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テーマ:最近観た映画(54)
カテゴリ:日本映画(邦画)
この戦争がどうなるか、 よう見とくんや
「少年H」予告編 http://www.youtube.com/watch?v=Du-p0UsLbiQ
宮崎駿のアニメ映画「風立ちぬ」に続いて、これも話題の映画「少年H」を観て来ました。 リュウちゃん、この映画の原作である妹尾河童の少年時代の自伝的小説「少年H」は15年ほど前に読んだことがあります。読んだ時点で既に100万部を超えるベストセラーになっていて、先の太平洋戦争中に少年時代を過ごした一民間人が何を考えて成長していったかということに興味をひかれて読んだ記憶があります。
この小説は、日本の敗戦から約50年後に刊行されました。作者の河童さんは、この小説について、「あくまでも自分の記憶と体験に基いて執筆した作品である」と言っているように、この作品は小説というよりはノン・フィクション・ノヴェルというべきものなのです。ですから、この小説に書かれた話の9割は実際に河童さんが体験した「実話」と考えて差し支えないものだと考えられます。
以下にこの小説を書いた妹尾河童さんの略歴を書いて見ます。
(1) 妹尾河童略歴 ★ 1930年(昭和5年)神戸市長田区生まれ、旧名:妹尾肇(はじめ) ★ 1942年(?)第二神戸中学(現:兵庫県立兵庫高校)入学、中学校の大先輩には画家の小磯良平、東山 魁夷がいた。 ★ 1949年(昭和24年)、第二神戸中学卒業(旧制中学は5年制) ★ 「我らのテナー」として有名なオペラ歌手・藤原義江の書生となり、独学で舞台美術を学ぶ。 ★ 藤原義江が主唱する藤原歌劇団に入社、1954年(昭和29年)プッチーニの歌劇「トスカ」の舞台美術で注目される。 ★ 1958年(昭和33年)、フジテレビ入社、映像美術を担当、「夜のヒットスタジオ」、「ミュージックフェア」などの美術を担当する。 ★ 1980年(昭和55年)独立、以後、オペラ、バレエ、演劇など、幅広いジャンルの舞台美術家として活躍、 ★ 1983年(昭和58年)、1年間のヨーロッパ研修の体験を元に、初エッセイ「河童が覗いたヨーロッパ」刊行、このエッセイは評判になり、以後、「河童が覗いた、、、」シリーズを続々と刊行、エッセイストの地位を不動のものにする。 ★ 1997年(平成9年)、講談社から自伝的小説「少年H」刊行、現在までに340万部を超えるベストセラーとなった。
妹尾河童さんの略歴は以上のようなものですが、「少年H」は以上の略歴の内、中学校に入学する直前から、1945年(昭和20年)の日本敗戦までの約4年間の「自伝」として執筆されています。
リュウちゃん、最初にこの本に接した時、「少年H」というタイトルにビックリしました。
この本、エッチな少年の話なのかな?
でも、その期待は見事に裏切られました(笑) 「少年H」とは、妹尾河童の昔の本名「妹尾肇(はじめ)」のイニシャルの「H」で、少年時代の河童さん自身のことなのです。 リュウちゃん、最近まで、てっきり「妹尾河童」というのは、ペンネームだと想っていたのですが、本名だったのですね、この改名は、彼の仕事上、すっかり綽名の「河童」が浸透してしまい、本名の「肇」では不都合な場合が生じたので、1970年に家庭裁判所の承認を取り付けて「河童」と改名したのだそうです。
(2)「少年H」の登場人物 映画の紹介に入る前に、この映画の登場人物を簡単に整理しておきます(括弧内は演じた俳優です) ★ 妹尾肇(吉岡 竜輝)→この映画の主人公、妹尾河童の少年時代、綽名は「H」。1930年(昭和5年)生まれ、 ★ 妹尾盛夫(水谷豊)→「H」の父親、1902年(明治35年)生まれ、神戸で洋服店を開業、場所柄、外国人の洋服を仕立てることが多く、様々な国籍の外国人と仕事を通じての交流がある。「H」のよき理解者。 ★ 妹尾敏子(伊藤蘭)→「H」の母親、熱心なクリスチャン、彼女の影響か、妹尾一家はいつも教会の礼拝を欠かさない。それが原因で周囲との間に軋轢が絶えない。 ★ 妹尾好子(花田優里音)→「H」の2歳下の妹、妹尾家は両親、「H」とその妹の4人家族です。 ★ うどん屋の兄ちゃん(小栗旬)→いつも歌劇「リゴレット」のアリア「女心の歌」を歌っている近所の兄ちゃん、「H」に藤原義江のレコードを聴かせてくれる。非合法活動をしていた疑いで憲兵に拘束される。 ★ オトコ姉ちゃん(早乙女太一)→映写技師で元・旅回りの役者、徴兵され出陣するも脱走し、近所の廃屋で縊死してしまう。 ★ 田森教官(原田 泰造)→「H」が通う中学の軍事教官、サディスティックな性格で、特に「H」に酷く当たる。 ★ 久門教官(佐々木 蔵之介)→田森教官と同じく、神戸二中の軍事教官、田森教官とは対照的に、「H」ら生徒の信頼が厚い。
映画「少年H」は、昨年、高倉健主演の話題作「あなたへ」を発表した巨匠・降旗康男監督の最新作です。
(3)降旗康男監督の略歴 1934年長野県生まれ、妹尾河童より4歳年下です。新制長野県立松本深志高校~東大仏文科卒業、東映に入社、、東映では「網走番外地」などのやくざ・任侠映画を主として発表、1978年東映退社、フリーになる。1999年・浅田次郎原作の「鉄道員(ぽっぽや)」で日本アカデミー賞監督賞・脚本賞受賞。昨年発表した「あなたへ」は、第36回日本アカデミー賞の優秀作品賞、優秀監督賞を受賞するなど、高い評価をうけた。
また前置きが長くなってしまいました。 次回は、この映画の内容について、リュウちゃんの心に落ちたことをお話したいと想っています。
(以下、「映画「少年H」を観る(2)」に続きます) --- 井上陽水「少年時代」 http://www.youtube.com/watch?v=yIy-NVHJ39Q
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