東日本巨大地震、被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げます。
平成23年3月11日午後2時46分、三陸沖を震源地とするマグニチュード8,8(その後、9,0と訂正)という地震観測が始まって以来の未曾有な大地震が発生しました。
大地震が発生した時間、リュウちゃんは奈良、斑鳩町の近くで、屋外作業の仕事をしていましたが、屋外では、全くといっていいほど、揺れは感じませんでした。夜、家へ帰りテレビを点けましたところ、未曾有の災害が眼前に飛び込んで来ました。既に奥方は群馬県沼田市に住んでいます長女や、同じく群馬県高崎市に勤務しています長男に安否確認を入れており、それによりますと、沼田市在住の長女は数時間電話が繋がらなかったようですが、11日夕方、電話回線が繋がり、それによりますと、強い揺れはあったものの、長女と二人の小さな孫娘は無事、建物も異常なし、東京勤務の旦那は、この日は勤務先に宿泊、翌12日の夕方に上越新幹線で無事帰宅出来たようです。高碕勤務の長男は、震災発生時、偶々名古屋出張中で、震災発生の日は名古屋で一泊したようです。
伊勢在住の弟や奥方の母上にも連絡を取りましたが、懸念していました津波の被害も軽微だったようで、リュウちゃんの親族に関しましては全員無事である事が確認出来ました。
大地震発生直後からNHKはもとより、民放各社もコマーシャルを一切排除し、特別番組をずっと放送しています。大震災発生から時間が経つにつれて被害の全容が少しづつ明らかになってきました。それによりますと、14日午前現在の死者・行方不明者は約15000人、まだ全く被害の様子が判明していない地域も多数ありますので、この数は残念ながらまだまだ増えると推定されます。
大地震発生以来、TVで映し出された想像を絶する惨禍の凄まじさに、この4日間は為す術もなく、ただ呆然とTVに見入るだけの日を過してしまいました。今でも何を為すべきなのか、途方に暮れるばかりなのですが、その混乱した頭で、何とか自分の今no思いを残したいと考え、PCに向っているところです。
何から書いていいのかも途方に暮れるところですが、、まずは現時点で懸念していることから書いていきたいとおもいます。リュウちゃんのような素人が考える今後の懸念は以下のようなものです。
(1) 巨大余震の起きる懸念
11日の午後2時46分に巨大地震が発生して以来、余震が頻発しています。TVなどの報道によりますと、この余震はこの後、尚数ヶ月は続くとの事、本震がマグニチュード9,0と巨大だった為、余震もマグニチュード7以上の巨大なものが発生する恐れが充分あります。例え今回の大地震の復興が早急に行われたとしましても、頻発する巨大余震で、連続して津波が来る、巨大な揺れが頻発する、そうなりますと、もはや壊滅的な被害を受けた地域は、もはや復興不可能となru恐れが充分あります。
(2) 何時起きてもおかしくないとされる東海・東南海・南海大地震発生の懸念
今回の大地震が引き金となり、懸念されています東海・東南海・南海大地震が近々、発生するかも知れないという懸念が高まって来たように思われます。専門家はこの懸念を言下に否定しますが、今回のような大地震が無かったとしても、あと50年くらいでこの一連の大地震が起きる確率は非常に高いというのが日本国民の常識です。今回の大地震発生を全く予測出来なかった専門家の否定を真に受ける訳にはいかないですね。今回の大地震では、地震で直接倒壊した建物は非常に少なかったようです。災害の大半は予測を遥かに超えた大津波によってもたらされました。
若し、東海・東南海・南海大地震が今回の東日本巨大地震のように、従来の想定を遥かに超えた規模のものであれば、想像するだに恐ろしいことになる筈です。問題は大津波なのです。
(3) 原子力発電所の大惨事の懸念
13日の朝日新聞の朝刊の一面トップには、「福島原発、炉心熔融」という見出しが躍っていました。「炉心熔融」と聞いて、私達が想い出すのは、1986年に起きたウクライナのチェルノブイリ原発事故です。この事故の全容は現在でも明らかにされていないようですが、当時、炉心熔融直後の大爆発で放出された放射能性物質の量は約10トンとされており、これは広島型原子爆弾の放出量の約500倍と云われています。事故発生直後、原発の周囲30キロメートルの中に居住していた住民11万6千人が強制移住させられましたが、この時の放射性物質は世界中に広まり、日本でも放射性物質が雨中に検出されたようです。
当時の強圧的なソビエト政権の下に於いても「周囲30キロの居住者の強制移住」、本来だったら、周囲100~200キロあたりまで長期に渡って人が住めない地域になっていたのではないのでしょうか?福島原発から周囲100キロといいますと、福島県全域ばかりに留まらず、山形県山形、宮城県仙台などがスッポリと入ってしまう距離です。尚、周囲200キロといいますと、栃木県宇都宮、茨城県水戸、新潟県新潟などがスッポリと入ってしまいます。首都東京は福島原発からだいたい250キロの距離、もしチェルノブイリと同規模の大爆発が起こった場合には、首都圏も危険地域にスッポリと入ってしまうような至近距離なのです。
東電をはじめとする電力各社は、政府と結託して、「原発安全神話」をデッチあげて来たような気がしてなりません。最近の関西電力のTVコマーシャルの「原発はCO2を全く輩出しないからクリーン・エネルギー」などと、噴飯物のCMを流していましたが、これは論点のすり替えです。今回の福島原発の熔融の発生で、安全神話はモロくも崩れ去ったと云わざるを得ません。
と、ここまで書いてきた中でも、どんどん新しい情報が入ってきています。この続きは、近々書いてみようと思っています。
重ねまして、今回の大地震で被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げます。
モーツアルト「アヴェ・ヴェルム・コルプス」
レナード・バーンスタイン指揮
モーツアルトが磔にされたキリストを賛美する聖書の文に作曲した晩年の傑作、阪神淡路大震災の追悼式でもよく歌われたようです。
(訳詩)
めでたし、処女マリアより生まれ給いし御身
人類のため、まことに苦しみを受け、十字架上に犠牲をなり給い
御脇を刺し貫かれ、水と血を流し給えり
臨終のもだえに先立ちてわれらの糧となり給え
前回のブログ、「早春の伊勢路~おひなさまめぐりin二見」にコメント頂きました皆様、現在に至るまで返事が出来ず、誠に申し訳ない次第です。今回の大地震発生で、当方に被害が全く無かったとはいえ、次々に押寄せる地震情報の洪水に茫然自失の状態です。次回、もう一度「東日本巨大地震」に関するブログを書き、「懐メロ人生」に戻りたいと思っています。