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テーマ:最近観た映画(54)
カテゴリ:日本映画(邦画)
1964年、 この時代は、戦後の「坂の上の雲」の時代だった!
先日、話題の映画、「ALWAYS 三丁目の夕日'64」を観てきました。 初の3Dによる作品、リュウちゃん、3D体験は3年前の「アバター」以来2回目の体験、その時の「3Dメガネ」がありましたので、それを持参しました。 (「三丁目の夕日'64」予告編)
映画の冒頭で、夕日町から飛ばされた紙飛行機をずっと追ってカメラが上空に上がる、カメラはそのまま更に上空に上がり、そのまま東京タワーに近づき、どんどん上昇、最後にタワーのてっぺんで停止、3Dのメガネ越しに、東京タワーのてっぺんがつかみ取れそうなところまで接近、これには唖然としました。
この映画のVFX(視覚効果)、凄い!
第1作の公開が2005年11月、時代設定は昭和33年、リュウちゃん小学校6年生、 第2作の公開は2007年11月、時代設定は昭和34年、リュウちゃん中学1年生、東京タワーが完成したのが昭和33年12月23日(完工式)、、 今回の第3作の時代設定は昭和39年、リュウちゃん高校3年生、
ちょうど、映画の中の「鈴木オート」の息子の一平ちゃんや古行淳之介君とリュウちゃんはほぼ同じ年代です。リュウちゃん、「三丁目の夕日」シリーズは、古行淳之介君と同じ視点で観ました。
今回の「三丁目の夕日'64」では、主役は吉岡秀隆演じる「茶川竜之介」が主役、また、「鈴木オート」の従業員、青森から集団就職で上京してきた「六ちゃん」(堀北真希)」の恋愛・結婚のエピソードが話の中心になります。
「茶川竜之介」は東京帝国大学卒業で万年芥川賞落選のしがない作家、 この名前は、勿論、芥川龍之介のモジリです。 ちなみに、育て子の古行淳之介は吉行淳之介のモジリ(吉行さんは昭和29年に芥川賞受賞)、古行少年の実の父親は川渕康成(=川端康成)、母親は古行和子(=吉行和子=吉行淳之介の妹・女優)、
堤真一演じる「鈴木オート」の社長の名前は「鈴木則文」、、昭和40年代の東映を代表する映画監督と同姓同名です。
主人公の茶川竜之介は月刊少年雑誌「冒険少年ブック」に絵物語の原作を書いています。リュウちゃんの少年時代は以下のような月刊少年雑誌がありました。 ★ 「少年」(光文社)→手塚治虫「鉄腕アトム」、横山光輝「鉄人39号」、(読物)江戸川乱歩「怪人二十面相」 ★ おもしろブック(集英社)→杉浦茂「少年西遊記」、吉田竜夫「プロレス五郎」、(読物)山川惣冶「少年王者」、 ★ 冒険王(秋田書店)→福井英一「イガグリ君」、石森章太郎「サイボーグ009」、(読物)福島鉄次「砂漠の魔王」 ★ 少年画報(少年画報社)→竹内つなよし「赤銅鈴之介」、桑田次郎「まぼろし探偵」、(読物)永松健夫「黄金バット」、小松崎茂「地球SOS」
映画でも紹介されるように、この頃の月刊少年雑誌は、漫画と挿絵のついた読物(絵物語)が二つの柱でした。この映画の昭和39年頃は、絵物語が後退し、漫画一色になって来た時代です。リュウちゃんも小学校の頃は、「鉄腕アトム」、「少年西遊記」などの漫画と同じように、「怪人二十面相」や「少年王者」を愛読していたのです。
「三丁目の夕日」はリュウちゃんの大好きな山田洋次監督の「男はつらいよ」とよく似ている!
先ず、話の舞台が東京の下町、 次に、人物の設定、勿論、「男はつらいよ」とは少し違いますが、リュウちゃんは以下のように両作の人物を比定しました。
茶川竜之介=車寅次郎(吉岡秀隆のメイク、山田洋次の風貌と酷似しています) 鈴木オートの社長=寅のおいちゃん、その妻トモエさん(薬師丸ひろ子)=寅のおばちゃん、 宅間先生(三浦友和)=御前様(笠智衆) 六ちゃん(堀北真希)=タコ社長の会社の従業員、諏訪博、 ヒロミさん(小雪)=寅の妹・さくらさん(倍賞千恵子) 古行淳之介=寅の甥っ子の満男君(吉岡秀隆)
「男はつらいよ」は昔風に云えば「下町人情喜劇」ですが、「三丁目の夕日」も正に同じだと思いました。
「三丁目の夕日'64」のストーリーの骨子は六ちゃんの恋物語、リュウちゃん、今作ではこの部分に少し不満を感じました。
堀北真希が美しすぎる。恋人の菊池医師の人物造形が平板、
六ちゃんを演じた堀北真希は第1作の時は16歳、第2作は18歳、今作は23歳です。第2作のあと、「白夜行」で六ちゃんと正反対の美女を演じましたが、第3作の六ちゃんはは、紛れもない美女、 今となれば純朴な田舎娘の六ちゃん役は堀北さんには難しい、演技は悪くないのですが容姿が裏切る、映画って、難しいですね。
但し、不満だったのはこの一点のみ、他の点は、「男はつらいよ」と同じ、上質のノスタルジック・エンタテインメント作品に仕上がっていたと思います。
映画の時代背景として出てくる「東京タワー」、「東京オリンピック」、「新幹線」、「カラーテレビ」など、日本の上げ潮の時代を象徴するものが見事に配列されていました。この時代は戦後の「坂の上の雲」の時代だったのですね。
現代は「坂の下の悲惨」の時代、もう、この映画のような上げ潮の時代は二度と戻らないような気がしています。 ーーー
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