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リュウちゃんの懐メロ人生

リュウちゃんの懐メロ人生

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2009年10月17日
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リュウちゃんにとって、戦前の懐メロは、大体、母親から聞いた場合が多いのですが、東海林太郎に限っては、父親ゆずりなのです。但し、「赤城の子守唄」専門ではありましたが、
いや、違うかな?「国境の町」も父親ゆずりなのかな?「野崎小唄」はどうだったのかな?「名月赤城山」は?

社会人になってから、橋幸夫さんの「時代物懐メロ」LP盤を愛聴していました。その中には、東海林さんの「旅笠道中」(この曲が、アルバム・タイトルでした)、「野崎小唄」、「お駒恋姿」、「むらさき小唄」が入っていました(鶴田浩二の「弥太郎笠」も、このアルバムで覚えました)

「国境の町」は、いわゆる「大陸歌謡」ですね。
昭和6年の満州事変で、日本は満州を占領、翌、昭和7年、満州国建国、この満州国建国は、時期的に日本の歌謡曲の創成期と一致しているのですね、歌謡曲の創成期に、満州や上海などを舞台にした大陸歌謡が数多く作られたわけがよく解ります。

橇(そり)の鈴さえ 寂しく響く
雪の曠野よ 町の灯よ
一つ山越しゃ 他国の星が
凍りつくよな 国境(くにざかい)

この歌の歌詞(詞:大木 惇夫)の「国境」とは、多分ソビエト連邦なのでしょうね、作詞の大木 惇夫さんは、太平洋戦争で海軍に徴用され、従軍、その経験を踏まえて多くの「大陸歌謡」や「戦時歌謡」を作詞しました。藤山一郎の「崑崙越えて」も、大木さんの詞です。

最近覚えてよく歌っています、昭和12年発売の「湖底の故郷」(詞:島田磐也)

夕日は赤し 身は悲し
涙は熱く 頬濡らす
さらば湖底の わが村よ
幼き夢の ゆりかごよ

リュウちゃん、てっきりこの歌も「大陸歌謡」だと思っていましたが、これは東京の水瓶である小河内ダム建設の為に故郷を奪われた奥多摩小河内地区の人々の悲哀を歌った歌なのですね、時代が違うと、歌詞の元の意味も判らなくなってしまうのです。

生来軟派なリュウちゃん、「大陸歌謡」は好きなのですが軍歌などの「戦時歌謡」はどうも苦手、カラオケでも、自らすすんでは、ほとんど歌いません。藤山さんも、東海林さんも、この頃のトップ歌手は、「戦時歌謡」の録音が多数残っているようですが、このブログでは、殆どの曲をパスさせていただきます。

生来軟派者のせいか、東海林さんの歌の中では、「すみだ川」や「野崎小唄」、「お夏清十郎」などの時代物が一番好きです。でも、これらの歌も用語や物語がよく判らない。
たとえば、「すみだ川」、歌詞(詞:佐藤惣之助)の歌い出し

銀杏(いちょう)返しに 黒繻子(くろじゅす)かけて

「銀杏返し」、はてな? 「黒繻子」はてな?
このあたりは、最近、二木紘三さんという人の「二木紘三のうた物語」というホームページを参考にさせて頂いていますので、興味のある方は、このホームページを参照して下さい。
二木紘三さん、本当に有難う御座います。

美空ひばりちゃんと東海林太郎が同じテーマで歌った歌を二つ紹介します。
一つは「お夏清十郎」、これは、曲のタイトルも同じです。

「お夏清十郎」の物語は、江戸時代に実際あった話です。姫路の米問屋の一人娘で絶世の美女だった「お夏」と、そこの手代で、美男子の清十郎の恋物語、二人は駆け落ちするのですが、まもなく追手に捕らえられ、引き離される。清十郎は、盗みのぬれ衣を着せられ、数日で処刑される。そうとも知らないお夏は、清十郎の姿を求めてさ迷い歩き、やがて発狂するという悲劇、
井原西鶴の「好色五人女」や、それを近松門左衛門が脚色した「五十年忌歌念仏」で、有名になった話のようです。

