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テーマ:福島第1原発の大事故(67)
カテゴリ:原発問題
関電高浜原発に20体のMOX燃料搬入 危険な「プルサーマル計画」をただちに中止せよ! (小出裕章氏)
(1) 日本のプルト二ウム保有量 (小出裕章氏)日本は普通の原子力発電所で取り出したプルト二ウムの再処理工場がこれまではありませんでした(今、六ヶ所村に造っていますが)ので、イギリスとフランスの再処理工場に送ってプルトニウムを取り出してもらっていました。それは、「高速増殖炉でプルト二ウムを使う」という名目で取り出してもらっていたのです。
(小出氏)どれだけ取り出したかといいますと、1998年~2008年までのデータで、日本国内に持ち込まれたプルト二ウムが約10トン、イギリスとフランスに残っているものが、約35トン、
既に日本は「日の丸の付いたプルト二ウム」を、約45トンも保有していることになります。
(小出氏)「日の丸の付いたプルト二ウム」で原発を造るとすると、80メガトンの原爆が出来ます。長崎に投下された原爆が21キロトンですから、45トンのプルト二ウムがあれば、長崎型の原爆を4000発も造れることになります。
長崎型原爆を4000発も造れるプルト二ウムを既に日本は手に入れた。 日本とはそういう国なのです。
(2)プルサーマル計画 (小出氏)日本は、「使い道のないプルト二ウムは持たない」という国際公約をさせられました。しかし、高速増殖炉の目処は全く立たない。目処がたたないのなら、長崎型原爆4000発ものプルト二ウムの保有は、国際公約上、大問題になる。 (小出氏)しょうがないので、目処の立たない高速増殖炉ではなく、現在使っている原子力発電所(熱中性子炉=サーマルリアクター)で燃やしてしまおうと考えました。これが、「プルサーマル計画」です。
(リュウちゃん)「プルサーマル計画」は、本来ウラン燃料で運転されるように設計された「軽水炉」を、ウランとプルト二ウムを混合した「MOX燃料」で運転させようとする計画です。欧米では1960年代から行われていましたが、特に冷戦の終結とソビエト連邦の崩壊により、核兵器の解体が進行し、世界的にプルト二ウムの余剰が核不拡散の観点から問題になったこと、他方、プルト二ウム使用の中心とされていた高速増殖炉が、(前回のブログで書きましたように)世界中で頓挫したことを受け、プルト二ウム処理の中心を「プルサーマル計画」に移行しようという動きが20世紀末から顕著になりました.
(リュウちゃん)日本の電力会社は2010年までに16~18基の軽水炉でMOX燃料を利用する計画を立てていましたが、2001年5月の新潟県刈羽村の住民投票で、否決されるなど、各地で反対運動が起き、現在は4基が稼働するに留まっています。 MOX燃料の危険性としては、 (1) 原発のブレーキ(制御棒)の効きが悪くなる。 (2) 原子炉の出力が不安定になり、コントロールが難しくなる。 (3) 放射性ガスの環境中への放出が増える、 等が指摘されています。以下に小出裕章氏の6月22日のラジオフォーラムを貼り付けますので、参考にして下さい。 http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3075.html
(3)日米原子力協定 (リュウちゃん)上記で小出さんが言っている「「国際公約」とは、一つは「日米原子力協定」のことを言っているのだと思います。
以下に一橋大学客員教授・遠藤哲也氏の「日米原子力協定」についての講演の動画を貼り付けます。遠藤氏は日米原子力協定締約交渉で日本代表だった人物です。元・原子力委員会委員長代理、元・IAEA理事会議長、1958年東大法学部卒、同年外務省入省、原子炉の専門家ではなく、バリバリの「原発村の人」だと思われます。 http://www.youtube.com/watch?v=UMf4B4R2COE
以下び上記の講演の内藤を簡単にまとめてみます。 (1) 日本は1988年、アメリカと使用済み核燃料の再処理、核燃料サイクル利用を事実上、日本の判断で出来るという「包括同意」を盛り込んだ「日米原子力協定」を締結した。 (2) 日本政府は2030年代に原発をゼロにすると言いながら、再処理は続けると言っている。この点にアメリカは不信感を持った。再処理で出来たプルトニウムをどう使おうとしているのか?このアメリカの問いに日本政府はきちんと答えられない。 (3) 今の原子力協定は2018年8月が期限で、アメリカはいつでもこの協定を破棄出来る。日本は「使用目的のないプルト二ウムは持たない」と国際公約をしているので、現在保有しているプルト二ウムを消費する為には、やはり高速増殖炉の建設、運転を考えなければいけない。
しかし、高速増殖炉の建設は全く不可能、 核兵器に転用しない限り、 日の丸プルト二ウムは使用の途は無いようだ。
(4) MOX燃料、関電高浜原発に搬入 2013年6月27日、関電高浜原発に、フランスで造られたMOX燃料20体が搬入されました。これは、高浜原発3号機の「プルサーマル発電」に使う予定です。 http://news.goo.ne.jp/article/jiji/business/jiji-130627X214.html
関電は、「安全最優先」で、「原子力規制委員会」の新基準を踏まえて「プルサーマル発電」をやるといっていますが、以上に書いたように、「プルサーマル発電」は危険極まりない代物です。
「安全最優先」というのであれば、 今すぐに全原発を廃炉にするしか方法は無いのです。
(以下、小出裕章「原発と憲法9条」を読む(6)に続きます) ーーー 小出裕章『原発と憲法9条』は、奈良・大和郡山市にある小さな出版社・遊絲社(ゆうししゃ)より発売されています。皆様、是非この本を最寄の公共図書館にリクエストして下さい。そのことで、この本が全国の原発に関心のある人々に広く読む機会が与えられることを期待致します。 http://www.yuubook.com/center/hanbai/syoseki_syousai/syousai_genken9.html
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