早紀の「異邦人」、庄野真代の「飛んでイスタンブール」、工藤静香の「黄砂に吹かれて」(詞・曲:中島みゆき)などがあります。秋元順子さんの「愛の歌売り」も、伴奏がアラビア風ですね、
「崑崙越えて」の詞は完全に戦時歌謡、藤山さんは戦時歌謡もいっぱい歌っていますが、戦後生まれのリュウちゃんの場合は「崑崙」といえば、エベレスト山より高いアムネマチンという山が崑崙山脈にあるらしいという話を読んだのが小学生の頃、戦前から、この話が伝えられていたとすれば、この歌は、エベレストを凌ぐアムネマチンを越える=世界制覇、という暗喩が隠されているのですかね?いや、これは考えすぎですか?

藤山一郎、本名増永丈夫(たけお)、東京音楽学校(現・東京芸術大学)の学生であった昭和6年から7年にかけて、約40曲の歌謡曲を学校には内緒で吹き込む。
☆ キャンプ小唄、★酒は涙かため息か、★丘を越えて、★影を慕いて、★懐かしのボレロ、★青い背広で、★東京ラプソディ、★青春日記、★男の純情、☆銀座セレナーデ、☆回想譜、★なつかしの歌声、★春よいずこ、★ビア樽ポルカ、☆崑崙越えて、★三日月娘、☆浅草の歌、★夢淡き東京、★白鳥の歌、☆バラ咲く小径、(★青い山脈)、★長崎の鐘、★花の素顔、★山のかなたに、☆長崎の雨、☆ニコライの鐘、☆東京ノスタルジア、★丘は花ざかり、☆みどりの雨、☆天草の雨は、

昭和40年頃、街中に、何か宝塚風のレトロな歌が流れていまして、リュウちゃん、いつの間にかお気に入りの歌になっていました。こんな歌詞です(詞:西条八十)

黒髪風に なびかせて
夕日に歌う アヴェ・マリア
乙女の夢は アマリリス
花のこころを 知るや君

この歌、かなり後でタイトルを知りました。「純情の丘」です。リュウちゃんが学生時代に聴いたのは多分、高石かつ枝の歌唱だったのだと思いますが、オリジナルは、二葉あき子さんの昭和14年発売の歌です。

二葉さんの歌は、「恋の曼珠沙華」、「さよならルンバ」、「水色のワルツ」がリュウちゃんの三大カラオケ歌唱曲ですが、前回のブログで書いたように、「巴里の夜」を歌ってみたいなと熱望している今日この頃です。

「恋の曼珠沙華」は最近のカラオケ店では、美空ひばりの歌として曲目リストに載っていますが、オリジナルは二葉さんなのです。

二葉あき子は昭和10年、東京音楽学校(現・東京芸術大学)師範科卒業、在校中に増永丈夫(藤山一郎)の歌を聴き、感銘を受ける。昭和14年、「愛の揺り藍」で歌謡曲デビュー
、★古き花園、☆純情の丘、☆別れても、★夜のプラットホーム、★フランチェスカの鐘、★恋の曼珠沙華、★さよならルンバ、☆夢よもういちど、★水色のワルツ、☆巴里の夜、

今回は、最初の流行歌手二人と、佐藤千夜子、藤山一郎の東京音楽学校の後輩で、リュウちゃんが大好きな二葉あき子さんを取上げました。次回は、「歌謡曲の創成期(2)といたしまして、リュウちゃんの声に一番近いと評判(笑)の霧島昇、それとミス・コロムビアを中心に書いてみます。

今回の★☆追加
★ 33曲、☆17曲

累計
★430曲、☆398曲、★☆合計→828曲です。





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最終更新日  2009年10月04日 00時44分34秒
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