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カテゴリ:国内旅行
備中の ベンガラの里 春遅し 先日の、奥方との犬山城行きで、「青春18切符」は残り1回分となりました。しかも、この切符の使用期限は4月10日なのです。昨年は、この「残り1回分」で、四国・讃岐の金毘羅さんに日帰りの一人旅を挙行したのですが、 今年は何処へ行こうかな?
少し以前、ある知人から、「岡山県の備中高梁市の山奥にある(吹屋ふるさと村)がいいところで、郷土館の隣ある喫茶店「楓」のママが、吹屋の生き字引のような人で、まさに「吹屋の語り部」ですよ」」という話を聞いていましたので、 「よし!少し遠いが、吹屋行きにチャレンジして見よう」
ということで、簡単に行き先を決めました。
「吹屋ふるさと村」に行くためには、備中高梁駅から、備北バスに乗って1時間であると上記の知人から聞いていました。交通不便な所だとも聞いていましたが、時刻表を調べてみてビックリ!バスの便は1日3便しかありません。しかも、帰りのバス便は、午後3時42分発が最終便で、それを乗り過ごすと、もうタクシーを使う他に交通手段は無いのです。 まさに陸の孤島です。「よし、帰りの便は、これを使うとして、往路の時刻はどうなっているのだろう?」
往路は午前10時50分発と、午後1時50分発の2便ですが、午後1時50分発の便は、吹屋到着が午後2時50分、これだと吹屋の滞在時間は僅か50分しかない、「こりゃ、駄目だ」
ということで、備中高梁駅を、午前10時50分発のバスに乗るべく、JRの時刻表を組んでみることにしました。
ところが、「青春18切符」のルールであります「在来線で、急行・特急を使わずに」という条件で検索しますと、JR法隆寺駅始発の早朝5時2分発に乗っても、JR備中高梁駅に着くのは、午前11時10分過ぎになるではありませんか!
「こりゃ、大変だ!どないしょー?」
「しょうがない、備中高梁発を午後1時50分にしよう、吹屋滞在1時間弱だが、何とかなるだろう」 という訳で、出発直前にドタバタと組みましたのが、下記の行程表です。
(AM8時12分)法隆寺発-(8時57分)大阪着-(9時4分)大阪発-(10時27分)相生着-(10時29分)相生発-(11時56分)倉敷着-(午後0時2分)倉敷発-(0時37分)備中高梁着
旅行当日は、例によって、奥方に、昼・夜2食分のおにぎりと枝豆、焼き鳥などのツマミを作ってもらい、近所のスーパーでビール・レギュラー缶4缶!を買って、午前8時12分発の電車に乗り込みました。
倉敷からの伯備線は、リュウちゃんは初体験でした。線路と併行して、雄大な高梁川が流れています。川の向こうには、満開の桜花を散りばめた山々が次々と車窓を過ぎていきます。 ここは、まるで桃源郷です。
車窓に拡がる桃源郷の美しさも手伝ってか、この辺りで持参した4缶のビールと、おにぎり一食分は、全てリュウちゃんのお腹の中に無事、納まりました。
備中高梁駅に定時到着、吹屋行きバスの出発時間まで1時間近く時間があります。その時間を利用しまして、駅から徒歩10分のところにあります薬師院・松連寺に足を運びました。
映画「男はつらいよ」の大ファンでありますリュウちゃん、備中高梁といえば、寅さんの妹、さくらさんの夫の博さんの故郷です。シリーズ第32作「口笛を吹く寅次郎」では、博さんの父親の菩提寺が、この松連寺にあることになっていまして、映画のロケも、この寺で行われました。 下の写真は、寅さんが初めてマドンナの朋子さん(竹下景子)に出逢った石の階段です。この寺の桜も今が満開でした。
吹屋行きのバスの乗客は、リュウちゃんを含め、わずか3人、他の2人は途中で下車してしまい、吹屋に入った時には、乗客はリュウちゃん唯1人、貸切り状態でした。 ここでは停留所だけではなく、乗客の好きな所で下車できるのです。あまり滞在時間も無いので、本日お目当ての「郷土館」の隣の喫茶店「楓」の前で下車しました。
