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リュウちゃんの懐メロ人生

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2013年06月12日
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カテゴリ:原発問題

 

日本がどうしても「もんじゅ」を諦めない理由、

それは、「核兵器を造る」・・です。

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(小出裕章氏)

 

(1)高速増殖炉

(小出裕章氏)燃えるウラン(U235)は、利用出来る天然ウランの僅か0,7%しか含まれていません。資源として、すぐに枯渇することは目に見えています。

 

(小出氏)そこで原子力を推進する人たちは、(長崎型原爆と同じように)天然ウランの99,3%を占める燃えないウラン(U238)をプルトニウムに変換し、これをエネルギーとして原発を動かそうと考えました。それを実現するのが「高速増殖炉」です。

 

(小出氏)高速増殖炉とは、燃やしたプルトニウム以上のプルトニウムを新たに作り出すという「魔法」のような原子炉です。

(リュウちゃん)高速増殖炉の「燃料転換率」は、理論的には、1,241,29倍とされています。つまり、1トンのプルトニウムが高速増殖炉によって新たに1,241,29トンのプルトニウムを産出するということになります。因みに、「もんじゅ」の転換率は1,2倍とされています。

 

まるで錬金術だ、

「夢の原子炉」と云われているが、「悪夢の原子炉」だ!

 

(小出氏)原子力を推進しようとする人たちは、最初からウランの埋蔵量が極めて少ないということを知っていました。世界でいちばん初めに電気を起した原子炉は高速増殖炉だったのです。

(リュウちゃん)世界で始めての高速増殖炉(実験炉)は、アメリカのクレメンタインです(1946年臨界、1952年閉鎖)、この年に公開されたジョン・フォードの西部劇「荒野の決闘」のヒロインと同じ名前です。

この映画の有名な主題曲「いとしのクレメンタイイン」を以下に貼り付けます。

http://www.youtube.com/watch?v=NpyvoIdzZGI

 

(小出氏)アメリカを始め、フランス、イギリス、ソビエト、日本などの世界中の原発先進国が高速増殖炉を造ろうとしていました。しかし、まったくうまく行かず、計画は全てつぶれてしまいました。

(リュウちゃん)原発先進国の中で、未だに高速増殖炉の開発を計画しているのは、フランスと日本だけです。しかし、原発新興国の中国、インド、韓国では、高速増殖炉を造る計画があります。

 

(2)核燃料サイクル

(小出氏)高速増殖炉で、どんどんプルトニウムを増殖させる、それを高速増殖炉用の燃料の再処理工場で分離して、加工したプルトニウム以上の量のプルトニウムをまた作る。これを「核燃料サイクル」といいます。一度このサイクルが回れば、あとは自前でこのサイクルは回り続け、どんどん燃料のプルトニウムが増えていく、つまり資源になっていきます。

 

(3)日本の高速増殖炉「もんじゅ」

(小出氏)日本には、琵琶湖の北の敦賀市に「もんじゅ」という高速増殖炉があります。「もんじゅ」は「高速増殖炉の原型炉」で、商業炉ではなく、あくまでも商業用の前段階の「実験炉」に過ぎないのですが、実は稼働させることがとてつもなく難しい原子炉なのです。原発先進国のアメリカ、イギリス、旧ソ連、フランスなども、何とか高速増殖炉を実用化させようとしたのですが、全て潰れてしまいました。

(小出氏)日本で高速増殖炉の計画が初めて出て来るのは、1967年の「第3回原子力開発利用長期計画からです。その時には、1980年代前半に実用化するとされていました。実用化とは、実験炉の「もんじゅ」のことではなく、商業用の高速増殖炉日本中に幾つも建設され、発電している状態を指します。

(小出氏)ところが、この「実用化計画」(立案は原子力委員会)は、以下のようにどんどんずれ込んで行きます。

★    1970年初頭の長期計画→「1990年前後に実用化する」

★    1970年代後期の長期計画→「2000年前後に実用化する」

★    1980年代前半→「2010年に実用化」

★    2000年→実用化の年度の数値を示せなくなった。

★    2005年「原子力政策大綱」→「2050年に1基目の高速増殖炉を動かしたい」

つまり、10年経つと、実用化計画は20年先に逃げていく。

これでは永遠に実用化は不可能です。

 

(リュウちゃん)2005年に作成された「原子力政策大綱」は以下です。上記、小出さんの「2050年に実用化」という部分は、以下のドキュメントの33ページに登場します。

http://www.aec.go.jp/jicst/NC/tyoki/taikou/kettei/siryo1.pdf

(小出氏)日本は、(実験炉に過ぎない)「もんじゅ」につぎ込んだだけでも、既に1兆円のお金を捨ててきました。

(リュウちゃん)「もんじゅ」は、建設費5千9百億円を掛けて1991年運転開始、1995年8月、発電開始、同年12月、ナトリウム漏洩事故発生で運転停止、2010年5月6日に運転を再開しようとしましたが、すぐ運転停止、つまり、建設されてから22年で、発電したのはたったの4ヶ月ということになります。その間、建設費と運営費合計で、約9千5百億円を費やし、更に毎年、200億円余りが運営費として予算計上されています。運営費を日割りにすると、何と!、1日当たり約6千万円をドブに捨てていることになります。

「もんじゅ」の問題については、下記、民主党・平山誠議員の国会質問趣意書を参考にして下さい。

http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/177/syuh/s177115.htm

 

(小出氏)アメリカを始め、世界の原発先進国が高速増殖炉から撤退したというのに、日本のみは未だに高速増殖炉を諦めない、福島であれだけの事故を起しながら、まだ諦めない。

1兆円もの金をドブに捨てながら高速増殖炉の不毛さが目に入らないほどの原子力をどうしても諦めきれない本当の理由、

 

それは、、、

「核兵器を造る」

です。

 

(以下、小出裕章「原発と憲法9条」を読む(5)に続きます)

ーーー

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小出裕章『原発と憲法9条』は、奈良・大和郡山市にある小さな出版社・遊絲社(ゆうししゃ)より発売されています。皆様、是非この本を最寄の公共図書館にリクエストして下さい。そのことで、この本が全国の原発に関心のある人々に広く読む機会が与えられることを期待致します。

http://www.yuubook.com/center/hanbai/syoseki_syousai/syousai_genken9.html

 






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最終更新日  2013年06月12日 08時13分09秒
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