リュウちゃんの懐メロ人生

秋分の上野公園秋の風

９月23日（秋分の日）３泊の孫の家の逗留を終えて、奈良に帰郷することになりました。

往路は、金沢～越後湯沢経由で、北から沼田市に入ったのですが、復路は東京経由にしました。こちらは途中下車をしなければ、大体５時間半で奈良に着くのですが、今回は女房のリクエストで、上野公園に立寄ることにしました。

上野公園の奥に「東京国立博物館」があります。

その一角に「法隆寺宝物館」があります。

「法隆寺に住んでいる人間として、

一度は上野公園の「法隆寺宝物館」に行って見たい」

以上が女房のリクエストです。夫のリュウちゃんも同じ思いを持っていましたので、復路のメインイベントは、上野公園行きと決まりました。

午前９時、孫ちゃんの家を出発、孫ちゃん達と「お別れ」です。

例年、「お別れ」の時には、上の孫の「あかり」に泣かれて困ったのですが、今年は笑顔でお別れすることが出来ました。

あかりちゃん、お姉さんになったね。

沼田から高崎に出て、そこから上越新幹線で上野に着いたのがAM11時30分、

上野広小路で昼食を摂り、西郷さんの銅像の辺りから上野公園に入りました。

西郷さんの銅像から公園の坂を10分くらい上ったところに、冒頭の写真の「東京国立博物館」があります。「法隆寺宝物間」は、博物館内の左手奥に常設されていて、入場料600円で博物館と両方、見学出来るのです。

下の写真は博物館内の大イチョウ、上野公園の中には、イチョウの大木がいっぱいあります。

下の写真が「法隆寺宝物館」です。1999年（平成11年）開館、谷口吉生氏の設計になるモダンな建物です。館内にはレストラン、資料室などがあります。

下の写真は、入館してすぐの所に常設展示されている「金銅灌頂幡（こんどうかんぢょうばん）」です。全長5,1mの工芸品で、国宝に指定されています。

法隆寺の宝物が何故、東京に在るのでしょうか？

この「法隆寺宝物館」には、319点の宝物が所蔵されています。

これらの宝物は、1878年（明治11年）、皇室に献納され、皇室からは見返りに金１万円（現在の貨幣価値に換算すると、数億円）を下賜されました。

戦前までは皇室所有の「御物」でしたが、戦後、保管していた東京国立博物館の所有物となり、現代に至っているのだそうです。本家の法隆寺のような大型の仏像は含まれておらず。伎楽面、仏具類、染織品などの比較的小型軽量なものが主体となっています。

暫く「法隆寺宝物館」及び博物館を散策し、奈良への帰途に向いました。

下の写真は、公園内の「上野大仏」跡地の付近で撮った彼岸花です。沼田に滞在した３日間、彼岸花を見ることは出来ませんでしたが、やっと大都会の真ん中で彼岸花を見ることが出来たという次第です。

帰途の新幹線が富士川に差し掛かる頃、女房の携帯に、上の孫の「あかり」から、以下のようなメールが入りました。小学校１年生が打った拙（つたな）いメールですが、リュウちゃん夫妻、心打たれました。

おばあちゃん、おうちにきてくれて、ありがとうね。
こんど、あかりがおうちにくるね。
おじいちゃん、おうちにきてくれてありがとう、
また、あかりとあそぼうね、
大好き、大好きだよ。
でも、おうちがとおいから、すぐおうちに行けないね。
おばあちゃん、おじいちゃん、だいすきだよ、
さようなら（ずっと一緒だよ）

孫ちゃんたち、本当にありがとう、

また奈良に遊びに来てね、

じいちゃん、ばあちゃんもまた沼田に遊びに行くよ、

また楽しく遊ぼうね。