リュウちゃんの懐メロ人生

安倍首相の海外への「原発セールス」は国民の6割が反対している。

速やかに「原発セールス」を停止せよ！

安倍首相は、昨年12月、第96代内閣総理大臣に就任すると同時に、積極的な「原発セールス」に着手しました（関連記事は以下です）

http://biz-journal.jp/2013/06/post_2298.html

（１）安倍首相の原発セールスの時系列

（Ａ）2013年１月16日、首相就任後、初の外国訪問で、ベトナムのグエン・タン・ズン首相と原発輸出につき、会談した（ベトナムには、既に２基の輸出が決まっている）

（Ｂ）2013年４月29～30日、アラブ首長国連邦訪問、原子力協定に署名。

（Ｃ）2013年５月３日、トルコ訪問、原子力協定に署名

（Ｄ）2013年５月29日、インドのシン首相と会談、原子力協定に向けた交渉再開に合意、

（Ｅ）2013年６月16日、東欧ビシェグラード４（Ｖ４＝ポーランド。チェコ、スロヴァキア、ハンガリー）訪問、原発の新・増設を計画しているＶ４各国に対し、技術協力を約束する協同声明を発表。

（２）原子力協定

★日本から他国へ原発を輸出するためには、その国と２国間で「原子力協定」を締結する必要があります。

★日本は20世紀に「日米原子力協定」、「日英原子力協定」、「日・カナダ原子力協定」、「日豪原子力協定」、「日仏原子力協定」、「日中原子力協定」と、６ヶ国と原子力協定を締結しました。

★21世紀に入って、2006年にＥＵ（欧州共同体）と、2011年カザフスタン、ベトナム、2012年韓国、ヨルダン、ロシアと協定締結（2011～12年の協定は民主党政権下で行われた）

★  今年に入り、安倍内閣になってから、アラブ首長国連邦、トルコと原子力協定署名、さらに、モンゴル、マレーシア、タイ、インド、南アフリカ共和国、メキシコ、ブラジルの７カ国との原子力協定の締結を交渉中です。

（３）   日本の原発メーカー

(ア) トルコの原発を受注したのは、三菱重工業とフランスのアルバ社の企業連合である。当初は東芝・東電の企業連合が受注する予定だったが、福島第１原発の事故で契約は白紙に戻っていた。

(イ)  原発は１基あたり、約50000億円のビッグプロジェクトである。

(ウ)  ンドで原発受注を狙っているのは、米ＧＥと組む日立製作所、米ウェスチングハウスを傘下に持つ「東芝」である。

（４）安倍首相の原発セールスの論理

★    日本は世界一安全な原発技術を持っている。

★    日本は、東京電力福島第１原発事故から得られた知見と教訓を共有することにより、世界規模で原子力安全を強化することに貢献するとの自らの責務を再確認した。つまり、「原発事故を経験したからこそ、原発を輸出する」という訳の判らない論理であり、黒を白と言い含める詭弁である。

（４）   安倍首相の原発輸出に関するリュウちゃんの批判

（Ａ）安倍晋三「日本は世界一安全な原発技術を持っている」→（リュウちゃん）この前提が「真っ赤な嘘」であることは、福島の事故で明らかです。例え、福島第１原発の原子炉メーカーがアメリカのＧＥ社製である（実際は、１、２号機はＧＥ製、３号機は東芝、４号機は日立製です）としても、原発技術に「世界一安全」なものはありません。安部さんは「100％絶対安全」ということが言えなくなったので、「世界一安全」という言葉に置き換えたのだと思いますが、原発安全神話が崩壊した現在、「世界一安全な技術」は、この世界には有り得ないことを改めて銘記するべきだと思います。

（Ｂ）安倍氏「日本は、東京電力福島第１原発事故から得られた知見と教訓を共有することにより、世界規模で原子力安全を強化する、、」→（リュウちゃん）これは「日本は、東京電力福島第１原発事故から得られた知見と教訓を共有することにより、先ず日本が率先して脱・原発政策に転換し、以って世界の全原発の廃炉に向けて貢献しなければならない」と言い換えるべきです。このことは、普通の良識を持った大人であれば、容易に理解出来る筈です。

このような一般常識（良識）が判らない安倍氏は、終戦直後にマッカーサーが言ったように、「日本人（＝阿部晋三）はまだ12歳の少年」の精神年齢しか持っていない」と云えると思います。

（Ｃ）安倍氏は今回の原発セールスに当たり、戦前から一貫して「死の商人」であった三菱重工と手を組んでいます（三菱重工は、太平洋戦争中、「ゼロ戦」や戦艦武蔵、戦車の製造などで大儲けした会社です、戦後の平和主義憲法下でも、日本兵器生産協力会改め「（社）日本防衛装備工業会」の雄として、自衛隊への装備品（＝殆ど兵器）の納入で一番の実績を上げている、れっきとした「死の商人」です）。

一党の総裁に留まるならまだしも、日本の総裁である安倍晋三氏が、このような「死の商人」の手先として、原発セールス」をするような行為が、許されていい訳はありません。

（Ｄ）その三菱重工は、先頃放射能漏れの事故を起した米カリフォルニア州サンオノフレ原発の廃炉に伴い、配管の破損事故を起した水蒸気発生器を納入したことで、138億円の損害賠償を請求されました。今後、更に廃炉費用等、途方もない巨額の追加賠償請求をされる公算が大です。このような会社（三菱重工）が造る原発は、とても「世界一安全な原発」になる訳が無いことは、火を見るより明らかだと思います。

（Ｅ）先月初めに実施されたTBS及び朝日新聞の「政府が進める海外への原発輸出について、あなたは賛成ですか？反対ですか？」という世論調査に対し、

いづれの調査も、賛成27％前後、反対60％前後、不明13％前後という結果がでています。

つまり、安倍首相の「原発セールス」反対は、国民の６割を占めています。

安倍晋三殿

国民の６割があなたの「原発セールス」に反対しています。

原発再稼働は、遠からず日本を滅ぼす暴挙です。日本が滅びたら、日本経済の成長も、原発立地地元の繁栄も完全に吹っ飛んでしまいます。

今こそ責任ある与党の党首として、経団連などの「亡国の輩」と決別し、民意に沿って、原発ゼロ政策、「原発セールス」の停止に舵を切られることを期待します。

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（参考）

（１）米サンオノフレ原発関連ブログ

http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/32119704.html

（２）「安倍内閣の原発輸出の闇」（ざまぁみあがれ氏のYou-Tube）

http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65859205.html