東海林太郎の歌の歌詞のほうは、西鶴の物語の中にある歌詞に近いようです。

向こう通るは 清十郎じゃないか
笠が似ている 菅(すげ)の笠

お夏殺せば 清十郎も殺せ

ひばりちゃんの「お夏清十郎」は、市川雷蔵と共演した映画の主題歌です。
リュウちゃん、この映画は未見なのですが、ひばりちゃんの娘時代の映画らしく、オリジナルの話を大幅に変更してあるようです。
それは、この歌の歌詞(詞:石本美由起)からも窺えます(一番の歌詞、以下)

花の絵日傘 くるりと廻し
歌を唄えば 散るさくら
幼馴染の 清十郎様に
寄せた情(なさけ)が エー恋となる

西鶴の小説では、お夏と清十郎は幼馴染ではないはずです。この映画も歌も、ひばりちゃん向きに、オリジナルの話を大幅に変更してあるようです。
但し、二番の歌詞の以下の部分のみ、東海林さんの歌と共通しています。

向こう通るは 清十郎様か
笠が似ている エー菅の笠

ひばりちゃんの「お夏清十郎」は、最近リュウちゃんの一番よくカラオケで歌う曲、東海林さんの歌は、まだカラオケでお目にかかった事が無く、残念です。

共通のテーマのもう一曲は、「野崎小唄」です。対応するひばりちゃんの曲は「お染久松」、

大阪の油問屋の娘、「お染」と、そこの手代、「久松」の心中の物語も実話で、その話を近松門左衛門が戯曲にしたのが「女殺し油地獄」、この話の中の野崎村(現・大阪府大東市)の段を戯曲にしたのが、近松半二の「新版歌祭文」、
「野崎小唄」も。ひばりちゃんの「お染久松」も、この話を題材にした歌なのですね、両方の歌共、心中物の暗さは無く、あたかも現代人がピクニックに出かけるような明るい曲調の歌になっています。

こちらの方は、「野崎小唄」はリュウちゃんのカラオケの大定番、ひばりちゃんの方は、歌ったことがありません。

東海林太郎といえば、直立不動で歌う人、何か四角四面で堅苦しい感じがしないでもありませんが、やはり歌謡曲の創成期を飾る大歌手のひとり、いい歌が一杯あるのです。

東海林太郎は、早稲田大学卒業、昭和9年、ポリドール・レコードに吹き込んだ「赤城の子守唄」が大ヒット、
★赤城の子守唄、★国境の町、★旅笠道中、★野崎小唄、★お駒恋姿、★むらさき小唄、★椰子の実、☆お夏清十郎、★湖底の故郷、(★すみだ川)、☆上海の街角で、★名月赤城山、★琵琶湖哀歌

松平晃と楠木繁夫の歌は、リュウちゃん、オリジナルの歌声を聴いた記憶がありません、石原裕次郎や森進一などの懐メロ録音による、後聴きなのですが、下記に挙げた歌はいずれもリュウちゃんのカラオケの定番曲です。
「急げ幌馬車」や「緑も地平線」は、「大陸歌謡」の定番曲ですね。

松平晃は、武蔵野音楽学校(現・武蔵野音楽大学)から東京音楽学校(現・東京芸術大学)師範科に転学、昭和8年、コロムビアで発売した「サーカスの唄」が大ヒット、
★サーカスの唄、★急げ幌馬車、★人妻椿、★花言葉の歌

楠木繁夫は、東京音楽学校中退(退学処分)、昭和10年、テイチクで吹き込んだ[緑の地平線]などが大ヒット、
★緑の地平線、★女の階級、★人生劇場、

次回は、「歌謡曲の創成期(4)と致しまして、伊藤久男、近江俊郎などを取上げたいと思っています。

今回の★☆追加
★17曲、☆2曲

(累計)、★469曲、☆412曲、計881曲です。





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最終更新日  2009年10月17日 08時34分03秒
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