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カテゴリ:クラシック音楽
シューベルト歌曲集「冬の旅」全曲紹介(4)
第18曲「嵐の朝」 (大意) 嵐が空を引き裂き、ちぎれた雲があちこちに流れていく。真っ赤な炎が雲間に割り込む。これこそ僕の気持ちにはうってつけの朝だ。僕の心はこの空に自分の姿を見る。それは冷たく、荒々しい冬だ! (対訳) http://www.damo-net.com/uebersetzung/schubert/d911/18.htm (演奏) http://www.youtube.com/watch?v=UY0UB4fSN8M (コメント) 激しく、畳み込むような前奏に続き、荒々しい気持ちをぶつけるような歌が続く。陰鬱な歌の中に挟まれてほぼ全曲フォルテで一挙に歌われる。歌曲集中、一番演奏時間の短い曲。
第19曲「幻」 (大意) 一つの光が僕の前で踊っている。僕はその光を追いかける。ああ、僕のように惨めな旅人は、こんな鮮やか誘惑には勝てない。それは氷と夜と恐怖の向こう側に暖かい家と一つの愛しい魂を見せてくれる。その幻だけが僕の得られるものなのだ。 (対訳) http://www.damo-net.com/uebersetzung/schubert/d911/19.htm (演奏) http://www.youtube.com/watch?v=MMCrvs6le4w (コメント) ゆるやかな6/8拍子の舞曲のような一定したリズムの伴奏の上に乗った歌は、とてつもなく甘美、この歌は「冬の旅」の中でも最も美しいメロディを持っている。しかし、その甘美さは「幻」なのだ。この曲の伴奏は、シューベルトの歌曲集「白鳥の歌」の中の「漁師の娘」を彷彿させられる。
第20曲「道しるべ」 (大意) どうして僕は他の旅人が行く道を避けるのだろう? 雪に覆われた隠れた小道を探すのだろう? どんな愚かな望みが荒れた地に僕を誘うのだろう? 一つの道しるべが立っている。僕はその道しるべを見ている。僕はこの道を行かなければならない、誰一人戻ってきたことの無いこの道を、、 (対訳) http://www.damo-net.com/uebersetzung/schubert/d911/20.htm (演奏) http://www.youtube.com/watch?v=CP2eVh5Qius (コメント) 「冬の旅」全24曲の中で,おそらく「菩提樹」と並ぶ最高傑作と思われる名歌曲。正常な意識の下での「さすらい」の最後の歌である。歌の最後に、「Die noch keiner ging zurück.(誰一人戻って来たことがない道を)」が3度繰り返して歌われる。この部分jは「冬の旅」全体のクライマックス、涙なしには聴けない!
第21曲「宿」 (大意) ある墓場へと道しるべは僕を導いた。この宿(墓場)で僕は休みたい(死の休息)と願ったが、「宿」はすべて塞がっていて僕を招き入れてくれない。ああ、無慈悲な宿の主よ、どうしても僕を受け入れてくれないのなら、僕はただ先へ先へとさすらう他はないのだ。 (対訳) http://www.damo-net.com/uebersetzung/schubert/d911/21.htm (演奏) http://www.youtube.com/watch?v=foMcTWGnXQA (コメント) 前曲「道しるべ」と並んで、「冬の旅」後半の頂点といえる名歌曲である。 ピアノは和声的で旋律は単調、声部も伴奏に沿って進み,多くの「冬の旅」の歌のように対位法的な関係ではない。この歌はコラール(賛美歌)であり、若者へのレクイエムのようである。
第22曲「勇気」 (大意) 冬がどんなに辛く当たろうとも、僕は明るく元気に歌って行こう。嵐にもめげず、朗らかに世の荒波に向って行こう、神がいなければ自分が神になるのだ! (対訳) http://www.damo-net.com/uebersetzung/schubert/d911/22.htm (演奏) http://www.youtube.com/watch?v=DjnbEVornB4 (コメント) 「嵐の朝」と同じく、全体にフォルテで畳み込むように歌われる短い歌。「冬の旅」の中では、珍しく元気な歌だが、これは弱い人間が時々発する「開き直り」、「強がり」、「空元気」であろう。シューベルトはピアノはフォルテ(強音)、声部はピアノ(弱音)にして「空元気」を表現している。
(以下、「シューベルト歌曲集「冬の旅」全曲紹介(5)に続きます)
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