リュウちゃんの懐メロ人生

細野大臣「福島４号機は震度６強でも大丈夫」

リュウちゃん「では震度７で日本はお終いなのか！」

５月26日（土）、政府と東電は爆発した福島原発４号機を一部マスコミに公開しました（以下は５月28日、関西テレビ「スーパーニュース・アンカー」です）

http://youtu.be/9rTe-W1rNUY

細野剛志原発担当相は、この短い視察のあと、記者会見を行い、「私共に認識では、震度６強の地震が来ても４号機の健全性は維持出来る」というコメントを出しました。

このコメントを聞いて、リュウちゃん、仰天しました。

それでは、震度７の地震が来たら、日本はお終いではないか！

「スーパーニュースアンカー」は以前も何度か拙ブログで紹介しましたが、フジテレビ系「スーパーニュース」の関西版です。放映時間は「スーパーニュース」と同じ月～金曜日のＰＭ４：48分～７：00、メインキャスターは安藤優子ではなく、若ハゲの山本浩之（通称ヤマヒロ、50歳、関西テレビアナウンサー）

この番組、リュウちゃんはメジャーのニュース番組としては稀に見る「硬派」なニュース番組だと思っています。報道管制のきつい関東では、とても放送出来ないような反・原発の砦とも云うべき番組です。コメンテーターが東京の木村太郎一辺倒と違って、日替わりで交代、特に月曜日の内田誠、水曜日の青山繁春のコメントにいつも注目しています。

26日の４号機のマスコミ公開の一日前、25日（金）のテレビ朝日「報道ステーション」で、

「４号機は大丈夫か？」

という特集番組が放送されました。

５月25日付けテレビ朝日「報道ステーション～４号機は大丈夫か？」

http://youtu.be/jOEkyTPLWzA

キャスターの古舘 伊知郎は上記の番組に先立って大震災から一年後の３月11日、以下のような決意を番組内で表明しました。

http://youtu.be/V4tmHcxpE5w

「原子力村という村が存在します。また、地域を分断してまで、原発を誘致した部分があったと考えています。その根本を徹底的に議論しなくてはいけないのではないでしょうか、そうしないと、生活の場を根こそぎ奪われてしまった福島の人々に申し訳が立ちません。私は日々の報道ステーションの中でそれを追求していきます。

もし、圧力がかかって番組を切られても、私は本望です。

さて、25日の「報道ステーション」の「４号機は大丈夫か？」をリュウちゃんなりに検証してみます。

（キャスター；古舘伊知郎、コメンテーター：佐野 眞一（ノンフィクション作家）

（番組の構成）

（二つの問題）

（１）   原発の内部で働いている人の証言

（２）   使用積み燃料プール内の燃料は、ある条件で爆発する可能性があるという実験、

★４号機は見るも無惨に壊れている、事故収束という言葉とは裏腹に、今、危険性を指摘する声が強まっている。４号機は地震で崩壊するのではないか？

★    （東電・原子力立地本部長代理。松本純一氏のコメント）

「今回の測定結果をもっても、健全性は確認出来た。使用済み燃料を安全に保管出来ていると考えています」

更に25日の記者会見で松本氏は、

「４号機の建物に対して、壊れるんじゃないか、とか、傾いているんじゃないかとかの意見をよく聞くが、実際にレーザーの測定あるいは水位の測定を行った結果では、傾いていないという判断をした。強度の確認も出来ているので、使用済み燃料を安全に保管出来ているものという風に考えている。

（４月24日、４号機を視察した内閣府の中塚副大臣と東電のやりとり）

（東電）プールの床下の補強をしてあります。見ての通り、殆ど健全な状況です。

何故東電は４号機のプールの安全性を、やっきになってアピールするのか？

４号機は水素爆発で、建屋の下まで吹き飛んだ。このため、余震で崩れるのではないかという声が事故直後から起こった。中でも、懸念が高まっているのが燃料プールだ。ここには、使用済みも含め、核燃料が1535体存在する。

（京大助教・小出裕章氏の説明）

ここにあるセシウム137の量は、少なく見積もっても広島原爆換算で5000発、大きな余震が起きて燃料プールが崩れ落ちてしまうようなことになれば、また再び大量の放射性物質が噴出してしまう、

★    アメリカでも４号機を視察したワイデン上院議員が藤崎駐米大使に手紙を送付し、４号機の危険性を訴えた。

（原発作業員の話）

噂だと、プール自体が傾いているという話だ。だから作業している最中に、外でも感じられる揺れが来た時に、先ず４号機が大丈夫かなと見る。

（東電・松本純一氏単独インタビュー）

使用済み燃料プールの強度という意味では、事故前の状況よりも向上していると考えている。昨年、燃料プールの下に鉄柱を入れ、コンクリートで固める補強をしたからだ。地震に対する強度は、工事前に比べて２割上がった。

（テレ朝）100％安心してよいのか？

（松本）０か100かで答えることは難しいが、避難している皆様が安心して帰還して大丈夫だと思います。

本当に大丈夫なのか？

（かって東芝で格納容器の設計に従事した後藤政志氏の談）

４号機も強度計算は、全データがないと出来まい。東電は全データを公開

しないので、客観的な検証が出来ない、

東電のスポークスマンである松本純一氏の言い分は、客観性が皆無で、リウちゃんは全く信用する事が出来ません。

東電の隠蔽体質は、全然変わっていないと思います。

（以下、「福島第１原発４号機が危ない（３）」に続く）