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リュウちゃんの懐メロ人生

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2009年11月14日
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森繁久弥さんが亡くなりました。享年96歳、昔風に云うならば大往生ですが、長寿の時代になった現代では、100歳を超えないと大往生とは云えないのかもしれませんね、いずれにしても、一つの時代が終わったという感慨を禁じえません。

リュウちゃんの世代で森繁さんといいますと、やはり映画「駅前」、「社長」シリーズという事になりますが、リュウちゃんは、このあたりの映画は、ほとんど観た事がありません。映画では、モノクロの「夫婦善哉」と「猫と庄造と二人の女」をビデオで持っていまして、時々観ます。
両作品共、監督は豊田四郎、森繁さんが40歳を少し過ぎた頃の映画で、甲斐性のない、どうしようもない、しかし憎めない好人物の主人公を、好演していました。
山田洋次の「男はつらいよ」の大ファンであるリュウちゃんと致しましては、第6作「純情編」の巻頭で、五島列島で一人で漁師をやっている孤独な老人役がシリアスな名演技として印象に残っています。この時、森繁さんは57歳位、
あのお爺さん、今のリュウちゃんより6歳も若い森繁さんが演じでいたのですね!リュウちゃんも年を取った訳だ。

あと「男はつらいよ」では、第38作の「知床慕情」で、寅さん達が船でカムイワッカの滝を見に行くシーンで、森繁さんの「知床旅情」が流されていたシーンも、森繁さんは出ていないのですが、印象深いシーンでした。

という事で、森繁さんの歌と致しまして、リュウちゃん世代の人間が先ず頭に浮かびますのが「知床旅情」です。この歌は、昭和35年の映画「地の涯に生きるもの」の撮影で、森繁さんが知床に長期滞在していた時に作詞作曲された曲、2年後の第13回紅白歌合戦で、森繁さんの歌唱で披露されたそうです。森繁さんは、シンガー・ソングライターのはしりと云うべき人なのですね。

作曲から10年後の昭和45年に、当時売り出しの東大出身のフォークシンガー、加藤登紀子さんのアルバム「日本哀歌集」に取上げられ、後にシングル盤での発売、「赤い風船」、「ひとり寝の子守唄」に続く彼女の3曲目のヒット曲になり、以後、スタンダード曲として、人々に愛される曲となりました。

この曲、何か他の曲に似ているな、と、詮索好きなリュウちゃんは考えました。そうです。「夏の思い出」で有名な作曲家、中田喜直さんの父親・中田章(あきら)の作曲した「早春賦」という歌曲に似ていますね。

「早春賦」ので出しの部分は以下です。

ソドーミソードドーラーラソーミファレソミー
はるーはなーのみーのーかぜーのさむさやー(春は名のみの 風の寒さや)

対しまして、「知床旅情」ので出しの部分は、下記です。

ソドーミソードドラドソーミファミレーソミレミドー
しれーとこーのみさきにーはまなすーのさくころー

最初の7音が同じです。

ついでにリュウちゃんの薀蓄を披露しておきますと、「早春賦」は、かのモーツアルトの歌曲「春の憧れ」という曲に以前から類似が指摘されています。モーツアルトの「春の憧れ」は、彼の最後のピアノ協奏曲であります第27番の第3楽章の「ロンド」のメロディから転用された曲なのです。
何と、「知床旅情」のルーツはモーツアルトのピアノ協奏曲第27番にあったのです。

まあ、歌のメロディは、半音階を除き、ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・(ド)の、たった7つの音で構成されているわけで、無数にある歌には、これ位の類似も無数にある訳です。それよりも、ここでは加藤登紀子さんのアルバムのタイトルが「日本哀歌集」であった事を記憶しておいて下さい。

「哀歌」は英語で、ラメント(lament)といいます。

このアルバムには、他に「琵琶湖周航歌」、「ゴンドラの唄」、「銀座の雀」、「満州里小唄」、「篭の鳥」、「北帰行」、「さすらい」などが入っています。この選曲、本ブログで後出します森繁さんのCDの選曲と、かなり似たものになっています。「哀歌」とはほど遠いと思われます「銀座の雀」も、この「哀歌集」に入っているのが、リュウちゃんとしては、少し驚きでした。


森繁さんの歌で、次にリュウちゃんの印象に残っていますのが、「船頭小唄」です。
この歌は大正10年に発表された曲です。(詞:野口雨情、曲:中山晋平)
一番の歌詞は以下です。

おれは河原の枯れすすき 同じお前も枯れすすき
どうせ二人はこの世では、花の咲かない枯れすすき

戦前にも、何人かの歌手の競作で大ヒットしましたが、昭和32年に映画「雨情物語」の主題歌として、森繁さんが吹き込み、以降、「船頭小唄」といえば森繁さんという事で、スタンダード曲として定着しました。

