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テーマ:福島第1原発の大事故(67)
カテゴリ:原発問題
原点に戻る、隗より始めよ、 平井憲夫の告発文は、今や「反・原発の古典」だ。 (パウル・クレー:死と炎)
約2年前、リュウちゃんが「反・原発ブログ」を書き始めて暫くした時、下記の平井憲夫氏の「原発がどんなものか知ってほしい」という告発文に出逢いました。
これまで、広瀬隆氏や内橋克人氏などの著作で、観念的に原発の恐ろしさは知っていたつもりでしたが、原子炉のプラント技術者の具体的な告発文を読んで、改めて原発の恐ろしさが判った思いがして、一昨年3月28日、下記URLのようなブログを書きました。 http://plaza.rakuten.co.jp/0511katutyan/diary/201103280000/
上記ブログを書いた時から約2年、最近、ブログ友の土壇場サヨコ さんが、平井氏の動画を取り上げられている事を知りました。 http://www.youtube.com/watch?v=rvS-xW2SiYw
皆様、先ずは、上記告発文と、動画を読んで、聴いて見て下さい。
昨年12月の総選挙で、自民党が大勝してしまいました。 2011年3月11日の東北大震災で福島第1原発が壊滅的な大事故を起こし、国土の1/10程が放射能に汚染されてしまったというのに、選挙ではその事が争点にならず、結果的には原発推進の立場であると思われる自民党が政権を取ってしまったことは、残念というより言葉がありません。
自民党は選挙公約では、「原発再稼働の判断は、3年以内に行う」と、争点になる事をぼかし、隠蔽していましたが、総選挙で大勝すると、早くも再稼働はおろか、新たな原発の新設、原発の輸出(以下のURL)を示唆してきました。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130115-00000071-reut-bus_all
自民党は原発の問題を「エネルギー問題」にすり替え、日本が経済成長を続けていく為には、安定エネルギーとしての原発は必要不可欠であるとの論を繰り返し、電力会社が大きな影響力を持っている経済諸団体もこれを熱烈に支持しました。安倍政権になってから、日本の株価は急騰し、輸出産業に有利な円安も急激に進んできました。株高と円安で、今年の新年には、あたかも明るい未来が拓けているかの幻想を、相当数の日本人が抱いたのではないでしょうか。
しかし、これは「束の間の幻影」ではないのか?
安倍内閣発足直後に、「強い経済」を実現する為の「3本の矢」(1、大胆な金融政策、2機動的な財政政策、3民間投資を喚起する成長戦略)なる政策の柱を決定し、この「3本の矢」を同時に実現する為に、「緊急経済対策の3つの重点分野」として、以下の3つを掲げました。
(1) 復興・防災対策 (2) 成長による富の創出 (3) 暮らしの安全と地域活性化
しかし、リュウちゃんのような一般庶民の目線で見るとこれは順序がまるで逆のように思われます。時の政府が先ず第1に為すべきことは「国民が安心して暮らせる国をつくる」ことです。
(1) 笹子トンネルの天井板崩落の問題 (2) 首都高速道路の老朽化の問題 (3) オスプレイ、ボーイング787の事故頻発の問題
最近、大きく報道された「国民の生活を不安にしている問題」は上記のようなものが挙げられますが、これらの問題は全て原発の問題に直結します。 原発問題を先送りにして、目先だけの口当たりのいい経済政策を推進して、仮に多少の経済成長が成し遂げられたとしても、それは一時的な「絵に書いた餅」であり「空中楼閣の繁栄」であり、「大企業を潤すだけの繁栄」に過ぎないと思います。一般庶民とは無縁な「幻の繁栄」、「消費税を上げることを正当化するための「偽の繁栄」だと思います。
(以下、先に公開した「2013年原発ブログ事始め(2の2)に続きます) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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