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テーマ:福島第1原発の大事故(67)
カテゴリ:原発問題
原発は究極の不安定電源だ! (広瀬隆氏)
6月8日、野田首相は「大飯原発再稼働宣言」を出し、大飯原発3、4号機は7月の再稼働に向けて準備に入りました。
大飯原発再稼働の是非については、現状では、6:4くらいの割合で、再稼働反対が多いように思われますが、まだ4割くらいは、「再稼働賛成」あるいは「条件付再稼働賛成」であると考えられます。
再稼働賛成派の意見は以下のようなものだと思われます。
(1) 夏場に電力不足が起こったら、経済だけでなく、国民生活や国民の命の危機だ、15%の不足は、火力発電や再生可能な自然エネルギー発電では追いつかない。問題はあるが、目先の危機を回避するために、再稼働は絶対必要だ(目先の危機回避のための再稼働論) (2) 原発は、一番安価でクリーンな発電方法だ、仮に原発を停止して、火力発電に頼るとすると、燃料費が膨大に膨らみ、電力料金は現在より遥かに高いものになる。また、原発運転では、基本的に炭酸ガスは出ないので、クリーンエネルギーである、全て火力になったら、炭酸ガスの排出量は如何ほどになるのか?空恐ろしいことだ(クリーンエネルギー。発電コストから来る再稼働論) (3) 太陽光発電や風力発電は、一見クリーンで理想的なエネルギーだが、安定性に欠ける。太陽が出ない日や、風が吹かない日には発電出来ない、いわば「不安定電源」である。やはり安定的電源である原発再稼働なしには、安定的な経済の営み、安定的な国民生活は望めない(原発は安定供給電源であるとする再稼働論) (4) 大飯再稼動については、ストレステストを始め、政府や原子力安全・保安員などが暫定的とは云え運転の安全を保障し、野田首相の責任で再稼働する運びになった。国の首長である野田首相が責任を持つのだから、国民は首相の判断に従うべきであろう(政府を信頼するところから来る再稼動論)
リュウちゃんは以前のブログでも表明しましたように、「原発即全廃論者」です、従って「大飯原発再稼働、断固反対論者」ですが、上記の再稼働賛成論者の意見を全面否定する明確な論理は、少しあやふやなところがありました。正直申しますと、これらの賛成論を徹底的の論破出来る確固たる論理を持っていなかったか、論理に幾つか欠落した部分がありました。 今回のブログでは、上記「賛成論の論拠」を、以下の「広瀬隆氏の講演」を詳細に検討する事により、徹底的に論破してみたいと思います。現在、賛成論の方も、お付き合い頂ければ幸いに存じます。
野田首相の「再稼働宣言」が行われた1日前の6月7日、週刊朝日主催の「広瀬隆」氏の講演会が放送されました。 http://www.ustream.tv/recorded/23140879
この放送の内容は、冒頭の原発賛成論に対して、決定的な反論となっていると考えています。以下、講演会の時系列に沿って、広瀬さんの講演内容を文字に起こしてみようと思います(カッコ内は上記ビデオの大体の放映時間です)
(1)原発再稼働が許されない法的根拠~「原子炉立地審査指針」について(~33分) ★5月18日、ドジョウ内閣が今夏は電力不足になるというテロ口実を挙げて、関西電力管内の企業や家庭に対し、最大使用電力を、猛暑の2010年比の15%削減するよう求める節電目標を決めた(3分23秒)
★ストレステストは大地震が起こらないヨーロッパ基準である。日本に導入しても無意味、日本には「原子炉立地審査指針」という「原子力の憲法」がある。そこには、「原発の立地場所は、過去に極めて大きな地震・津波・台風などの自然現象がなかったことは勿論、将来もあるとは考えられない場所に立地しなけてばならない」とある。しかし、日本にそんな場所はどこにも無い。 日本の原発は、全て「原子炉立地審査指針」違反である。 福島原発事故は、「原子炉立地審査指針」違反の立地選定が真の原因である。日本には、「原子炉立地審査指針」の照らし合わせれば、どこにも得立地場所は無い。 ★勿論、大飯原発の立地場所は、「原子炉立地審査指針」に違反している。(10分~33分・前半)
(2)関西に電力不足は起きない(39分36秒~) ★広瀬氏は技術者として勤務していた時代は、工場は皆自家発電を持っていた。1970年代後半頃から、企業の電力会社依存が強くなった。(~43分) ★しかし、3・11以来、関西の一般企業でも自家発電設置は進んでいる。例としてコマツ大阪工場に3000kwの自家発電機を設置、7月より稼動予定、他に大和ハウス、オムロン、東レ、武田薬品、新日本製鉄、ダイエー、三菱自動車、近鉄百貨店(省エネ)、安川電機、関電はこうした企業の自家発電、省エネを見込まないで今夏の需要予測を産出している。
★ では、昨年来、自家発電用として、どれ位のエンジン発電機が生産されたのか? 経産省の統計によれば、去年の1月から今年3月までに生産された発電機の累計は、電力量にして880万kw、原発9基分に相当する。この内、近畿地方で生産されたものは、発電量236万kw、大飯原発2基分に相当する(大飯原発は要らないということを発電機の生産量が証明している)
★ 近畿では、昨年9月~今年6月までの発電機の生産量は少なくとも179万kwに登る。179万kw増えれば、今夏の関電のピーク電力は、 2784万kw(昨年夏のピーク電力)-179万kw=2605万kwとなり、これは関電が想定している今夏のピーク電力3030万kwよりも425万kwも少ない。つまり大飯原発3・4号機の合計236万kwよりはるかに大きい。従って、大飯原発を稼動しなくても、電力不足は起きない。
(3)原発と火力、どちらが安定した電源か?(52分38秒~) ★原発は中程度の地震でも、自動的にスクラム(トリップ)して運転を停止するように設計されている。そして停止すれば当分再稼働しない。 普通にやっても、稼動準備から稼動まで10日~2週間くらい掛かる、
★仮に今夏、大飯原発が再稼働して、それに頼って関西圏の電力が停電を遁れるとすれば、若狭湾に中程度の地震があればどうなるのか?たちまち原発は運転を停止し、10日~2週間くらい原発からの電力供給はストップする。通常に運転していても1年3ヶ月毎に定期点検でストップし、ストレステストを実施すると、一ヶ月くらいは完全に電力供給がストップする。
つまり、原発は究極の不安定電源である!
(大飯原発再稼働、断固反対(5)~広瀬隆氏の講演に学ぶ(2)に続く)
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