リュウちゃんの懐メロ人生

初冬の上野公園、

早や2012年は暮れんとす。

12月５日に、リュウちゃん、一年ぶりに上京しました。

上京の目的は、昔のレコード会社の気の置けない仲間が毎年渋谷の中華料理店で開催している忘年会に出席する為です。

忘年会の出席メンバーはリュウちゃんを入れて総勢７人、殆どのメンバーが20代の社会人になってから直ぐに知り合った、かれこれ40年仁渡る長いついあいの仲間です。年齢的には、昭和20年生まれが１人、リュウちゃんと同じ昭和21年生まれが２人、後の４人は昭和22年生まれ、皆「団塊の世代」の一歩手前のアラカン爺いなのですが、７人共、気分はまだ20代の儘、つまり、20代からちっとも成長していない愉快な仲間たちなのです。

昨年は、大阪からJR高速バスを使って中央道経由で上京しました。午前７時40分大阪駅発、午後５時くらいに新宿駅着、これだと片道のバス料金が6000円、リュウちゃんは視力障害者手帳を持っていますので、半額の3000円で上京できます。料金が安くつくのもメリットなのですが、大好きな映画「男はつらいよ」の寅さんと同じように、新幹線があまり好きではなく、鈍行の旅が好きなリュウちゃんといたしましては、ゆっくりと１日かけて上京するのが昔から好きだったのです。

しかし、今年は、例の笹子トンネルの天井板落下事故が直前に発生した為、やむなく往復共新幹線を使うことにしました。

昼頃、奈良を出発、東京駅に着いたのが午後３時、７時スタートの忘年会まで時間がありましたので、俄かに思いついて上野公園に行ってみることにしました。

下の写真は、東京文化会館横のイチョウです。この辺りにはイチョウの木が多く、丁度イチョウの葉が黄金色に輝いていて素敵な景観でした。

東京文化会館の横手にある「上野の森美術館」では、「ツタンカーメン展」が開催されていて賑わっていましたが、今回は上野公園を散策するのが目的だったので、ここは素通りしました。

下の写真は寛永寺清水観音堂前の紅葉です。

http://www.geocities.jp/kiyomizudo/

リュウちゃん、30代のころ「寛永寺の娘さん」と仕事をしたことがあります。

この「娘さん」は、2003年に亡くなった有名な文芸評論家の奥さんで、傑出した女性でした。

仕事をしていた頃は「寛永寺の娘さん」とだけしか聞いていなかったのですが、改めて調べて見ましたところ、彼女の父親は、折口信夫の後継者といわれる民俗学者にして寛永寺の子院の「東漸院」の住職であった築土鈴寛（つくどれいかん）であることが本日判明しました。

寛永寺と聞くと、彼女のことを思い出します。

まゆみさん、今頃、どうされているのかな？

下の写真は東京国立博物館前の噴水です。この界隈も、紅葉よりイチョウが多いのです。尚、冒頭の写真は、国立科学博物館の前に展示されているシロナガスクジラのオブジェです。

あれ！

西郷さんの銅像はどこにあるのだろう？

上野公園には何度も来たことがあるのに、久しぶりに着てみると公園のシンボルである西郷さんの場所が判らない。リュウちゃん、正真正銘の方向オンチ人間なのです（苦笑）

それから30分程、上野公園を彷徨しやっと見つけました。何のことはない、最初に通った「上野の森美術館」の横手にあったのです。

渋谷での忘年会は、いつものように時候の挨拶など堅苦しい儀式が一切ない、いきなりの無礼講、皆、それぞれのジャンルの音楽通で、それぞれ勝手な音楽論議を交わし、ガンガン酒を喰らい、20代の頃とちっとも変わらない楽しい飲み会になりました。

リュウちゃんは、その後、昔馴染みにしていたカラオケスナックを２軒ハシゴ、新宿歌舞伎町で沈没しました。

翌日は、市谷で美人メル友のYさんとランチ、Yさん、アラフォーの半ばですが、益々美しさに磨きがかかってきました！

Yさんとランチの後、巣鴨（駒込？）の「六義園」を暫し散策、楽しかった２日間の余韻を残しながら夕方の新幹線で奈良に帰郷しました。

この楽しい忘年会が何時まで続けられることやら？

Yさんとの交流は何時まで続けられることやら？

さまざまな感慨を乗せて、リュウちゃんの2012年は暮れようとしています。