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2011年12月29日
カテゴリ：国内旅行
緋色の紅葉の海に漂う寒桜
12月10日、リュウちゃん、奈良公園を一周してきました。新聞の紅葉情報によれば、この日の奈良公園の紅葉は「見頃」、夏から秋にかけての高温のせいで、今年の紅葉は１～２週間くらい「見頃」の時期は遅れたようです。
本日、辿りましたルートは以下です。
興福寺～浮見堂～春日大社萬葉植物園（神苑）～春日退社～若草山の麓～東大寺南大門～古書喫茶「ちちろ」
下の写真は、鷺池に浮かぶように建てられている「浮見堂」の紅葉です。、ここは、広大な奈良公園でも別天地というべきところ、池に浮かぶ檜皮葺き(ひわだぶき)のお堂の光景は、正に天国のような浮世離れした雰囲気を醸し出しています（この辺りの紅葉は、少し「見頃」を過ぎていました）
浮見堂を後にして、飛火野地区を右手にみながら春日大社に向かいました。春日大社本殿の手前に、春日大社萬葉植物園（神苑）があります。ここは、万葉集に歌われた植物が270種植えられているという万葉集ゆかりの植物園、入場ゲートのおばさんに聞きましたところ、「紅葉も見頃ですが、寒桜が満開」とのこと、で、入場料500円を払って、園内に入りました。
下の写真は、園内の池の上に作られた能舞台の後方にある巨木「臥竜のイチイガシ」、推定樹齢1000年、災害で倒れたにも拘わらず、横たわる竜のような威容を今も見せています。
冒頭の写真は、紅葉の紅色をバックに、浮かび上がるように咲いている寒桜、春の桜と較べても小さく、慎ましやかな白い花を付けています。
植物園を後にして、春日大社に向いました。下の写真は、本殿前の鳥居の傍の銀杏、銀杏の黄金色も見頃でした。
下の写真は、若草山の麓の石段を下りたところにありますリュウちゃんお気に入りの「水谷茶屋」です。ここは、若草山山頂に至る約２キロの「春日山遊歩道」の起点となるところ、店の周辺は、奈良公園屈指の紅葉の「見所」なのです。
下の写真は、東大寺周辺の紅葉、この界隈が奈良公園を代表する「紅葉のスポット」なのです。この写真を撮った後、近くの休憩所で、コンビニで買ってきた缶ビール２本とおにぎり弁当で昼食を摂りました。少し酔っ払ってしまいました（笑）
酔うてこほろぎと寝ていたよ（種田山頭火）
（古書喫茶「ちちろ」のマスター・うだしげきさん、この写真は４年前のもの、tetsuda様ブログから拝借しました）
奈良公園を出て、約半年ぶりに、ＮＨＫ奈良放送局の裏手にあります古書喫茶「ちちろ」に行き、ティータイムを取りました（下記ＨＰ） http://www2.odn.ne.jp/chichiro/
マスターの「宇多滋樹（うだしげき）」さんは、奈良在住の映画監督・河瀬直美さんの2007年カンヌ映画祭グラン・プリ受賞作「殯の森（もがり の もり）」で、認知症の老人を熱演された方です（「殯の森」の予告編は以下）
店名「ちちろ」とは、「コオロギ」の古名、築100年くらい経った店の建物は
マスターの宇多さんはリュウちゃんと同い年、映画や音楽（クラシック）にも詳しく、よく勉強されておられます。この日は最初、客はリュウちゃん一人でしたので、宇多さんと昔懐かしい映画の話などをして、楽しいひと時を過ごさせて頂きました。
店内には百枚を超えるクラシックのアナログレコード（ＬＰ盤）が置かれていて、常にクラシック音楽が静かに流れています。リュウちゃん、レコード会社時代に集めましたクラシックのＬＰ盤を1000枚近く保有していまして、もう自宅では聴かなくなりましたので、宇多さんに差し上げることにしました。 で、18日にＬＰ10枚くらいと、ＣＤ10数枚などを持参して再訪し、貰って頂きました。
18日に差し上げたＬＰ・ＣＤの幾つかを挙げてみますと、 ヨゼフ、スークのバッハ「無伴奏ヴァイオリンソナタ＆パルティータ」 タチアナ・二コラーエワのバッハ「ゴルトベルク変奏曲」 タートライクヮルテットのバルトーク「弦楽四重奏曲全集」 ショスタコーヴィチ「森の歌」などです。
来年は、河瀬直美さんが主唱する「なら国際映画祭」が、かなり規模を拡大して開催されるようです。宇多さんも、そのお手伝いで忙しくなりそうとの事、
「温故知新」、奈良の古い文化遺産だけではなく、「映画祭」という新しい文化で、古都奈良が盛り上がるといいですね、
2012年の奈良に期待！！！です。 ーーー バッハ：無伴奏ヴァイオリンパルティータより「シャコンヌ」
バッハ：「ゴルトベルク変奏曲」より、第20、30変奏とアリア」
由紀さおり「夜明けのスキャット」 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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