この喫茶店には、冒頭出てきました知人より、予めリュウちゃんが行くことの連絡を入れてくれていましたので、今回はバスを下車してすぐに喫茶店「楓」に入りました。
知人から予め話を聞いていたように、この「楓」のママ(長尾さん)は今年傘寿、80歳になるそうです。ご主人には20年前に先立たれ、現在、ここに1人暮らしなのだそうです。 喫茶「楓」のママから聞いた「吹屋」 の昔話
(1) 吹屋の銅山は、江戸時代初期に、大阪の泉屋(住友財閥の前身)が開発してから、本格的に銅の採掘が始まった。 (2) 明治の初めには、三菱財閥の岩崎家により、銅の採掘が盛んになった。当時から、この辺りの家は、住友・三菱家と深い交流を持っていた。 (3) 吹屋地区の町並みのシンボルである赤いベンガラ格子の「ベンガラ」は、赤い顔料・塗料であるが、吹屋は日本唯一のベンガラの生産地であった。ベンガラの生産は、銅の採掘の副産物として採掘された「硫化鉄」が、偶然、燃焼して赤いベンガラを生んだ。いわば、偶然の産物であった。 (4) ベンガラを格子に塗る際には、黒墨を一緒に練り込む、こうすることによって、ベンガラはよく格子に定着し、防虫・防腐効果があるため、長期にわたり、ベンガラ格子を維持出切る。 (5) 喫茶「楓」の建物も、隣の郷土館の建物も、大体、築300年(!)くらいである。
下の写真は、喫茶「楓」の前の立て札、長尾家の由来が書かれています。
長尾ママは、自ら作陶したという抹茶茶碗と、これも自ら制作したというベンガラ塗りのお盆で、お抹茶を振舞ってくれました。以下は、抹茶を飲みながら、ママが話してくれたお話です。 吹屋のこの辺りの家は皆商家で、百姓仕事はやっていなかった。三菱・住友家とも深い交流があったこともあり、勉学が盛んで、この地の人達は皆、都会の学校へ進学した。(亡くなったママのご主人も早稲田を卒業されたそうです)
私(長尾ママ)には2人の娘がいるが、2人とも、地元の吹屋小学校を卒業後、京都女子大系の中学に進学、そのまま、京都女子大を卒業した。特に下の娘の協子は、女子大卒業と同時に、アメリカにダンス留学してしまい、その後、帰国してからも創作ダンス一筋の生活、「協子は、ダンスと結婚した」(現在では、協子さんは、新宿三丁目に、TANZというスナックバーを開店し、昼間は創作ダンスの先生、夜はTANZのママとして、忙しい日々を過ごしているそうです)
その話のあとで、2人の娘さんの小さい頃の写真を見せてもらいました。2人とも、中々の美人さんで、特に下のお嬢さんの協子さんは、キリっとした目線が印象的な美少女でした。
いけない、もう最終バスが出る時間だ
ということで、ママのお話をもう少しお聞きしたかったのですが、残念ながら途中で話を切り上げ、早々に最終バスに乗り込み、備中高梁へと、帰路の路につきました。下の写真は、「楓」の玄関口に鉢植えにされたカタクリの花です。 (奈良でも幻の花が、ここでは鉢植えにされている、すこしビックリしました)
奈良から持参した缶ビール4缶は、往路で全てリュウちゃんのお腹の中に入ってしまいましたので、改めて備中高梁駅前のコンビニで、ロング缶2缶を買い求め、残りのおにぎりをツマミにして、ご機嫌で家に帰りついたのが午後10時でした。
あっ!申し遅れました。冒頭に登場していただいたリュウちゃんの「知人」とは?誰あろう、「楓」のママの下の娘さんの協子さんなのです。 吹屋から奈良に戻って協子さんにメールで、本日の旅行について報告しましたところ、下記のようなメールの返信がありました。
先日は岡山の山奥まで有り難うございました。
本日、奈良の吉野の桜見物に行って来ました。 この模様は、近々、公開予定です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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