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カテゴリ:クラシック音楽
これくらい、「冬の旅」を歌える歌手が、 果たして今の世の中に何人いるのだろうか? (日本テレマン協会・延原武春氏~2013年3月31日のコンサートでのコメント)
来る6月1日、大阪・イシハラホールで、後久義昭(ごうきゅうよしあき)さんによるシューベルトの歌曲集「冬の旅」の全曲(24曲)コンサートが開催されます(PM2時開演)
以下に後久さんのプロフィールを貼り付けます。 http://www.eonet.ne.jp/~gokyu/profile/gokyu.html
以上のプロフィールにありますように、彼は中学校の時がら合唱の世界に入り、高校~大学~近鉄勤務時代を通じ,一貫して合唱の世界で活躍してきました。 40歳を過ぎた頃、仕事と並行して延原武春氏が主唱する「日本テレマン協会」の室内合唱団に所属、プロ歌手としてのスタートを切りました。 2003年、還暦を迎えた歳に、延原氏の指導の下に、ソロ活動を開始、2004年、シューマンの歌曲集「詩人の恋」(全16曲)のコンサート開催、2006年のイシハラホールでのシューベルトの歌曲集「美しき水車小屋の娘」(全20曲)のコンサートは、クラシック音楽専門誌「音楽の友」で、「ドイツ語を透明感の強い発声にのせる歌唱法、かつ曲想の深淵をしっかり見据えた演奏」であると絶賛されました。
今回の「冬の旅」は、彼自身の言葉によれば、「ライフワーク」、 6月1日の全曲コンサートの前に、昨年夏、「冬の旅」第1部(前半12曲)、今年の3月に、第2部(後半12曲)と、2回に渡るプレ・コンサートを開催、このプレ・コンサートで、6月1日の「本番」に備えて、歌唱の問題点を聴衆にチェックしてもらい、後久さん自らも、より完璧な「本番コンサート」に向けて問題点を総チェックするという周到な準備をして「本番」に臨むことになりました。
こんなに万全の準備をしてコンサートに望む歌手が他にいるだろうか!
(このブログの冒頭に挙げた恩師の延原武春さんの言葉は、2回目のプレ・コンサートの後の挨拶で延原さん本人から発せられた言葉です。必ずしも延原さんの言葉そのままではないかもしれませんが、当日の話を目の前で聞いたリュウちゃんは、出来るだけ正確にに延原さんの言葉そのままを伝えたつもりです。いつも歯に衣を着せぬ厳しい批評をされる延原さんの最大の賛辞だと思いましたので、敢えて、この言葉をリュウちゃん独自の判断で引用させて頂きました)
シューベルトの歌曲集「冬の旅」は、1827年、彼が30歳の時に、ドイツの詩人。ヴィルヘルム・ミュラーの「さすらいのうた~冬の旅」及び、その詩集に新たに12編の詩を追加して改編された詩集「旅する笛吹きの遺稿詩集」をテクストとして作曲されました。
詩の内容は、 「失恋した若者が冬の夜に家出して、雪と氷に閉ざされた山野をさすらい、時々、過去の愛の思い出に耽るが、孤独と絶望から遁れることが出来ず、最後は乞食同然の辻音楽師に寄り添っていく」、というものです。
ミュラーの詩句の表面上の意味を辿る限りでは、ごく単純で、暗く退屈で、展開に乏しい内容の詩になっています。
しかし、この暗く単調な詩に作曲された シューベルトの歌曲集は、 「中に分け入ると、全篇が多様性に満ち、ひとつの曲が他の曲を注釈する輻輳した相互関係を持っていて、さまざまな聴き方読み方が可能になる」(梅津 時比古「冬の旅~24の象徴の森へ」)
「表面上の単調で月並みな物語の裏に、発音の類似した語句を掛け言葉のように使って目も彩なギリシャ神話の世界を同時進行的に展開させている」(浅田秀子「冬の旅~冥界のヘルメス」)
などと評されるように、ミュラーの単調な詩を遥かに凌駕した古今東西のクラシックの名曲として親しまれています。
以上のように、シューベルトの歌曲集「冬の旅」は、クラシックファンに取りましては、なじみの深い名曲なのですが、他方、これほど全曲が聴かれない名曲も少ないのではないでしょうか?
「冬の旅」全24曲の中で、誰でも知っているのは第5曲の「菩提樹」ですが、それを除くと他にどんな曲が知られているのでしょうか?
リュウちゃんのあくまで私見ですが、「菩提樹」に次ぐ有名曲は、第11曲「春の夢」、第13曲「郵便馬車」、第1曲「おやすみ」、第6曲「溢れる涙」、第24曲「辻音楽師」くらいなのではないでしょうか。
後久義昭さんのコンサートのブログを書くにあたり、改めて「冬の旅」の全曲をブログで紹介したくなりました。本ブログのすぐ後に公開する予定のブログでは、全曲の歌詞の大意、オリジナルのドイツ語歌詞と日本語対訳、この歌曲集では定評のあるディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウの演奏を貼り付けたいと思います。
後久義昭さんはリュウちゃんの高校(三重県立伊勢高等学校)の合唱部の先輩です。高校時代から先輩の音楽に対するひたむきな情熱には圧倒されていましたが、高校卒業と同時に別々の進路をたどったため、約50年間音信不通になっていました。昨年、ふとしたきっかけでFacebookの友達にして頂き、親しくお付き合いをさせて頂くことになりました。昨年夏及び今年3月の「冬の旅」のプレ・コンサートも聴かせて頂いて、感激しました。
リュウちゃんの感激は、客観的に考えれば「身贔屓」なのかも知れませんが、先輩の「師」である延原さんの賛辞はリュウちゃんの感激を裏付けた言葉だったと思っています。
皆様、特に関西在住の伊勢高OBの皆様、 6月1日は是非「イシハラホール」に足を運んで見て下さい。 初夏に素敵な「冬の旅」が聴ける筈ですよ!
(以下、一両日中に公開予定の「初夏に聴くシューベルトの「冬の旅」~後久義昭コンサートに寄せて(2)に続きます) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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