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リュウちゃんの懐メロ人生

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2013年06月06日
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カテゴリ:クラシック音楽

 

6月1日、大阪「イシハラホール」に、

音楽の女神ミューズが降臨した。

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(右~後久義昭さん、左~ピアニストの上薗剛さん)

 

6月1日、大阪の「イシハラホール」で、テノールリート(歌曲)歌手・後久義昭(ごうきゅう・よしあき)のシューベルト歌曲集「冬の旅」の全曲(全24曲)のリサイタルが行われました。「冬の旅」全曲を生涯1000回以上聴いてきたリュウちゃんも、今回のリサイタルには特別に感動致しました。特に最後の2曲の歌唱は素晴らしく、リュウちゃんは「まるで、音楽の女神ミューズが降臨した」かのような恍惚とした気分になり、思わず涙してしまいました。

 

これは、これまで聴いた中で、最高の「冬の旅」の一つだ!

 

」は、31歳という短い生涯で600余の革新的な歌曲を残し、「歌曲の王」と称されるシューベルトの歌曲作品の中でも、特別な位置を占める歌曲集「冬の旅です。

この歌曲のテクストとして使われた「遍歴ホルン吹きの遺稿詩集」は、ドイツの詩人ヴィルヘルム・ミュラーの作品です。ミュラーはシューベルトより3歳年上ですが、シューベルトがこの詩集を見出し、後半の12曲の作曲を開始する前月に、僅か32歳の若さで亡くなりました。シューベルトも「冬の旅」を作曲した翌年、ミュラーより1歳若い僅か31歳で亡くなったのです。

 

「冬の旅」が、数あるシューベルトの歌曲の中でも特別な位置を占めているのは、僅か30歳と少しで相次いで夭折したミュラーとシューベルトという2つの魂が、歌曲集「冬の旅」という形で美しく結合した結果ではないかとリュウちゃんは考えているのです。

 

歌曲集「冬の旅」は、若い頃から専門の歌曲の歌唱の教育を受けた歌手にとりましても、高い壁のような作品と云われています。オペラ・アリアなど違って、どの言葉、どの歌のフレーズも一瞬も気を抜くことが出来ない、なので、専門のリート歌手にとりましても、「冬の旅」全曲を1日のリサイタルで歌い通すことは、必ず「ライフワーク」になるのです。

 

後久義昭さんは、この一連のブログの最初に紹介しましたように、ドイツリートのの道に入ったのは、還暦を過ぎてからのことです。いわば、「超遅咲きのリート歌手」です。その後久さんが、僅か10年で、これ程深い「冬の旅」を歌うことが出来るとは! きっと血の滲むような努力があったに違いありません。

 

以下に後久さんがリサイタル終了直後に自らのFacebookに投稿された文章を一部抜粋して貼り付けます。

 

 

2010年暮れ、古希とソロ活動10周年などの記念に...と決断してから「冬の旅」漬けの2年と半年は、またたく間に過ぎ去りました。専門教育を受けていない自分には専門家の真似は出来ない、自分しか出来ない「冬の旅」を歌うしかないと開き直り、関連の本を読みあさり、歌詞の研究することから始め、延原武春氏の門戸を叩き発声を一から出直すことにしました。

 

以来、前日まで、楽譜を肌身離さず、ちょっとでも時間が出来たら譜読みと暗譜をすることを心がけ、下半身と腹筋、背筋の筋トレを欠かさないできました。しっかり声を出して歌う練習は12時間まで、週1日は休みを入れました。

しかし延原さんのレッスンでは「ドイツ語に聴こえへん。そのやかましい変な声を聞かされる身にもなってくれ。楽譜通りに美しい音楽を歌え。ピアノ伴奏が聴こえんか。」などと散々。でも録音を聞いたらその通りで、自分の歌に吐き気がするほど絶望し、また気持を鼓舞するという繰り返しでした。

 

いろいろな課題を解決するヒントをくれたのは若い二人、ピアニストの上薗君と最近ボイトレをお願いした真木君でした。上薗君は日常ドイツでドイツ人歌手と真剣勝負をしている経験からのアドバイスが、真木君は日本人としてのドイツ語発音の分かりやすい秘訣が、延原氏の求める音楽に繋がる大きなヒントになりました。ただ、まだ身に着いていないので油断すると直ぐに先祖がえりしてしまう不安はありましたが。

 

以上の投稿で後久さんが述べているように、若いピアニスト・上薗剛君の素晴らしい伴奏が、このリサイタルの成功の大きな部分を占めていると思いました。彼は現在、ドイツ・シュトゥッガルト音大のリート(歌曲)芸術科に在籍し、日々ドイツ・リートの研鑽に励んでいる「伴奏のスペシャリスト」です。

 

下の写真は、リサイタル終了後の「打ち上げ会」で、リサイタルに飛び入り参加されたポーランドの美女と談笑する後久さん、この写真が、リサイタルの成功を物語っていると思います。

IMG_8128.JPG

 

後久さんは、「大きなホールでのリサイタルは今回が最後」と宣言されていますが、まだ古希を迎えたばかり、まだまだ素晴らしい歌が歌えると想っていますので、彼のFacebookに一つ提案をしました。

 

それは、

シューベルト最後の歌曲集「白鳥の歌」に挑戦して欲しい!

 

です。

 

後久先輩、

これからも、私達ファンのために、

素敵な歌曲を聴かせて下さいね!

IMG_8134.JPG

---

シューベルト:歌曲集「白鳥の歌」より、

第4曲「セレナーデ」

http://www.youtube.com/watch?v=oaq-6U7ZJt8

14「鳩の使い」

http://www.youtube.com/watch?v=AimfZHfNQFI






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最終更新日  2013年06月06日 06時08分35秒
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