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カテゴリ:フォトブログ・園芸、春咲く花
ジャスミン もう帰りましょう もとの1人に すべて諦めて (中島みゆき:1人で生まれてきたものだから))
リュウちゃんの家の庭には、今、ジャスミンの白い花が満開になりました。ジャスミンの木もローズマリーの木と同じように、リュウちゃんの家の前を流れる水路に向って垂れ下がっています。 ジャスミンの木は、一本の根元から、10数本のしなやかな蔦(ツタ)状の幹が伸びていて、幹の先に細長い7枚の葉があり、その先に5弁の白い花を咲かせています。花は白いのですが、蕾の時には、紫がかった紅色、葉の濃い緑、蕾の紅色、白い5弁の小さな花の三色が、他の花には見られないエキゾティックな華やかさを醸し出しています。 リュウちゃん、現役の歌手では、中島みゆきさんの大ファンです。冒頭に挙げました「1人で生まれてきたものだから」は、歌詞の内容はかなりシリアスで、ジャスミンの華麗な花とは直接関係はなさそうなのですが、メロディ及び歌唱自体は華やかで、かなり好きな歌なのです。
リラの花散る今宵は 君を想い出す (ディック・ミネ「上海ブルース」、詞:北村雄三)
上の花は(判り難いのですが)、ライラック(リラ)です。
リュウちゃん、ライラックといえば、少年時代に「ライラック咲く家」という小説のタイトルを聞きまして(読んではいないのですが)ライラックが咲いているような家に漠然とした憧れを持っていました(この小説の作者は、19世紀アメリカの女流作家、ルイザ・メイ・オールコット、かの「若草物語」の作家です) また、上記に挙げましたディック・ミネさんの歌などで、ライラックへの憧れは加速したのですが、いざ、自分の家の庭に植えてみますと、他の花に埋もれてしまって、昔に憧れた感じが少しも出ないのです。 多分これは、花の造成の仕方に問題があるのでしょうね、ライラックの花のせいでは無いのだと思います。
尚、「リラの花咲く頃」という歌は(リュウちゃんの知る限りでは)二つあります。 ひとつは、岡本敦朗さんの歌謡曲、もう一つは、19世紀のフランスの作曲家、エルネスト・ショーソンの作曲したフランス歌曲です。
ある夏の夜 静かな森を 一人歩くとき (ロシア民謡「すずらん、詞:ダークダックス」)
5月に入りましてm庭の片隅の「スズラン」が開花しました。スズランの花も、高校時代に聴いたダークダックスのロシア民謡や、大好きな橋幸夫さんの「すずらん娘」で、憧れの花だったのです。
いずれあやめか かきつばた リュウちゃんの家の庭には、下記のようなあやめが咲いています。
あやめといえば、日本古来からあった花のようで、冒頭の「いずれあやめか かきつばた」は、「太平記」の。源頼政の鵺(ぬえ)退治の逸話に出てくる文言のようです。 日本古来の風流には、あまり縁の無いリュウちゃん、「あやめ」といえば、現代の女流ミステリー作家、加納朋子さんのデビュー作「ななつのこ」の伝説のヒロイン、「あやめさん」を想い出すのです。血生臭い殺人や悪意が一切出て来ない、あやめの花のように清々しいミステリー、それでいて、
ななつのこ』は、「こころ」というもっとも不可解なミステリアスなものを主題としていることで、言葉の本質的な意味において至極のミステリー作品といえる。「こころ」なる深淵を探索することにミステリーの淵源はあったはずであり、『ななつのこ』はそのポーに始まるミステリーの正系にある(創元推理文庫・斉藤慎璽氏の解説より、斉藤さんは、以前、新宿ゴールデン街でお世話になりました)
という、奥の深いミステリーなのです。作中の「あやめさん」は、リュウちゃんの「俳句もどき」の、お師匠様、「ミコちゃんの徒然俳句」のミコお師匠様を彷彿させます。あっ、「HARU@お友達募集中」のHARU姫様、「ななつのこ」、お読みになりましたか?
南の薔薇そよ風に 微笑む君の姿 (近江俊郎「南の薔薇」、詞:野村俊夫)
10数年前に現在の家を建てました時に、庭の一角に「薔薇のアーチ」を造り、紅と白の薔薇の花を植えました。一時は、紅い薔薇も白い薔薇も、よくアーチに絡み付き、見事な花を咲かせていたのですが、それから幾星霜が過ぎまして、現在では「白薔薇」は完全に消えてしまい、残りました「紅い薔薇」も、アーチの横でひっそりと咲いているのみなのです。
15世紀イングランドでは、紅い薔薇を紋章とするランカスター家と、白い薔薇を紋章とするヨーク家が、世に言う「薔薇戦争」を戦いました。この本家の「薔薇戦争」は、最終的には和解で幕を下ろしたようですが、リュウちゃんの庭のミニミニ「薔薇戦争」は、現在のところ、ランカスター家に軍配が上がったようです。
しかし、この「薔薇」という字、本当に雰囲気のある漢字ですね! 英語の「ROSE」では、とても、あの本物の「薔薇」の感じを表現出来ているとは思えませんね、ある有名な美人女優が結婚した時に「相手のどこに魅かれましたか?」という質問に答えて、「薔薇という漢字と、憂鬱という漢字が書けたから」と答えたというエピソードを思い出しましたが、さもありなんという気が致します。リュウちゃんも。これから「薔薇の憂鬱」という言葉をしっかりと漢字で書けるようにして、来るべき明日に備えたいと想っていますが、もう手遅れなのでしょうかね?
薔薇 憂鬱 薔薇 憂鬱 薔薇 憂鬱 近くの「薔薇の寺」、霊仙寺の薔薇が満開の時期です。近々足を運び、「花遍路」ブログで紹介したいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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