リュウちゃんの懐メロ人生

今年は、気候温暖化の為か、奈良のモミジも12月上旬が見頃となっているようです。リュウちゃんの「紅葉を求めて」シリーズの悼尾を飾るものと致しまして、斑鳩町にあります三室山（みむろやま）と、その下を流れる竜田川（たつたがわ）のモミジを紹介致します。

三室山は、斑鳩町にある標高82メートルの小山、聖徳太子が斑鳩宮を造営する際に、飛鳥から産土神をこの三室山に持ってきたそうで、山の頂上近くにある神岳（かみおか）神社に、この産土神が祭られています。





この三室山の麓を流れる川が竜田川です。三室山・竜田川の一帯は、春は桜、秋は紅葉の名所として、奈良県下では、屈指のビュースポット。現在では、県立龍田公園として、整備されています。







この三室山：竜田川の紅葉は、小倉百人一首に２首詠まれています（下記）


あらし吹く み室の山の もみぢばは 竜田の川の 錦なりけり（小倉百人一首69蕃・能因法師）

ちはやぶる 神代もきかず 龍田川 からくれなゐに 水くゝるとは（小倉百人一首・在原業平・ありはら・なりひら）

能因法師は平安時代中期の僧・歌人で、中古三十六歌仙の一人です。在原業平は、平安時代初期の貴族で、「伊勢物語」の主人公だとされている元祖プレイボーイですね、歌人としても、小野小町、僧正遍照などと共に、六歌仙人のひとりです。

三室山は、JR大和路線・王寺駅から、奈良交通バスに５分ほどで行けます。タクシーだとワン・メーター、徒歩でも20分くらいで行けます。この写真は12月６日に撮影したものですが、今しばらくは見頃ですので、興味を持たれた方は、今週末にでも足を運ばれたら如何でしょうか。