この歌は、典型的なラメント(哀歌)ですね、

ちょっと気が付きませんでしたが、「船頭小唄」は、昭和14年に作られた「さくら貝の歌」に似ています。

「船頭小唄」の冒頭のメロディは以下です。

ラーシードーミーミファーミーファーララーファーミー
おーれーはーかーわらーのー かーれすーすーきー

「さくら貝の歌」の冒頭は以下です。

ラシドミーミファミドーシドレーミレドーシーラー
うるわしーきさくらがーがーいーーーひーとーつー

リズムが違っていますので、ちょっと気が付き難いのですが、これも最初の7音が同じです。「さくら貝」の歌もラメント、いや、「挽歌」ですね、

日本コロムビアから発売されていますCD「森繁久弥大全集」には、以下のような曲が収録されています。
「銀座の雀」、「船頭小唄」、「月の砂漠」、「妻をめとらば」、「青葉茂れる桜井の」、「荷物片手に」、「春まだ浅き」、「落城の賦」、「天草の子守唄」、「鎌倉」、「しれとこ旅情」、「人生はいいものさ」、「青春が花ならば」、「紅萌ゆる岡の花」、「行春哀歌」、「ゴンドラの唄」、「籠の鳥」、「旅がらす」、「フラメンコかっぽれ」、「父ちゃんバンザイ!~全亭連の唄」の20曲です。

各曲につきまして詳細には書けませんが、この中の半数の曲はラメント(哀歌)です。森繁さんはラメント謡いの歌手なのですね。

加藤登紀子さんの「日本哀歌集」にも収録されています「銀座の雀」は、リュウちゃんの見解では、ラメント(哀歌)というよりは、ヒム(Hymn~讃歌)だとリュウちゃんは思っています。
讃歌といいますと、「グローリグローリハレルーヤー」の、アメリカ民謡・南北戦争の北軍の行進曲でもあった「リパブリック讃歌」が有名です。キリスト教のミサ曲の「グローリア」は神への讃歌ですね。ゴスペル・ソングとして有名な「アメイジング・グレイス(素晴らしき恩寵)」もヒム(讃歌)ですね。

森繁さんの讃歌は、神とか国家のような大げさなものではなく、人生や生活に関する、ささやかな「讃歌」と云えますね。

森繁久弥さんが作詞し、山本直純さんが作曲した、「人生讃歌」という歌があります。この歌はリュウちゃんが高校時代に放映された民放テレビドラマ「七人の孫」の主題歌で、リュウちゃん、ドラマの内容はすっかり忘れてしまいましたが、下記に挙げたこの歌の最後の部分だけは、いまだに口をついて出て来るのです(詞:森繁久弥、曲:山本直純)

だけどだけど これだけはいえる
人生とはいいものだ いいものだ

この歌は、そのタイトルのように、ズバリ、ヒム(Hymn)すなわち、「讃歌」ですね、森繁さんは、ラメント哀歌)謡いの歌手であると共に、ヒム(讃歌)歌いの歌手だったのです。

森繁さんの歌は、戦前の昔気質の男がブツブツ呟くといった感じの、「歌う」というよりは「語る」という感じの独特なものですね、森繁さんは、早稲田大学で、演劇部に所属、その後、NHKにアナウンサーとして入局したという経歴から、「歌う」ことよりも、「語る」ことを得意としていたのかも知れません。
「知床旅情」も、森繁さんは「語り」調、もちろん加藤おトキさんは、フォークソングとしての「歌い」調ですね。

リュウちゃんの歌は、もちろん、おトキさん流の「歌い」調です。と言いますか、リュウちゃんは「語り」が大の苦手人間なのです。ひばりちゃんの「リンゴ追分」や橋さんの「白い制服」などもセリフ(台詞)の部分が苦手で、フニャフニャ云いながらゴマかしてしまうのです。トホホ!なのです。

映画の「社長」シリーズなどの印象で、リュウちゃん、森繁さんは、てっきり「東京人」だと思っていましたが、大阪の枚方市の出身なのですね、道理で、映画「夫婦善哉」でみられるようなコテコテの「ぼんち」ぶりが身に付いていた訳だ。
旧制北野中学校(現・北野高校)卒業、旧制北野中学といえば、関西ナンバー1の中学校、秀才だったのだ!早稲田第一高等学院を経て、早稲田大学商学部へ進学、
北野~早稲田は、今をときめく(?)現大阪府知事・橋下徹さんと同じ学歴ですね、橋下さんは、森繁さんの生まれ変わりなのかな?

リュウちゃんも還暦を過ぎまして、益々懐メロにハマっておりますが、亡き森繁さんのような、しみじみとしたラメントやヒムを歌いたいと思いますが、人生経験が貧しいせいか、なかなか森繁さんのような境地に立つ事が出来ません。
つまり、「味のある歌」が歌えないのです。多分、リュウちゃんの場合は、一生、「味のある歌」を歌うことは不可能なのでしょう、「味のある歌」を歌いたくなった時には、森繁さんのCDを取り出し、自分が歌っているつもりで、しみじみと聴きたいなと考えているリュウちゃんなのであります。

今回は、森繁さんのCDに収録された曲を、森繁さんの持ち歌と考え、以下★☆を打ちます。
☆ 銀座の雀、★知床旅情、★船頭小唄、★月の砂漠、★妻をめとらば、★青葉茂れる桜井の、☆荷物片手に、★鎌倉、★ゴンドラの唄、★篭の鳥、☆人生讃歌

(★☆追加)
★ →8曲、☆→3曲
(累計)
 ★→498曲、☆→430曲、合計928曲です。





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最終更新日  2009年11月14日 10時17分27秒
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