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リュウちゃんの懐メロ人生

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2013年04月30日
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カテゴリ:クラシック音楽

 

父と母が、そして歴史が聞いた「原爆の音」、

それを私の血がいま、聞いているのかも知れない。

佐村河~1.JPG

(佐村河内守)

 

(先に公開した、「佐村河内守の音楽(上)」の続きです)

 

以下に、佐村河内守の音楽につきまして、リュウちゃんの(下手な)注釈・感想を書いてみます

(リュウちゃんの注釈・感想)

(1)「全聾の作曲家」としては、ベートーヴェンが有名です。ベートーヴェンは1810年、40歳の時に「全聾」になったとされています。彼の9つの交響曲で云いますと、佐村河内守が幼い時に聴いて感動し、交響曲の作曲を志すきっかけとなった「交響曲第6番<田園>」は全聾になる直前の1808年に完成しています。

 

(2)ベートーヴェンが全聾になって初めて作曲した交響曲は、「のだめカンタービレ」で有名になった「交響曲第7番」で、完成したのは1813年です。有名な「交響曲第9番<合唱>」も勿論、全聾になってからの作品です。

 

(3)もう一人、全聾の作曲家を挙げますと、「モルダウ」を含む6曲の連作交響詩「わが祖国」で有名なチェコの作曲家・スメタナです。代表作「わが祖国」が完成したのは、全聾になってから5年後でした。

スメタナ「モルダウ」

http://www.youtube.com/watch?v=M3SmylXuTUc

 

(4)ベートーヴェンもスメタナも、後天的に「全聾」になりましたが、それまで培った音楽修練による「音楽脳」は全く損なわれなかったのですね。これは佐村河内守も同じだったのだと思います。

 

佐村河内守は全く耳が聴こえなくなった時、少年時代に親しんだベートーヴェンのピアノソナタ「月光」や、さまざまな管弦楽曲を、頭の中にある記憶だけを頼りにして、楽譜を書いてみたそうです。その楽譜がオリジナルの楽譜と、1音たりとも違っていなかった事で、「全聾」でも作曲家としてやっていけるという「希望」を見出したという話が「金スマ」にありましたが、

のエピソードには本当に感動しました。

彼は「単なる全聾」だけででなく、その上に「四六時中の激しい耳鳴り」、ベートーヴェン以上の厳しいハンディを背負っている訳ですが、音楽は少しも損なわれていない、むしろそのハンディの下から「神の啓示」のように降臨してくる音楽は正に「魂の音楽」素晴らしいものだと思います。

以下に「HIROSHIMA>」のラストの部分を貼り付けます。

http://www.youtube.com/watch?v=M6rEeASHo64

 

リュウちゃん、この部分を聴いて、19世紀末の交響曲作曲家・グスタフ・マーラーの交響曲第5番の「アダージョット」を思い出しました。

http://www.youtube.com/watch?v=Fvb1ITRFXhc

 

(5)音大を卒業していないクラシック畑の作曲家としましては、

日本では武満徹(たけみつ・とおる)が有名です。

彼は高校を卒業し、一応東京芸大作曲科を受験しましたが、受験初日に網走から来た天才少年と意気投合、その結果、「作曲をするのに学校だの教育だの無関係だろう」との結論に達し、2日目の試験を欠席してしまったそうです。この網走から来た天才少年は後日、自殺したそうです。佐村河内守の弟が、彼の音大受験を止めることを後押しし、その後暫くして夭折したことを思い起こしました。

武満徹「弦楽のためのレクイエム」

http://www.youtube.com/watch?v=uHfa1uCAmAA

 

(6)彼の出世作となった「鬼武者」フル・アルバムです。200人を超える大オーケストラによる音楽は、前代未聞の78段のスコア(総譜)が使われたそうです。

http://www.youtube.com/watch?v=ldQT8yg-yJM

 

この曲を聴いて思い出したのは、やはり19世紀ウィーンの作曲家・アーノルド・シェーンベルクの大曲「グレの歌」です。この曲は5人の独唱、男性・混声合唱、大編成のオーケストラで演奏される曲で、演奏時間110分、楽譜は53段のものが使われています。

「グレの歌」全曲

http://www.youtube.com/watch?v=HMQ3v7DNo5c

 

(7)「無伴奏ヴァイオリンの為のシャコンヌ」

http://www.youtube.com/watch?v=Rv6lXsrq1Hk&playnext=1&list=PL0B2AAA5C003A0CFF

 

「シャコンヌ」とは、アメリカ大陸に起源を持つ舞曲の一種ですが、ヨーロッパのバロック音楽では、高音部に主題を持つ変奏曲の一種として盛んに音楽が作られました。以下にバッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番」の終楽章の「シャコンヌ」を貼り付けます(この曲は明らかに佐村河内守の「シャコンヌ」に影響を与えていると思います)

http://www.youtube.com/watch?v=DBJPVnJ8m-Y

 

以上、俄か仕込みの知識で、佐村河内守の音楽について語ってみましたが、現在の感じと致しましては、彼の音楽はバッハ~ベートーヴェン~マーラー~シェーンベルクというシリアスなドイツ系クラシック音楽を「源泉」として、それに武満徹のような従来の狭い意味の「現代音楽」を遥かに超越した音楽、それに加え、被爆者の両親から受け継いだ「原爆の音」が渾然一体と融合することにより、これまでクラシックに馴染みの無かった人々の心の奥底に直接突き刺さる「魂の音楽」になったのだと思いました。

 

実はリュウちゃん、未だに<HIROSHIMA>全曲を聴いたことがありません。

来年の4月13日に姪が主席ファゴット奏者をやっている群馬交響楽団のコンサートがありますが、是非、この高崎市のコンサートを聴きに行きたいと思っています。

 

和美ちゃん、女房と二人分のチケット、

宜しく頼みますね!

 

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小出裕章『原発と憲法9条』は、奈良・大和郡山市にある小さな出版社・遊絲社(ゆうししゃ)より発売されています。皆様、是非この本を最寄の公共図書館にリクエストして下さい。そのことで、この本が全国の原発に関心のある人々に広く読む機会が与えられることを期待致します。

http://www.yuubook.com/center/hanbai/syoseki_syousai/syousai_genken9.html

 






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最終更新日  2013年04月30日 20時09分47秒
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